大沢在昌のレビュー一覧

  • 天使の牙 上 新装版

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    ワクチンの副作用で今週は読むペースが一気に下がった。

    大沢さんのこの安定した警察小説。好きだなぁ。何が優れているかと問われるとすぐには答えられないのが本音。それでも他の作品も読みたいと思わせる力がある。

    クライマックスが若干落ち着いたところで「上巻」は終了。続きが楽しみ。

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    2022年04月08日
  • やぶへび

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    大沢在昌の長篇ミステリ作品『やぶへび』を読みました。
    大沢在昌の作品は初めて読みましたが面白かったですね。

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    「金なし、女なし」で迎えた40歳の年末。
    だが元刑事・甲賀悟郎にとっては悪いことでもない。
    運命の分かれ道には、かならず最悪の選択をしてきたからだ。
    そこに「奥さんを保護しました」という警察からの電話。
    借金苦で戸籍を売り偽装結婚した中国人女性が、怪我をしたうえ記憶喪失の疑いがあるという……嗚呼。
    初対面の“夫婦”が巻き込まれる、と、と、と、とんでもない事態。
    いったいどこの誰が絵図を描いたのか。
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    2022年04月01日
  • 迷 まよう

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    ミステリー小説家のアンソロジー。
    長編にできそうなネタを惜しげもなく短編に仕上げている作品もあり、とても楽しめた。
    特に下記三作品が面白かった。

    近藤史恵「未事故物件」
    乙一「沈みかけの船より、愛をこめて」
    新津きよみ「女の一生」


    ●近藤史恵「未事故物件」
    引っ越したアパートの上の部屋から午前4時に洗濯機の音が聞こえてくる。しかし部屋は空き家だという。騒音に悩まされた主人公は音の正体を探り始めるが…。

    ●福田和代「迷い家」
    泥酔して他人の家に上がり込んだ主人公。食卓に用意された鍋を食べ、食器を1つ持ち帰る。後日、その屋敷の住人が行方不明になったと耳にする。しかも主人公が迷い込んだ日だと

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    2022年03月29日
  • パンドラ・アイランド(下)

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    兎に角、先が気になり過ぎて、一気読みした作品。

    孤島の住人達の血縁や人間関係、役場の組織や仕組みなど、細かいディテールまでしっかりと練られていてる。

    個人的には途中で少し先が読めた箇所も有りましたが、それでも飽きることなく、引き込まれ、島の景色がすっと頭の中に浮かんでくる。
    今でも自分が青國島にいるような気分。

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    2022年03月27日
  • 迷 まよう

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    ネタバレ

    近藤史恵「未事故物件」
    一人暮らし始める前に読まなくてよかった。
    ホントに怖いのは生きてる人間。
    でも、毎日4時に洗濯機回されたら発狂しそう……

    福田和代「迷い家」
    舞台は現代日本だけど、導入はほんのり日本昔話テイスト。
    優しいお出汁のお鍋食べくなっちゃった。笑
    最後のオチはちょっと強引な気もするけど……。おちょこに指紋ついてるくらいなら、他のものにもベタベタついてるでしょって。

    乙一「沈みかけの船より、愛をこめて」
    自分の両親も主人公と同年代くらいの頃に離婚しているからか、感情移入がはんばない。しかも4つ下の弟がいるのも一緒!
    両親のどっちについていっても良いよって、子供の気持ちを尊重し

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    2022年03月18日
  • 漂砂の塔 上

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    久しぶりに大沢在昌著者を読んでみました。物語のリアルさがあり、本当にいそな、起こってそうな、でも実際はフィクションという感覚があり楽しめました。

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    2022年02月23日
  • 漂砂の塔 下

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    ハラハラドキドキが終わり寂しいような、でも主人公を元の場所に帰したいような、そんな気分でした。ロシア人が私の一部知るロシア人の様に描かれており(表情や言い方など)、なんとも懐かしく感じました。

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    2022年02月23日
  • 新宿鮫 新宿鮫1~新装版~

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    他の方も書かれてますが、確かに時代背景の古さが随所に感じられます(ショルダーの携帯電話…バブルですね笑)
    個人的にはそういうところが結構ツボで、鮫島警部のハードボイルドさも(今の人からするとあんまり受けないのかもしれませんが)渋くてカッコいいなぁなんて思いました。
    映画化されてるみたいで、主演は真田広之さんなんですね、原作の鮫島のイメージにピッタリな気がします。

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    2022年02月15日
  • 無間人形 新宿鮫4~新装版~

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    この三連休は絶対、新宿鮫を読もう!と決めていた。大好きな新宿鮫シリーズ4巻、『無間人形』!
    ドラマティックでロマンティックなハードボイルド♪

    『アイスキャンディ』という名の覚醒剤。
    若者の間で広まりつつあるが、軽い気持ちでで使う若者達はそれを覚醒剤とは知らない。

    鮫島はアイスキャンディが更に出回る前に
    その製造元をなんとか見つけようと過酷な単独捜査を続ける。
    そして別ルートで捜査を進めていた麻薬取締官達とぶつかる。

    財閥で地元では右に出る者はいない有力者であり、アイスキャンディ製造元の香川兄弟、
    その香川兄弟から薬を横取りし兄弟を陥れようとする、地元の3人組。
    香川兄弟とアイスキャンディ

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    2022年02月13日
  • 迷 まよう

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    ネタバレ

    アンソロージーはいろいろな作家の方の作品が読めるので好きです。

    今回は近藤史恵さんの『非事故物件』が特に面白かったです。

    それぞれに個性が出ていて、面白かったですねぇ。

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    2021年12月05日
  • 爆身

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    ボディーガードをするはずだった相手が焼死した。
    なぜ?どうやって?を求めて沢山の人が関わる。
    呪詛か超能力か?と惑わされ、焼死した理由や手段が見えて来る。
    最後は銃撃に炎が加わり、息を呑む展開。
    面白かった〜!

