あらすじ
北方領土の春勇留(はるゆり)島で、石上は決死の潜入捜査を続けていた。島の最高責任者パキージン、美人女医タチアナ、ナイトクラブのボス・ギルシュ、中国人の警備主任ヤン……九十年前の大量殺人事件との奇妙な関連を糸口に、事件関係者にあたるが、謎は深まるばかり。エネルギー戦略上、重要な離島で、ロシア・中国・日本それぞれの陰謀が蠢く。果たして、闇深き真相とは。一気読み必至の超弩級冒険小説!
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Posted by ブクログ
この作品好きだわ〜
読み味スッキリ、テンポ最高、ナイスエピローグ
戦闘シーンは少ないけど、北方領土で繰り広げられる、日本、ロシア、中国、日系人、どこまでが真実でどこからが嘘なのか、全て嘘なのか、スパイ、元KGB、FSBフィクションでもある程度は事実に基づいて描かれてるんだろうなと大沢在昌作品
ことし1かも
Posted by ブクログ
立場が異なるさまざまな陣営間の駆け引きや、職業人としての顔と個人としての顔が同じ人と異なる人、またそれも途中で印象がコロコロ変わったり、とにかく緊張感が途切れない面白い作品でした。
無駄に犠牲を出して印象を強くする作品が結構ある中で、この締め方も良かったな。
Posted by ブクログ
寝不足気味になるほど面白かった。
犯人探しの他にマフィアに追われ、抗争に巻き込まれ。架空の世界観でも日、中、露の三国が国家機密をめぐる孤島の舞台設定も自然と受け入れ楽しめました。優秀なようでどこか頼りない主人公も共感できた。
Posted by ブクログ
ハラハラドキドキが終わり寂しいような、でも主人公を元の場所に帰したいような、そんな気分でした。ロシア人が私の一部知るロシア人の様に描かれており(表情や言い方など)、なんとも懐かしく感じました。
Posted by ブクログ
ただ殺された技術者の犯人を探し出すはずの任務が、裏切ったマフィアがたどり着いたことによって、緊迫感が半端ない。それでなくても、身の危険は何度かあった。90年前まで遡る事件なのか、それとも。しっぽまいて逃げることすら考えていた石上だが、結局、真実にたどり着いてしまう。それはひとえに「知りたがり」がなせる技で、ひやりとする瞬間は何度もある。屈しないしつこさはどこか鮫の旦那を思い出させる。タチアナのずるさ、パキージンの強かさ、ボリスのクソさ。一筋縄ではいかない人たちとの駆け引きは月並みだが、手に汗握った。
Posted by ブクログ
石上の粘り強い調査に少しずつ古い事件の事がわかってくる。味方か、そうでないかも少しずつ。それを信じられるといいのだけれど。
殺し屋との戦いが始まる。そこからはあっという間でした。フーー