大沢在昌のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
33年振りの…。
大学生の頃には、何度も読み返して、NHKでドラマ化された時には『鮫島は舘さんじゃない!!』って怒ったり、この小説が切っ掛けで《新宿御苑》が大好きに成ったり、想い出深い作品です。
鮫島と云う刑事(警部)は《恐れ知らずの一匹狼》かの様に思われがちですが、決して強面のタフガイだからではなく、強い使命感と正義感を持った《信念の刑事》なんです。
だから、台湾の“海兵隊”上がりの殺し屋や刑事には敵わなくても《信念》の部分で共鳴しあえる。そして皆、互いの信念を貫き通す為にぶつかり合うんです。台湾マフィアが傍若無人に新宿中を暴れ回るストーリーですが、彼がそこに立ちはだかる事によって、事件は解決します。
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購入済み
常に走り続ける『発想』に脱帽。
2024年3月読了。
もう何年振りだろう…、『新宿鮫』の刊行ペースが遅くなってきた頃から徐々に遠ざかっていて(待ってる方もイライラするんですよw!)、本当に久方振りの大沢作品でした。
相変わらず《常に新しいトレンドや先端技術、犯罪傾向》等を採り入れていて、読む度に感心していたのですが、まだまだその力は衰えていない様で、本作と次の『爆身』を一晩で一気読みしちゃいました。
《有り得ない》事を『有り得るかも…』と思わせるこの筆力!!! 『鮫』に酔い痴れていた頃と全く変わらなくて本当に楽しいひと時を過ごせました。
ただ、このシリーズは独特の《軽やかさ》が有って、その点では読後の印象はちょっと薄い -
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大沢在昌の長篇ミステリ作品『夢の島』を読みました。
『Kの日々』に続き、大沢在昌の作品です。
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24年音信不通だった父の謎の“遺産"。
無限の富を生み出す遺産を巡り、人々は騙し合い、殺し合う……。
著者初期ミステリーの傑作、復刊!
大沢在昌の魅力を凝縮した一冊だ。池井戸潤さん
24年間音信不通だった父が残した巨万の富を生む〝遺産〟とは──!? それに群がる悪党たち!
24年間音信不通だった父が亡くなった。
その知らせを受け、駆け出しのカメラマン・信一は、画家だった父の形見として一枚の絵を手にすることに。
すると、急に大きな仕事の依頼が -
Posted by ブクログ
大沢在昌の長篇ミステリ作品『Kの日々』を読みました。
大沢在昌の作品は、今年の1月に読んだ『無病息災エージェント』以来ですね。
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闇に葬られた三年前の組長誘拐事件。
身代金は八千万円。
身代金をうけとった李は、事件から間もなく、白骨となって東京湾に浮かんだという。
李の恋人Kの調査をはじめた裏の探偵・木。
謎の女Kは、恋人を殺しカネを独り占めした悪女なのか、それとも、亡き恋人を今も思いつづける聖女なのか!?
逆転、また逆転、手に汗を握る長編ミステリー。
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双葉社から刊行されている週刊誌『週刊大衆』に -
Posted by ブクログ
ネタバレ作家志望者はまずこれを読め!
今、〈ミステリーズ!〉(東京創元社)という雑誌で、『料理を作るように小説を書こう』という連載をやっています。小説を書くことを料理にたとえて、僕がこれまでに蓄えてきた執筆のテクニックをいろいろ紹介していこうというものです。
その執筆を開始する前に、他の作家さんはどういう風に小説を書いているのかなと、小説指南本を何冊か読んでみたんです。プロ作家の書いた本、限定で。
というのも、プロの作家でもない人や、ぜんぜん売れてない人が書いた「作家になる方法」とか「売れる本を書く方法」という本が、けっこうたくさんあるんですよ。そんなの、信用できないじゃないですか。だったらまず