【感想・ネタバレ】リペアラーのレビュー

あらすじ

イラストレーターの想一は、高校からの友人でノンフィクション作家のミヤビから、彼女が受けた依頼の手伝いを頼まれる。それは40年前、六本木のビルの屋上で遺体となって見つかった男性を調べることだった。当時の警察は事件性なしと判断し、身許不明の「行旅死亡人」として処理。依頼人の正体も目的も分からぬまま、想一とミヤビは、男性が何者で、なぜひっそりとそこで亡くなったのかを調査し始める。かつてのビルの住人に当たるうち、2人はある奇妙な人物に行き着くが――。
過去と現在が交錯する、ノンストップ・エンタメ長編!

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Posted by ブクログ

見事なラストだったが最後の種明かしとタイトルの回収が急すぎる印象。爺ちゃんが強力すぎて皆んな一気に秘密を暴露しまう謎解きでは400ページ分の孫の努力が報われないのでは?

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2025年05月26日

Posted by ブクログ

1日で読み終わってしまうほど読みやすく面白い本だった。

40年前、古いビルの屋上で見つかった行旅死亡人の身元を探す。
この行旅死亡人の事件が次第に政府の情報機関まで関わりを持つようになり、物語は二転三転の展開を迎え、ついにリペアラーの存在が顕になるのだが…。

リペアラーの出現は唐突に飛躍する展開だったが、リペアラーの存在がこの物語の最初の事件の答えであり、それを匂わす程度で物語を終わらせる手際の良さには感服させられた。
面白かった。

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2025年04月02日

Posted by ブクログ

期待していた。そして期待通りだった。流石大沢氏の作品だった!刻の経つのも忘れ最後まで夢中になって読んでいた!三日間あっと言う間に過ぎていた。物語りは世界はこうでなければいけないな。そうでなければ浦島太郎物語りや映画のジュラシックパークを笑うのと同じだと思う。内容は読む人の為にここでは止めておこう。

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2025年03月27日

Posted by ブクログ

ビルの屋上で亡くなっていた人もリペアラーなの? 不思議な能力を持つ者の存在を隠しておきたかったということか。身内にも打ち明けられないのはかなしいな。

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2025年11月23日

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ネタバレ

思いのほか読後感の良い作品。
ライターのミヤビとイラストレーターの想一のバディがある死体の身元を明らかにして欲しいという依頼を受け奔走するのだが、危険なシーンはあまりないので緊迫感はない。
ヒリヒリ感がない代わりに2人の性格に帰するとこが多いのだろうが人の良さというか真摯な態度に惹かれるというか良くも悪くも「普通」なところが良いのかなという感じ。
あと、ほぼ記憶はないのだが、途中ふと『アルバイト探偵』シリーズに近い臭いを感じた。
謎についてはこれを解くのはタイトルを良く理解してないと無理だよ〜って思ったり、ミヤビ達が驚くことなく受け入れているのも不自然に思わなくもないが、爽やかな終わりだったのでたまにはこういうのもアリかなと思った。

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2025年11月08日

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今まで大沢在昌さんという作家さんを知らず、今回が初読。
サスペンスなのかと思ったらファンタジーでもあり、最高のエンタメだった。
文体もとても読みやすく、ほかの作品もぜひ読んでみたい。

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2025年08月31日

Posted by ブクログ

走らなあかん、夜明けまで の坂田シリーズみたいなノンストップ感と、帰去来 のSF的な要素に昭和の感じが合わさって面白かった。

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2025年08月01日

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イラストレーターの想一がノンフィクション作家のミヤビが依頼された40年前六本木のビルの屋上で見つかった行旅死亡人の素性調査を手伝う。ほぼ手がかりがない状況で真実に迫っていく彼らの嗅覚は見事だが、結局最後はSFチックな展開で肩透かし。大好きな作家さんだが⭐︎四つが精一杯。

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2025年04月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白いですが、重要人物が繋がっているのは、さすがにたまたまと言うレベルではないです
深刻な状況に追い込まれるけど、一件落着するなら、深みにはまる前に動く人がいてもいいような
なにかモヤモヤする