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    2021年12月04日
  • 新宿鮫 新宿鮫1~新装版~

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    ミステリー好きのbera5227さんにお勧めしてもらった一冊!
    大沢作品の狩人シリーズに出てくる
    佐江さんに脳内プロポーズ5回済みの私は
    新宿鮫シリーズに
    『佐江と双璧のやつがいますよ!』の
    beraさんの言葉にこのシリーズに飛びついてしまった。

    エリートで出世街道を進んでいた
    主人公の鮫島さんが新宿署防犯課に異動になり
    『新宿鮫』のあだ名がつくまで…、
    ロック歌手の恋人、晶との出会い。

    ストーリーのメイン、
    警察官連続殺人犯を追う中
    犯人に繋がる今にも切れてしまいそうな
    手がかりの糸を慎重にほどき、たぐり寄せるように
    捜査を進めるシーンが緊張感マックスで
    なんとも最高!
    未だかつて誰も見

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    2021年11月26日
  • 爆身

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    ええやん。いつもの大沢節。
    今回は、誰の発言かよう分からん箇所は無かったなぁ。結構、結構。
    久しぶりにハードボイルド読んだって気がしたわ。

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    2021年11月11日
  • 絆回廊 新宿鮫10~新装版~

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    久しぶりに新宿鮫を読みました。以前読んだのが、何年前で何巻目だったのかも思い出せないのですが、これを読み始めたら、鮫島さん、晶ちゃん、藪さん、香田さん、ママホースのママ、桃井さんなど次々に以前も登場した方々が出てきて、新宿鮫の世界へのめりこんでいきました。今回、としみさんと言う方が出てきたのですが、とても健気で一途なので、私は鮫島さんより、としみさんを応援したくなりました。

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    2021年11月05日
  • 絆回廊 新宿鮫10~新装版~

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    新宿鮫はハードボイルド警察小説である。
    ハードボイルドのなんたるかをよく知らない自分にも、それと分かる。
    特に、気取ったようなセリフはない。
    が、すべての登場人物が、絶対に譲れない矜持を持ち寄り、ぶつかり合うのである。
    その、ときに善悪をも超えた行動が、ハードボイルドなのだ。
    惹き込まれる。
     
    今回の第十弾は、一つの節目。
    主人公、鮫島の周囲もいろいろと変わってしまう。
    十一弾もすでに発売されているらしい。
    楽しみだ。
    一作目から読んできて本当に良かったと思える。

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    2021年10月03日
  • 爆身

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    ボディーガードのキリ。依頼を引き受ける前に依頼人が爆死してしまう。
    呪いなのか、物理的な仕掛けなのか。調査していく中で裏社会の仕事が見えてくる。
    面白くてドキドキしたけど、裏の裏をかくようなおつきあいは遠慮したいな。きっと疲れるから

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    2021年09月18日
  • 漂砂の塔 下

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    ただ殺された技術者の犯人を探し出すはずの任務が、裏切ったマフィアがたどり着いたことによって、緊迫感が半端ない。それでなくても、身の危険は何度かあった。90年前まで遡る事件なのか、それとも。しっぽまいて逃げることすら考えていた石上だが、結局、真実にたどり着いてしまう。それはひとえに「知りたがり」がなせる技で、ひやりとする瞬間は何度もある。屈しないしつこさはどこか鮫の旦那を思い出させる。タチアナのずるさ、パキージンの強かさ、ボリスのクソさ。一筋縄ではいかない人たちとの駆け引きは月並みだが、手に汗握った。

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    2021年08月30日
  • 漂砂の塔 上

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    鮫じゃない大沢在昌作品は久しぶりだ。しかも、ハマった。舞台は北方領土上の架空の島。日中露合弁のレアアース生産会社で起こった殺人事件。送りこまれたのは中露トリリンガルの刑事。場所柄、拳銃も手帳もなく、ほぼ丸腰で送り込まれた石上の特技は顔と言葉を生かした潜入捜査。こういう設定の妙さだったり、人柄の妙さだったりは大沢印。四面楚歌な中で、腹の探り合いをしなくてはならない石上が気の毒なんだけど、なぜか気の毒には思えない人柄。正義感とも違う、ジグソーパズルを組み立てるような捜査っぷりに、ページをめくる手が止まらない。

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    2021年08月29日
  • 漂砂の塔 下

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    石上の粘り強い調査に少しずつ古い事件の事がわかってくる。味方か、そうでないかも少しずつ。それを信じられるといいのだけれど。
    殺し屋との戦いが始まる。そこからはあっという間でした。フーー

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    2021年07月29日
  • 漂砂の塔 上

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    北の離島「春勇留島」。日中露合弁のレアアース生産会社関係者だけがいる島で発見された死体。
    調査に来た石上の根気の良さに脱帽する。フラットな態度で聞きまわることができるのは彼の性格のせい?

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    2021年07月28日