あらすじ
日本一不運なサラリーマン、第二の事件! 出張で北海道を訪れたサラリーマン坂田は小樽港で屈強な男たちがロシア美女を追い掛け回す場面に遭遇。手ひどく殴られ停泊していた船に閉じこめられてしまう。救い出してくれたクラープと名乗るロシア人は、命を助けた礼に稚内まで届け物をしろと言い……。今度の相手はロシアンマフィア。シリーズ第二弾!
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前作のヒロインが出てこなくてちょっと残念でしたが、新しいヒロインも後半にいくにつれてどんどん魅力的になっていきました。
前作では大阪やくざが敵でちょっとこじんまりした印象がありましたが、今回のロシアンマフィアの方が大沢さん「らしく」て好きです。主人公も成長していて、ちょっと個性が強くなっててお話としては楽しくなりました。主人公が物語の脇役ポジションなのがなかなか楽しいです。
あと、何よりもラストのシーンが素敵でした。
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大沢在昌の長篇ミステリ作品『新装版 涙はふくな、凍るまで』を読みました。
大沢在昌の作品は昨年12月に読んだ『走らなあかん、夜明けまで』以来ですね。
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日本一不運なサラリーマン、第二の事件!
出張で北海道を訪れたサラリーマン坂田は小樽港で屈強な男たちがロシア美女を追い掛け回す場面に遭遇。
手ひどく殴られ停泊していた船に閉じこめられてしまう。
救い出してくれたクラープと名乗るロシア人は、命を助けた礼に稚内まで届け物をしろと言い……。
今度の相手はロシアマフィア。
シリーズ第二弾!
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朝日新聞社の発行する総合週刊誌『週刊朝日』に1996年(平成8年)5月21日号から1997年(平成9年)1月24日号まで連載された後、1997年(平成9年)に刊行された作品……不運の坂田シリーズの第2作です。
“日本一不運な会社員”がまた災難に見舞われた! 北海道出張が一転して脱出・救出劇へ変貌する、怒濤のエンターテインメント! 坂田勇吉、28歳……東京生まれの東京育ち、食品会社の宣伝課勤務、、、
平凡な会社員であるはずの彼の行くところ、なぜか想像を絶したトラブルが巻き起こる……前回の大阪出張で、心ならずもやくざと渡り合うことになった彼の今回の敵は? 極寒の北海道で、なぜか請け負ってしまった任務を果たすことは出来るのか?
本書は、サラリーマン坂田勇吉の激動の大阪出張を描いた『走らなあかん、夜明けまで』に続く第2弾。
主人公の坂田は、前作の大阪出張での騒動を経て、今回はロシアマフィア同士のいざこざに巻き込まれます……物語はユーモア感覚にあふれており、前作からひと回り成長して、やや頼もしくなった坂田の奮闘が愉しめる一冊でした、、、
彼の人間味あふれるキャラクターと北海道の雪景色が織り成す世界観に惹き込まれ、最後まで集中力を欠くことなく読めました……ロシアマフィアの抗争や裏社会の謎が緻密に描かれているところも魅力でしたね。
結末もハッピーエンドで良かったな……続篇があるようなので、是非、読んでみたいですね。
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巻き込まれ事故に定評のあるサラリーマンが送る
ロシアンマフィアの駒にされちゃった作品です。
これフツーに語ることじゃないからな!!
まあまあ今回もある人の駒にされたり
やばい人のさなかに入っていったり
大男に身体検査という目的で
えれぇ目に遭わされたりとひっでぇ作品(誉め言葉)です。
だけれども彼は「ひたむきなものを守る」
という姿勢は変わりがないんだよね。
その結果は必ずしも報われないけど
すごいことだと思うの。
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「走らなあかん、夜明けまで」でやくざ絡みの事件に巻き込まれ、見事解決へと導いた坂田くん、またまた出張先の北海道で事件に巻き込まれた!
