大沢在昌のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
40年前のビル屋上で亡くなった人物の謎を追え!そこには時代を超えた人間ドラマがあり… #リペアラー
■あらすじ
イラストレーターの想一は、同級生でノンフィクション作家のミヤビから仕事の依頼をされる。40年前、六本木のビル屋上で亡くなっていた人物についての調査であった。
その人物は当時から身元不明で行旅死亡人として処理され、情報が全く存在しない。想一とミヤビは今も六本木に残る現場のビルで、住民たちに聞き取りを開始するのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
行旅死亡人って、知ってます?
外出先で行き倒れ、身元不明の引受人がおらず、無縁仏になってしまった場合に官報に掲載されるんですよね。
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Posted by ブクログ
神出鬼没で正体のつかめない殺人者〝黒石〟と殺人指令を出し続ける犯罪組織と戦う刑事鮫島の活躍を描くシリーズ第12弾。
過去の事件につながる犯罪組織に孤高の刑事鮫島が戦いを挑むとあって、緊迫感のある、目の離せない展開でした。
事件に関係する人物が過去にも遡って出てくるので、いささか人間関係の整理に苦労しましたが、その人間関係から少しずつ、黒石に迫っていく展開は、ミステリー要素も感じられ、刑事というより、今回は探偵鮫島の活躍といった感じでした。
また、少しずつ敵に迫っていく中で、中国残留孤児の悲しい一面なども描かれ、歴史に翻弄される人間の性も感じました。
クライマックスは、追い詰め -
Posted by ブクログ
シリーズに登場する個性的な人物たちの意外なエピソードから、人気コミックの共演まで、孤高の刑事・鮫島の知られざる一面が垣間見える短編集。(オーディブル)
私の好きなシリーズで、これまでの長編の醍醐味を味わってきた身からすると、短編でそれが感じられるのか、手を出すのを躊躇していたのですが、それは杞憂でした。
これまで描かれることのなかった鮫島とキャラクターとの関わりが描かれており、まさに、スピンオフの魅力が詰まっていました。
しかも、あのジャンプの人気キャラが二人も共演しており、私たち世代にとっては、やられた感じでした。
それぞれのエピソードを通して、鮫島の孤高の生き様が貫かれて