大沢在昌のレビュー一覧

  • 炎蛹 新宿鮫5~新装版~

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    読書感想文|炎蛹


    無間人形で、シリーズのテンションとしては一旦クライマックスを迎えた感がある新宿鮫シリーズの第5弾が本作『炎蛹』だ。直木賞を取った後ということもあるのか、全体的にコミカルなシーンが増えており、大沢在昌もいい意味で肩の力が抜けたのだなと感じさせてくれる。

    そのような読後感を感じさせてくれる最も大きな理由は、今回は主人公の鮫島が新たな登場人物とバディ関係を結ぶことにあるだろう。その相手となるのは警察官ではなく、植物防疫官という役割を担っている公務員の甲屋だ。
その甲屋は日本国内に新たな害虫が入ってくるのを防ぐ役割を公務人としてになっているわけだが、本作では南米からフラメウス・

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    2026年08月15日
  • 絆回廊 新宿鮫10~新装版~

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    前作がターニングポイントかと思ったら今作だった、、、

    仙田の次の敵ポジションが永昌なのかもしれないけど、仙田初登場時と同じく消化不良感はある
    それに理解者を一気に2人もなくした鮫島がどうなるのか、次回作に期待!

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    2026年08月15日
  • 屍蘭 新宿鮫3~新装版~

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    これまでの二作が剥き出しの暴力を描いた作品だとすると、本作で描かれる犯罪は違法胎児堕胎と輸出という、よりジメジメとしていて、それであるが故により陰惨さを感じさせる。自分が子供を持つようになってから、子供が巻き込まれる犯罪作品というのは、あんまり楽しめなくなってしまったのだが、それが強制的な違法堕胎のように、母体にもダメージを与えるようなものだとより厳しい。

    そのジメジメとした犯罪にさらに恐ろしさを加えるのは、違法堕胎の黒幕である藤崎彩香の障害となる人間を次々と殺していく、島崎ふみ枝という存在だ。ちょっとしたひっかき傷をつけるだけで数分後には血栓を生じさせてしまい、ターゲットを殺すことができる

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    2026年08月09日
  • 狼花 新宿鮫9~新装版~

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    前作まではゲームマスターのポジションにいた仙田がついにプレイヤーに、氷舞では意外と憎めないやつだった香田とは予想外の決着がつく。
    これまでのシリーズに一区切りがついたような作品!
    今作のキーパーソンである明蘭の上昇志向には少しゾッとするし、タイトル通りの狼のような花で読後の納得感というか伏線回収感がすごい

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    2026年08月04日
  • 黒石(ヘイシ) 新宿鮫12

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    黒石(ヘイシ)というのは、犯罪ネットワーク金石(ジンシ)の伝説の殺し屋で。黒石を操るのが金石の幹部(八石)のひとり徐福で、全くの正体不明・徐福の意向に従わない金石の幹部が次々に殺されていく。

    最後には徐福も逮捕されるが、結局、動機はわからん(理解できな)かった。

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    2026年07月23日
  • 黒石(ヘイシ) 新宿鮫12

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    『黒石』は、まさに新宿鮫シリーズ屈指の緊張感を味わえる一冊だった。物語が動き出した瞬間から不穏な空気が途切れることなく続き、鮫島が一歩踏み込むたびに危険が迫ってくる展開に、ページをめくる手が止まらなかった。敵の存在感も圧倒的で、終始張り詰めた空気の中で読み進めることができた。

    そして何より心に残ったのは、鮫島の変化である。長いシリーズを追いかけてきたからこそ、これまで多くのものを失いながらも前を向き、新たな人間関係を築こうとする姿に深い感慨を覚えた。孤高の刑事としての鋭さはそのままに、どこか柔らかな表情を見せる瞬間があり、鮫島という人物の歩んできた時間の重みを感じられた。

    圧倒的な緊張感と

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    2026年07月12日
  • 灰夜 新宿鮫7~新装版~

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    鮫島の内偵から始まるこれまでの作品と違い、見知らぬ場所に監禁されたところから始まる異色作!
    事件については国籍、2つの暴力団と人間関係と利害関係が入り乱れて理解が難しかった

    ただ自殺した宮本や鮫島の内面を描いてて、シリーズの解像度が上がった気がする

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    2026年06月27日
  • 秋に墓標を (下)

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    下巻の後半から大沢在昌作品らしい驚きの事実の出現と、ハードアクション。無事生き残ったラストシーのあと、松原と梨香がどうなるのか、続きが気になるのだが。

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    2026年06月23日
  • 氷舞 新宿鮫6~新装版~

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    外事一課、公安総務、桜井商事など公安内部の様々なセクションがあって予備知識がないと難しかった

    1作目で嫌なやつ要素を煮詰めたような香田が、傲慢ではあるが出世第一ではなく彼なりに筋を通していて不覚にもちょっといい奴に見えてきた

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    2026年06月22日
  • 暗約領域 新宿鮫11

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    去年から1作目を読み始めて11作目。とうとう、読んでいない作品は、最近文庫化されたばかりの黒石のみになりました。だいぶゆっくりと新宿鮫を堪能してきましたが、どんどん読んでいきたいのを我慢して、このペースで進めてきました。それは、刊行された作品がまだ何冊もある状態なら、読んでいくスピードは、自分でコントロールできますが、最新刊まで読んでしまうと、作品が出来上がるまで待たなきゃならないからなのです。この作品を読み終わった瞬間に、黒石をいつ読むのか、少しワクワクする悩みを抱えて、全く違う積読してある作品の山を崩していきたいと思います。
    今回の作品は、過去の作品に登場した人物の思惑や因縁が絡み合って、

