大沢在昌のレビュー一覧

  • ニッポン泥棒(上)

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    失業後に熟年離婚した元商社マンで、1人寂しく生きていて、パソコンや携帯電話などほぼ使えないにしてはどんどん格好よくなっていく尾津。最初にマイナスのイメージを刷り込まれすぎたのかも。
    物語はまだ前半が終わったところですが、今の感覚からすれはテクノロジーは古いとはいえ面白い展開が続いている。当初は漠然としていたヒミコの正体が徐々に明らかになってきたり、良い感じに登場人物が増えてきたりと、中弛みせずに緊張感を維持できています。

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    2024年04月04日
  • 毒猿 新宿鮫2~新装版~

    ネタバレ 購入済み

    33年振りの…。

    大学生の頃には、何度も読み返して、NHKでドラマ化された時には『鮫島は舘さんじゃない!!』って怒ったり、この小説が切っ掛けで《新宿御苑》が大好きに成ったり、想い出深い作品です。

    鮫島と云う刑事(警部)は《恐れ知らずの一匹狼》かの様に思われがちですが、決して強面のタフガイだからではなく、強い使命感と正義感を持った《信念の刑事》なんです。

    だから、台湾の“海兵隊”上がりの殺し屋や刑事には敵わなくても《信念》の部分で共鳴しあえる。そして皆、互いの信念を貫き通す為にぶつかり合うんです。台湾マフィアが傍若無人に新宿中を暴れ回るストーリーですが、彼がそこに立ちはだかる事によって、事件は解決します。

    #ドキドキハラハラ #切ない #ドロドロ

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    2024年04月03日
  • 獣眼

    購入済み

    常に走り続ける『発想』に脱帽。

    2024年3月読了。

    もう何年振りだろう…、『新宿鮫』の刊行ペースが遅くなってきた頃から徐々に遠ざかっていて(待ってる方もイライラするんですよw!)、本当に久方振りの大沢作品でした。

    相変わらず《常に新しいトレンドや先端技術、犯罪傾向》等を採り入れていて、読む度に感心していたのですが、まだまだその力は衰えていない様で、本作と次の『爆身』を一晩で一気読みしちゃいました。

    《有り得ない》事を『有り得るかも…』と思わせるこの筆力!!! 『鮫』に酔い痴れていた頃と全く変わらなくて本当に楽しいひと時を過ごせました。
    ただ、このシリーズは独特の《軽やかさ》が有って、その点では読後の印象はちょっと薄い

    #ドキドキハラハラ #スカッとする #アガる

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    2024年03月24日
  • 予幻

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    分厚いハードカバーの長編で人物相関も複雑。登場人物も多くてかなり難解、と思いきや最後は全員集めてあっという間の劇場型の種明かしだったのは拍子抜け。なんとなく犯人予想できた。

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    2024年03月21日
  • 暗約領域 新宿鮫11

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    一気読みです、本の厚さに最初ビビりましたが、止まらなくなりました。
    新しい登場人物が、今後どう関わっていくのか楽しみです。

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    2024年03月10日
  • 罪深き海辺 下

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    下巻に入り、事態は悪化の一途をたどる。

    マリーナは誰の手に落ちるのかに目が向く頃に、まさか更に真逆の新事実が続々とあらわになってくる。
    最後は、サラッと根底から事をひっくり返すような種明かしで終わるがもうちょっと先の展開が見たかったかも。

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    2024年02月27日
  • 走らなあかん、夜明けまで

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    こんなに不運な人いるの??
    と思うほどに不運。。

    大阪をよく知る自分としては、大阪の地名や立地が分かる分想像力がしっかり働いた!
    方言がゴリゴリの大阪弁なのは時代のせいもあるのかなとスルーできた

    ほぼほぼ一晩の話でかなり疾走感もあって、次々に起こる想像だにしない展開にずっと驚かされた


    とりあえずケンさんにはしびれました!

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    2024年01月31日
  • 屍蘭 新宿鮫3~新装版~

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    屍蘭★4
    安定の新宿鮫シリーズ。面白かった。今回は殺しに使われた毒だったり病院の話だったりと医療の話が多かったがその正確さに驚いた。非常に良く下調べされていて医療関係の自分でもすべて腑に落ちる設定にできていてすごいなと感じた。国家試験前の唯一の息抜きとしてこの一冊をちょっとずつ読み進めたのもいい思い出になった。
    早く次も読みたい。

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    2024年01月31日
  • 暗約領域 新宿鮫11

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    長かった。けど、先が気になって一気に読んでしまった。裏の裏の世界まで、どんな取材をしたらわかるのだろう。あるいは、相当な想像力か。気づいたら最後は没頭してしまった。
    浜川がとても気になる。

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    2024年01月18日
  • ライアー

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    ネタバレ

    面白かった!女性主人公のザ・ハードボイルドで面白い。タイトル通り、誰が嘘つきで、誰が真実を話しているのか、最後まで分からなかったと言えば分からなかったけど、その騙し合いが面白かった。

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    2023年12月16日
  • 夢の島

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    大沢在昌の長篇ミステリ作品『夢の島』を読みました。
    『Kの日々』に続き、大沢在昌の作品です。

    -----story-------------
    24年音信不通だった父の謎の“遺産"。
    無限の富を生み出す遺産を巡り、人々は騙し合い、殺し合う……。
    著者初期ミステリーの傑作、復刊!