ホント、日本一不運なサラリーマンなのだ。
坂田くん、本当にどこにでもいるような平凡なサラリーマン。
なのに巻き込まれる事件は、一庶民からは遠い話ばかり。
今回はロシアマフィアが絡んできますもん。
笑って読めるのはお話だからにすぎませんが、やる時はやるっきゃない!と奮闘する坂田くんは、めちゃかっこよくなるんです。
本書は北海道が舞台とあって、道産子の私は土地勘もあるしで、とってもおもしろく読むことができました。
某大手のスナックメーカーをモデルにしているなぁ~とわかる、ポテトチップスの製造の薀蓄も興味深く読めました。
さて~次はどんな事件に巻き込まれるのか!とニヤニヤしながら期待してしまう私です。
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ポテトチップス製造会社の宣伝課社員坂田は北海道へ出張し、小樽でロシア人に追われる美人を助けた。しかし、彼女はマフィアのボスの娘。娘をめぐって、そして麻薬やビジネスを求めて男達が動く。北海道は東京よりもロシアに近い。そこに生きるロシア人やロシア系マフィアが急に身近に迫ってくる。前半は淡々と、後半に迫力ある戦いが盛り上がる。簡潔で面白く読める。
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主人公坂田勇吉のドタバタ活劇第2弾。
今度の舞台は北海道。
対する相手はロシアン・マフィア。
例によって捕まり、殴られ、蹴られながら、ロシア人美女コーシカ救出に大奮闘。
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ササヤ食品に勤めるサラリーマン坂田が事件に巻き込まれるシリーズの第二弾。第一弾は舞台が大阪。第三弾の舞台は東京下町。共にドメスティックななあじわいに浸り切る喜びがあるが、ここの舞台は凍りつく北海道で坂田を追い詰めるのはロシア人。肌触りのハードネスではシリーズ最高。でも気軽に再読したくなる度はシリーズでいちばん下だけど。しょうがない。
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今回は北海道でロシアのマフィアと日本のヤクザ、
そして不幸なサラリーマンのお話でした。
前作が開始早々バタバタと不運に見舞われて
こっちまで「どうしよう」という気分になったけど
今回はスローな感じで始まるので
よく言うと安心
悪く言うと物足りない感じではあった。。
ストーリー上仕方ないんだけど、前回の教訓を活かして格闘技くらい習っててほしかったと思ってしまった
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“日本一不運なサラリーマン”坂田勇吉シリーズ第2弾。小樽・稚内を舞台にロシア美女、ロシアマフィア、ロシア警察官、日本のやくざ…、が登場する巻き込まれ型サスペンス。
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一言で言えば、つまらなかった。登場人物に感情移入できない。全員がステレオタイプで、薄っぺらい。ストーリーも、複雑なようで、深さがない。ロシアマフィアの中にも、民族の違いでいろいろグループがあるのはよくわかったけど、それと日本のヤクザを絡ませた設定は、設定としては興味深いが、それぞれの動機が薄っぺらい。面白さがよくわからず、途中から斜め読みをした。大沢在昌の作品は、面白いと思うものが多かったのに、これは残念。もしかしたら、これの前作はもっと面白いのかも。
Posted by ブクログ
坂田くんシリーズ2作目。前回同様出張先でトラブルに巻き込まれる坂田くんだが、今回の舞台は北海道そしてトラブルの相手はロシアマフィア。ヒロインのコーシカちゃんがもう少し魅力的なら・・。
今回も様々な対比が物語を形作っている。東京と北海道、一般人とロシアマフィアというのは前作と同じような構図だが、それに加え小樽と稚内という道内2都市の対比、また日本とロシアの国情の対比、更にはヤクザとロシアマフィアの対比なども現れる。
前作のような時間に縛られる疾走感は薄いが、より大きな差異を持った世界の住人との対立や意識・手段のズレはサスペンス色を強めている。
ギャラクシーのさつきさん(東京出身)がもうチョッと絡んでくると面白かったのにな。