最後のシーンは美しいので、嫌いなタイムトラベル物でも許せる作品になったいるので、✡4

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2025年04月28日

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40年前のビル屋上で亡くなった人物の謎を追え!そこには時代を超えた人間ドラマがあり… #リペアラー

■あらすじ
イラストレーターの想一は、同級生でノンフィクション作家のミヤビから仕事の依頼をされる。40年前、六本木のビル屋上で亡くなっていた人物についての調査であった。

その人物は当時から身元不明で行旅死亡人として処理され、情報が全く存在しない。想一とミヤビは今も六本木に残る現場のビルで、住民たちに聞き取りを開始するのだが…

■きっと読みたくなるレビュー
行旅死亡人って、知ってます?

外出先で行き倒れ、身元不明の引受人がおらず、無縁仏になってしまった場合に官報に掲載されるんですよね。

私が若かりし頃、出版関係のアルバイトをしてた時に官報や公報を読んでたんですよ。その時に行旅死亡人の記事が目に入ってしまうこともあって、何とも言えない切ない気分になりました。ちなみにこれが頻繁に出るんですよ… 無縁仏になってしまう人がこんなにもいるなんてと、当時結構ショックでしたね。

さて本作は、40年も前に発見された死体、行旅死亡人について調査していくお話です。何者なのか、なぜこのビルでなくなったのか… 想一とミヤビの名コンビが謎解明に向けて突き進んでいきます。

彼らに背景があるところもリアリティがあるし、引き込まれてしまうポイント。二人の距離感も絶妙だし、ずっと見ていたくなるコンビでしたね。

さて本作の一番の読みどころは人間ドラマなんです。想一とミヤビは、調査を進めるうちにたくさんの人たちと人間関係を築き上げる。ビルの現在の住民、かつての住民、大家、不動産屋などなど、彼らそれぞれの人生があって聞き入っちゃう。

特に中盤以降に出てくる飲食店経営者の望月が深い、彼から吐き出される含蓄あるセリフには重みがあるんですよ。これまで苦労してきた人生が容易に想像できちゃいますね、大変勉強になりました

他にも想一の祖父、占い師の老婆、歌手、かつての銀座のママ、ジャズピアノを弾く外国人など、もはや肩書だけでひとりひとりの横顔が見えてくる人たちばかり。すっかり仲間気分で、物語に入り込んじゃうんですよね。

さて物語は後半はいると、思いもよらない角度で展開し始める。40年前の人探しだったはずが、なんでこんなにもスケールが大きな問題になっちゃうのか。そして終盤の終盤… ぜひご自身の目で読んでください、本タイトルの意味は想像もつかなかった~

ベテラン作家先生にも関わらず、とってもチャレンジングな作品だったと思います、面白かったです!

■ぜっさん推しポイント
想像力を掻き立てられるお話でしたねー、読み終わってから色々と考えてしまいました。実は知られてないだけで、世の中には理解が及ばないようなレベルで苦労している人がいっぱいいるのかもしれません。

しかし本作にでてくる登場人物は、みんな優しくていい人ばかりでした。人生を楽しく過ごすなら、やっぱり色んな経験を積み上げることは大切ですね。

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2025年04月21日

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ネタバレ

40年前、六本木にある小さなビルの屋上で見つかった 行旅(こうりょ)死亡人 は、何者か?

都合よくストーリー展開しすぎな面は否めないものの、終始、先が気になって楽しく読めた
リペアラーの何たるかが明かされ、最後は壮大な話になりつつ急に萎んでく感があったが、楽しく読めた。
作者の本は初めてだったので他の本も読んでみようと思う

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2025年04月17日

Posted by ブクログ

1985年六本木のビルの屋上で発見された身元不明の遺体が誰なのか調べる話。その過程で現れた死んだはずの叔父にそっくりの甥。

読みやすいし面白かった。しかしラストのネタはあまり好みではなかった(そっち方面に行っちゃったんだ・・・)