    大沢在昌の魅力を凝縮した一冊だ。池井戸潤さん
    24年間音信不通だった父が残した巨万の富を生む〝遺産〟とは──!? それに群がる悪党たち!
    24年間音信不通だった父が亡くなった。
    その知らせを受け、駆け出しのカメラマン・信一は、画家だった父の形見として一枚の絵を手にすることに。
    すると、急に大きな仕事の依頼が

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    2023年12月05日
  • Kの日々

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    大沢在昌の長篇ミステリ作品『Kの日々』を読みました。
    大沢在昌の作品は、今年の1月に読んだ『無病息災エージェント』以来ですね。

    -----story-------------
    闇に葬られた三年前の組長誘拐事件。
    身代金は八千万円。
    身代金をうけとった李は、事件から間もなく、白骨となって東京湾に浮かんだという。
    李の恋人Kの調査をはじめた裏の探偵・木。
    謎の女Kは、恋人を殺しカネを独り占めした悪女なのか、それとも、亡き恋人を今も思いつづける聖女なのか!?
    逆転、また逆転、手に汗を握る長編ミステリー。
    -----------------------

    双葉社から刊行されている週刊誌『週刊大衆』に

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    2023年12月02日
  • 暗約領域 新宿鮫11

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    フー。やっと読み終えた。
    相変わらず登場人物多いし、名前覚えられんし、セリフ短いんで誰の言葉かわからんし、、、。文句言ったらあかんな。久しぶりの大沢君の新作やし。
    でも、やっぱオモロいわ。もっと頑張って書いてや。
    最近、本屋で大沢君の本が新刊の所に置いてるんで、サッと手に取って後ろのト書きをよく読むと「新装版」の文字が。アー、またかいなとガッカリする事多いねん。他の作家でもそうや。何とかしてーな。ほんまにもう。

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    2023年11月19日
  • 【文庫版】小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない

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    ネタバレ

    作家志望者はまずこれを読め!

    今、〈ミステリーズ!〉(東京創元社)という雑誌で、『料理を作るように小説を書こう』という連載をやっています。小説を書くことを料理にたとえて、僕がこれまでに蓄えてきた執筆のテクニックをいろいろ紹介していこうというものです。
     その執筆を開始する前に、他の作家さんはどういう風に小説を書いているのかなと、小説指南本を何冊か読んでみたんです。プロ作家の書いた本、限定で。
     というのも、プロの作家でもない人や、ぜんぜん売れてない人が書いた「作家になる方法」とか「売れる本を書く方法」という本が、けっこうたくさんあるんですよ。そんなの、信用できないじゃないですか。だったらまず

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    2023年10月28日
  • 毒猿 新宿鮫2~新装版~

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    初期シリーズで一番好きな作品
    郭という人物を好きにならずにいられない

    この作品だけ、ある人物の今後が知りたくなる

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    2023年10月26日
  • 闇先案内人(下)

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    訳ありの犯罪者を逃す、逃し屋が主人公。
    北朝鮮らしい某国の首領の息子が日本に現れ、活動を始めるので探すよう、公安から脅される。
    某国の権力争い、日本国内の在日の権力争い、親子の相剋と、あらゆる人間の憎しみと復讐心のなかで、探して無事に本国に送り届ける。
    ノンストップ犯罪小説というのだろう。主人公が大沢さんらしくハードボイルド。
    次作も楽しみ。

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    2023年10月21日
  • 闇先案内人(下)

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    さすが大沢さん、主人公が格好良い。とってつけたような濡れ場もないのに、女の方の心が確実に動いてるのは分かる。
    北朝鮮の色々が出て来る大分前にこれを書いてたんだからホント凄い。

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    2023年10月20日
  • 夢の島

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    24年間音信不通だった父が亡くなった。その知らせを受け、駆け出しのカメラマン・信一は、画家だった父の形見として一枚の絵を手にすることに。すると、急に大きな仕事の依頼が舞い込む。さらに、ヤクザに脅され、"父の友人"から妙な連絡があり、とにかく不穏だ。そして、父が残した「遺産」は無限の富を生み出すという事実まで明るみに。父はどんな人物だったのか、そしてその遺産とは何なのか──。

    残されたのは無茶な遺産だったが・・・

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    2023年08月01日
  • 涙はふくな、凍るまで

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    ネタバレ

    巻き込まれ事故に定評のあるサラリーマンが送る
    ロシアンマフィアの駒にされちゃった作品です。
    これフツーに語ることじゃないからな!!

    まあまあ今回もある人の駒にされたり
    やばい人のさなかに入っていったり
    大男に身体検査という目的で
    えれぇ目に遭わされたりとひっでぇ作品(誉め言葉)です。

    だけれども彼は「ひたむきなものを守る」
    という姿勢は変わりがないんだよね。
    その結果は必ずしも報われないけど
    すごいことだと思うの。

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    2023年07月22日
  • 新宿鮫 新宿鮫1~新装版~

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    梶に借りた。
    余分な専門用語の説明はない。後半はテンポの良いロックが緊張感を持って流れ続ける。一瞬佐倉。

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    2023年07月09日