大沢在昌のレビュー一覧

  • 絆回廊 新宿鮫10~新装版~

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    『絆回廊』~新宿鮫10~/大沢在昌

    著者の中で、最も有名なシリーズなのではないでしょうか?
    本書は、『新宿鮫』シリーズ10巻目。
    著者の作品を初めて読んだのが、このシリーズでした。長編物だからいつまでも作品を楽しんでいられると、その世界観の中にどっぷり浸かって、抜けられなくなりました(笑)

    本書では、物語を通じても、大きな分水嶺、ターニングポイントになるような展開が描かれています。
    普段はハードカバーは購入しないのですが、この次の巻が出ていて、購入してしまいました。

    本書では、中国残留孤児二世らで構成される犯罪集団の「金石」を鮫島が追いますが、そこにはいくつもの危険と、幾重にも張られた線

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    2020年05月28日
  • 十字架の王女 特殊捜査班カルテット3

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    特殊捜査班カルテット完結編。
    前作でカスミが離脱したところで終わってしまったので、気になって、2作目、3作目を一気読み。
    カスミやクチナワの最終的な目的、さらなる敵の存在、タケルの過去の真相、もう描かれる内容が膨大過ぎて、頭がパンクしそうだけど、ラストがどうなるのか、気になって、読むのを止めることが出来ないくらいスピード感が溢れる。
    これだけの内容を3巻でまとめてしまうのは、さすが大御所と言ったところ。
    3巻では、今まで静観していた、タケルやホウの良き理解者であるバーのマスターなど、OBの活躍も描かれ、本当に面白くて、終わってしまうのがもったいない感じ。
    ラストは少し悲しいけど、それでも希望の

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    2019年04月17日
  • 解放者 特殊捜査班カルテット2

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    特殊捜査班カルテット2作目。
    3巻完結で、続けて発売されたと言う今作。シリーズものは続けて読まないことにしているが、先が気になり、2作目、3作目は続けて読んでしまった。
    普通の警察小説とは違い、人生の歩むべき方向を見失ったタケル、ホウ、カスミの3人からなる特殊捜査班カルテット。1作目では3人の出会いとなる最初の潜入捜査と、2回目の潜入捜査を描いていたが、2作目になると、3人の本来の敵や、それぞれの過去を描いている。
    純粋な警察小説ではないが、本来の敵である正体が二転三転して、なかなか分からないところなど、少し前にはまった「クラン」シリーズと似ているところがあり、まさに私好み!3巻で終わってしま

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    2019年04月17日
  • 絆回廊 新宿鮫10~新装版~

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    久しぶりに疾走感溢れる新宿鮫が帰ってきた。

    大変面白かった。孤立する鮫島の今後が気になるが、
    永昌がこれからのライバルになるのではという予感を
    感じる。

    10までの面白さをランキング
    1.新宿鮫
    2.毒猿
    3.無間人形
    4.絆回廊
    5.風化水脈
    6.狼花
    7.屍蘭
    8.氷舞
    9.灰夜
    10.炎蛹

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    2019年03月31日
  • 十字架の王女 特殊捜査班カルテット3

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    特別捜査班カルテットの三部作、面白かった。これぞエンタメと、ストーリーの先も気になり一気読みでした。満足だけど、続きがあるならまま読みたいです。

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    2019年02月03日
  • 生贄のマチ 特殊捜査班カルテット

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    テンポよく読めて面白かった。物語の設定も突拍子もないけど、続きか気になって読み進めた。カスミの秘密が気になります。
    次回作に移ります。

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    2019年01月28日
  • 涙はふくな、凍るまで

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    面白いことには変わりないのですが、ロシアマフィアが出てると国内ヤクザとの抗争とワンパターンになりがち。
    前作の方が数段面白かったです。

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    2019年01月15日
  • 毒猿 新宿鮫2~新装版~

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    という訳で、貴志祐介を読む前に、先だって小説論を読んだ大沢在昌作品から。新宿鮫の1は読んだんだけど、もう10年位前になるから、着いていけるかなと思ったけど、それは全くの杞憂。本作だけでも十分楽しめるし、鮫以上にサブキャラたちの活躍が目覚ましくて、そっちを楽しむ物語になっている。何と言っても、タイトルからして毒猿がメインに来とる訳だし。その猿を含めて、なるほどキャラの魅力は抜群。小説論でも、繰り返しキャラの魅力について語られていただけのことはあり。オールタイムベスト入りも納得の、一気読み小説でした。でも☆4つなのは、やっぱりハードボイルドの世界観が苦手だから。

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    2019年01月11日
  • 絆回廊 新宿鮫10~新装版~

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    シリーズ10作目にして「御破算で願いましては」的作品。ここまで丁寧に順を追って読んできてよかった。新宿でマルB追って、の原点にこだわりつつ、桃井と晶というシリーズの顔との絡みも深く描かれる。まさに絆。ブツ切りの最終盤がとても印象深く、新章が今後どう展開していくか楽しみ。

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    2018年11月11日
  • ニッポン泥棒(上)

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    素直に面白い。序盤は訳のわからないものに突然巻き込まれ右往左往していた主人公が能動的に動き出してから徐々にスピードアップしている点が自然体で良い。それにしてもイレイスなんてものが実際にあったら恐ろしい。下巻に期待。

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    2018年10月16日
  • 十字架の王女 特殊捜査班カルテット3

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    相変わらず新宿鮫以前の大沢在昌作品のような面白いけど都合の良い展開満載のシリーズ。単純に楽しめる。10年後位に続編が出そうな終わり方。