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    2026年06月20日
  • 迷 まよう

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    「惑」より好きな話が多かったかなぁ。
    松村比呂美、篠田真由美、新津きよみ、柴田よしき、大沢在昌どれもよかった。
    「人間標本」を読みかけてるので、特に柴田よしきさんの話が好きだったかな。ちょっと怖いけど。笑
    大沢在昌さんの話は、うまく言葉に出来ないけどじんわり温かくなる気持ち。
    前半3人のお話も面白かったけど、なんかもうちょいほしい感じ。
    近藤史恵さんは、旅のお話の印象強くてなんか余計にうーん?って思っちゃったかも。あと単純に身近にあったら怖すぎて震えちゃったのかも。

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    2026年06月17日
  • 無間人形 新宿鮫4~新装版~

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    田舎のボンボンが抱える閉塞感、薬物中毒になって錯乱していく一人称視点が印象的
    これまでの作品と比べてページ数が増えてたから中弛みするかと思ったけど、少しずつボタンをかけ違えるように各陣営に生まれた歪みが気になってどんどん読み進めた!

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    2026年05月22日
  • 雪人 YUKITO 1

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    殺された父の謎を追うというストーリー自体は
    珍しい訳ではないしきな臭いものだが
    展開が謎だらけかつ軽めの謎は比較的テンポよく
    明かされていき引き込まれる。
    純朴な主人公、年配刑事とのタッグというのも
    王道の気になる設定。

    純朴な素人がマタギで強いというだけで
    新宿でヤクザ相手に渡り合うのはハラハラするところだが
    実は刑事という思いの外しっかりした理由とバックグラウンドが明かされ
    ただ無茶をしている訳ではなさそうなことがわかったのも
    納得感があってとても良い。

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    2026年05月17日
  • 黒石(ヘイシ) 新宿鮫12

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    新宿鮫は文庫で読む派につき、ようやく。ようやく文庫化された。待ってましたよ。黒石(ヘイシ)。前作からの流れかと期待と不安半分で手に取ったら、もっと遡るほどの因縁深い話で、ここまで考えていたのか大沢在昌とビビった。鮫の旦那は刑事にあるまじき独立不覊の男のように見えて、誰よりも刑事であり、警察官だった。時に青臭い正義感を口にするが、そうありたいと願い、行動する姿を知っている。結果として犠牲にしてしまった人・こと。それでも、折れない強さ逞しさ、しぶとさ。ハードボイルドじゃないか。

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    2026年05月10日
  • 毒猿 新宿鮫2~新装版~

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    解説にも書いてあったけど、前作よりも派手さに振り切りエンタメ色が強く読んでてとても面白かった!!
    毒猿の孤高な強者にかかるデバフが盲腸という意外な原因なのも興味深い
    追いかける郭も鮫島の心にしっかり爪痕を残してていいな

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    2026年05月01日
  • ザ・ジョーカー 新装版

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    ジョーカーのショートストーリーがいくつか入っています!どれも、面白いと思います。ゆっくり読まないと難しいとこもあるけど、さーと読んでもおもしろいです!

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    2026年04月24日
  • 新宿鮫 新宿鮫1~新装版~

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    名前だけ知ってて読んだことなかった大沢在昌さんの人気シリーズ一作目。
    吉川英治文学新人賞。日本推理作家協会賞。

    面白かった。
    キャラがみんないい。設定がいい。ストーリーが王道でわかりやすい。
    何よりも、ラストバトルの緊迫感が素晴らしい。

    毒猿以降も読みたくなった。

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    2026年03月31日
  • 風化水脈 新宿鮫8~新装版~

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    662ページの長編。
    新宿という街の由来に立ち返り、作者は新宿に関わる膨大な文献を読み調査した。
    2,000年に出版されたものだが、その内容は現在の2026年に比べても、色あせない。
    警察関係、暴力団、水商売、不法就労外国人など、新宿歌舞伎町に展開する人々の想いが登場人物に依って語られて行く。
    鮫島は高級車窃盗団を追っていた。
    そのアジト(ガレージ)のある古家の井戸から死蝋となった遺体を発見する。
    遺体の弾痕から警察で使われている拳銃ということが判明するが、既に時効と成っている為、警察の上層部は不起訴で処理した。
    納得がいかない鮫島は単独で調査を続けると、その遺体に関わる思わぬ因縁に直面する。

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    2026年02月08日
  • リペアラー

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    なんか凄かったー!

    最後は結構ファンタジーというか、SFみがあったけどそれでも読みやすくて面白かった〜

    行旅死亡人のお話は2回目
    1回目はノンフィクションだったから結末だったり、調査だったりが全てすんなり行くようなものではなかった
    今回はフィクションだったからその辺もちゃんと物語として成立してて読みやすかった。

    長編だったけどさらさら読みやすくて面白かった。

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    2026年02月01日
  • リペアラー

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    ネタバレ

    なかなか面白かった、
    ある依頼をフリーランスの2人が解き明かしていく。探偵小説のような展開からラストはSF的要素を現実社会に取り込む展開。
    最後で最大の謎は文字で書きすぎず、なるほどと思わせるエンディングでした。

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    2026年01月27日