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2025年04月13日

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ネタバレ

リペアラー。初めて聞いた。人生の時間の中を行ったり来たり。どこに飛ぶかも、どれだけいられるかもわからない。途中までは面白かったが、なんだかよくわからない結末。大沢さん、こんな話も書くんだ。

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2025年11月01日

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テンポよく読めたけど面白さは普通くらいかな。
後半ちょっと急ぎ気味だったのと、え?こんな簡単にいく?って言うのが気になってしまった。

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2025年10月23日

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ほぼ最後まで一気読みの面白さ。
アパートの屋上で発見された昔の死体の解明。
一体背景に何があるのか?少しずつ解明されてはいくが本質的な謎は解けずに最後数ページまで来てしまった。
日本政府がそこまでやるのか?と思いながら最後の最後に「それかー」「これあり?」と正直少し残念な気持ち。
小説的にはそう思うが、映像にしたらすごく面白そう。Netflixにぜひ映像化して欲しい。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

一見ボリュームあるが、サクサク読めるし、説明もちゃんとしてるので迷子にならない。
オチはちょっと予想外で、ある意味驚いた。
(ここまで褒めてませんw)

エンタメとしてはよく出来てると思うし、最後まで楽しく読めたけど、どの登場人物も感情や内面が見えてこず、物語りの奥行きのようなものは感じなかった。
最後のページめくって、あ、終わりや、と思った。
なるほど、とはならない。

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2025年10月05日

Posted by ブクログ

リペアラーの意味すら、わからずに読み始めた。途中から、ずっと結末を焦らされさいごの1ページに結ばれていた。

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2025年08月10日

Posted by ブクログ

大沢作品でヤクザが登場しない作品を初めて読んだ。最後は「そういう展開で回収するのね、、」と思った。意外で著者の茶目っ気を感じる。

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2025年06月25日

Posted by ブクログ

ノンフィクション作家のもとに舞い込んだ、身元不明の遺体の身元を明らかにしてほしいという調査依頼。ただし、発見されたのは40年前で当時は「事件性なし」としてほとんど捜査されなかった。それでもいざ調査を始めてみると次々に明らかになる意外な事実。そして調査中止を求める謎の脅迫。ぐいぐい引き込むハードボイルド文体で一気に読ませる。終盤までリアル路線の小説だと思って読んできた所からオチがやや飛躍的なのは賛否分かれるかも。

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2025年06月22日

Posted by ブクログ


40年前にビルの屋上で見つかった身元不明の
死体は誰なのか、なぜそこで亡くなったのか
謎を追うライターのミヤビとイラストレーター
の想一。

当時の人物を一人ずつ探し、複雑に絡み合った
関係を一つひとつ紐解いていく過程にワクワク
させられます。

ミステリー的なラストで終わるのかと思って
いたら、最後に全く違う方向にダイブして
二重に驚かされました。

そういうことかという納得の部分と少しの
物悲しさの残る余韻でした。

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2025年06月17日

Posted by ブクログ

40年前に
ビルの屋上で亡くなった男は何者で
なぜ、そこで遺体で発見されたのか?
それを調査していく
ミステリーのつもりでいたら
まったく予想していなかった方向へ
導かれ、途方に暮れてしまった…
壮大なテーマが隠されていた割に
こじんまりとした結末で
それなら最初から
「リペアラー」を中心にした方が
想像力をかき立てられ
物語が広がったんじゃないのかなー?

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2025年04月15日

Posted by ブクログ

ノンフィクション作家のミヤビが、40年前の六本木のビルの屋上で行旅死亡人として処理された身許不明の件を依頼される。
友人であるイラストレーターの想一と一緒にビルの住人を調べていくうちに奇妙な人物にたどり着く。

どういうことなんだろうと謎が多いので気になりノンストップで読み終えるが、結末がリペアラーとはこういうことなんだとわかった。

ちょっともやっとする感は残るが、タイムトラベラーというよりある種の病気だとは…。

読んでいる側も振り回されてしまったな。



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2025年03月23日

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