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    2018年10月16日
  • 炎蛹 新宿鮫5~新装版~

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    キャリア警察官僚ながら、新宿署生活安全課ではぐれ状態で活動する鮫島警部を主人公とする「新宿鮫」シリーズの第5弾。
    「新宿鮫」シリーズを通読しているわけではなかったが、本作は、公務員が読んで面白く、ためになるという話を聞き、閲読した。
    刑事小説としても、三つの異なった事件が絡まり合いながら、最後に一つにつながる構成で、とても面白く読み進めた。
    公務員として読んで面白い部分というのは、今回の相棒的登場人物である農林水産省植物防疫官の甲山の存在である。非常に独特であるが愛すべきキャラクターであり、彼の任務にかける誇りや思いを感じるとともに、公務員らしからぬパワフル(?)な言動にちょっとしたあこがれを

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    2018年10月03日
  • 狼花 新宿鮫9~新装版~

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    香田が辞めた…
    仙田が死んだ…

    新宿鮫のひとつの帰結点の9巻

    巻が積み上げられる毎に疾走感は影を潜め、それとは逆に詰め将棋のような捜査が幅を効かせる。
    それでも他の警察小説とは一線を画すのは、鮫島のキャラなんだろう。
    明蘭と石崎の今後は?香田の巻き返しは?そして晶との関係は?まだまだ続く新宿鮫。


    9までの面白さをランキング
    1.新宿鮫
    2.毒猿
    3.無間人形
    4.風化水脈
    5.狼花
    6.屍蘭
    7..氷舞
    8.灰夜
    9.炎蛹

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    2018年07月22日
  • 小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない

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    もちろん、こういう本を読んだからといって、小説を書いてみようなどという大それたことに挑戦しようことでは毛頭ない。
    「新宿鮫」シリーズをずっと読んできて、それを書いた作家が小説を書くということをどのようにとらえているのか(コンセプト)ということに興味があったことと、実際に文章を書くときにどんなことに注意して書いているのだろう(技術)ということを知りたかったのである。
    文章を書き、それを自らの生業にしているというのは、あらためて大変なことだと実感させられた。

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    2018年03月25日
  • 毒猿 新宿鮫2~新装版~

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    前半部分はロースピード。
    説明部のようで、ついてこれなければ後半への楽しさが味わえない。
    中間部からはスピードも乗って楽しい。
    ハラハラドキドキ、場面もコロコロ変わります。
    最終部はオチが読めるけど『走り出したら止まらない』のように最後まで駆け抜けてよみきってしまった。

    映像としてみたい、そんな本です。

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    2018年02月26日
  • 風化水脈 新宿鮫8~新装版~

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    鮫島のライバル的存在の真壁と仙田が登場する贅沢な作品。
    初期の頃の疾走感は影を潜めたが、男の友情を前面にだし、笑顔で締めくくっていて爽やかな読後感。
    読む人によっては甘すぎると感じるかもしれないが、私としては大好きな作品となった。
    前作で人を死なせすぎた反動か、今回は主要メンバーがほとんど死ななかった。
    鮫島、真壁、仙田のこの後が楽しみ。

    8までの面白さをランキング
    1.新宿鮫
    2.毒猿
    3.無間人形
    4.風化水脈
    5.屍蘭
    6.氷舞
    7.灰夜
    8.炎蛹

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    2018年02月13日
  • 鮫島の貌(かお) 新宿鮫短編集

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    新宿鮫の短編集
    各キャラクターを掘り下げてあり
    中々面白かった。

    こち亀の両さんやシティハンターの冴羽とのコラボあり。

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    2018年02月06日
  • 炎蛹 新宿鮫5~新装版~

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    様々な事件が交わり繋がっていくストーリーが
    巧みだった。

    そして鮫島と同じように職務に対して情熱を持って取り組んでいる魅力ある人物が増えていて
    読んでいて気持ちよかった。

    今回は一匹狼の鮫島に相棒がついた。
    2人の会話を通じて多国籍になりつつある新宿を筆者がどう考えているのかがわかる。

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    2018年02月01日
  • 炎蛹 新宿鮫5~新装版~

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    3.8
    新宿鮫シリーズ第五弾
    電気製品を中心にした大掛かりな窃盗品密売グループの被疑者であるイラン人を尾行していた鮫島は、敵対する台湾グループの襲撃に巻き込まれる。
    一方、新宿では放火と思しきラブホテル火災と、コロンビア人娼婦の殺害が同時に起きていた。
    複雑に絡み合う三つの事件。その上、二人目の被害者が日本に持ち込んだ恐るべき害虫の捜索も加わり益々混沌として行く。

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    2018年01月10日
  • 無間人形 新宿鮫4~新装版~

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    ネタバレ

    3.8
    新宿鮫シリーズ第四弾。
    その手軽さから、若者の間に静かに浸透して行く新種のシャブ・キャンディ。
    その販売ルートに、今までに無い違和感を感じた鮫島は、売人の容疑者を泳がせネタ元を辿ろうとする。
    一方、ライブツアーに出た晶は、昔のバンド仲間・耕二の元に身を寄せるが、何とその土地はキャンディのネタ元・香川兄弟の一族が警察機構から政治家までを支配する帝国だった。
    鮫島が最も恐れていていた晶に伸びる魔の手。
    麻薬取締官との激しい争いも絡み絶対絶命の状況に。

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    2017年12月31日