大沢在昌のレビュー一覧

  • ウォームハート コールドボディ

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    ベンツにはねられて 死んだオトコは、
    血液を入れ替えた 液体によって
    死んだまま 生き返った。

    なぜそうなのか?
    刺されても 撃たれても 体液がでないのは
    どうしてと言うことは 問う必要がない。
    物語の 設定だから。

    そして、その『死』を見つめながら
    どう、生き残った人生を つかうのかを考える。
    そして、恋人に どう向き合うのか?
    愛することの責任と守り抜く。
    長生太郎 というネーミングが いいね。
    体力的に 強くならないのが、大沢作品としては珍しい。
    本来ならば ハードに戦うことで、物語を盛り上げるのだが。

    ストーリー的には こんな風なんですね。
    その新薬をめぐって 日本からの流出を防

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    2015年09月26日
  • 走らなあかん、夜明けまで

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    東京のサラリーマンが出張先の大阪で大事なアタッシュケースを奪われる。
    その中には明日の会議にどうしても必要な物が!
    だけど、取り返す相手はなんとヤクザだった…
    不運なサラリーマンが大阪の人情に触れながら、大阪のヤクザに対抗していく。
    そのはちゃめちゃさがなんとも面白かった~!

    2015.8.19

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    2015年08月19日
  • 氷舞 新宿鮫6~新装版~

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    たまたま 手に取って 読んでみた。
    新宿鮫シリーズの 6番目だった。

    鮫島のパワフルな追求力。
    桃井のやさしさ。薮の専門力に 支えられている。

    マホの独り舞台から はじまる。
    この演劇の表現力が 実にいいねぇ。
    そして、偶然というべき つながり。
    薮が 教えてくれたのだが、そのことについて
    薮と 一度も話さないのが 不自然でもあるね。

    それにしても、公安 そして CIA。
    その裏側には、何が潜んでいるのか?
    よくわからないが 立花 という男のもつ 
    泥を飲み込み、処理をしていくという 影の男が、
    諸悪を 背負い込んでいく。

    鮫島は ただひたすら、追求めていく。
    キャリアの同期の香田が、

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    2015年07月29日
  • 鮫島の貌(かお) 新宿鮫短編集

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    シリーズを書く上での設定を短編としてまとめた感あり。それでも楽しめるのは、登場人物に作者の思い入れがしっかりしているからかな?

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    2015年06月11日
  • アルバイト・アイ 諜報街に挑め

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    今までのシリーズを読んでいたからというのもあるのかもしれないが、別世界に入り込んだ主人公同様に、読んでいるこちらも混乱し、結果的にストーリにのめり込む形になった。
    最後はあっけないが、続きを期待していいのか...

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    2015年05月05日
  • 涙はふくな、凍るまで

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    「走らなあかん、夜明けまで」でやくざ絡みの事件に巻き込まれ、見事解決へと導いた坂田くん、またまた出張先の北海道で事件に巻き込まれた!
    ホント、日本一不運なサラリーマンなのだ。
    坂田くん、本当にどこにでもいるような平凡なサラリーマン。
    なのに巻き込まれる事件は、一庶民からは遠い話ばかり。
    今回はロシアマフィアが絡んできますもん。
    笑って読めるのはお話だからにすぎませんが、やる時はやるっきゃない!と奮闘する坂田くんは、めちゃかっこよくなるんです。
    本書は北海道が舞台とあって、道産子の私は土地勘もあるしで、とってもおもしろく読むことができました。
    某大手のスナックメーカーをモデルにしているなぁ~とわ

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    2015年02月16日
  • 走らなあかん、夜明けまで

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    久しぶりに読んだ大沢さんの本。
    とはいっても、1993年の作品。
    大阪が舞台の作品なので、梅田、ミナミ、藤井寺、鶴橋、大国町、住之江などなど、懐かしい地名がたくさん出てくる。
    あっという間に読み終わってしまったけど、一晩で大阪の街を駆け抜けたような気分

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    2015年02月08日
  • 氷舞 新宿鮫6~新装版~

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    はまり小説第六段!信念は時に揺らぐんだなぁと、人間臭さを感じちゃいます。自分の信念に負けるな鮫島!Gooですよ!

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    2014年10月11日
  • 一年分、冷えている

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    大沢在昌氏が飛行機の機内誌に連載していた、短編集。 機内誌というある意味特殊な状況で読まれる小説なので、連載とはいえ全てが読みきり。一編が文庫で10ページ程度のほんとに短い小説。大沢在昌の存在がまだあまり一般には知られていなかった頃からの連載だということなので、彼の名前を知らない人が読むことのほうが多かったであろう。機内誌なのでふとしたことで手にする人を、いかにひきつけて物語に引き込むかということを第一に作られている。どれも最後はじんわりと心が温かくなるストーリー。

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    2014年08月10日
  • 小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない

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    新宿鮫でお馴染みの作者、大沢在昌氏の小説創作指南。
    具体的かつ、分かりやすく、しかもこのような本にありがちな「退屈さ」を感じさせない秀逸な内容。
    氏のエンターテイメントに対する意識の高さが講座自体にも滲み出ている。

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    2014年08月09日
  • パンドラ・アイランド(下)

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    面白かった。
    話を進めるにあたり、元妻の使い方がうまい。
    効果的に登場して、結論ありきの主人公の穴を埋めて行きます。

    一気に読んでしまったなぁ。

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    2014年07月30日
  • 炎蛹 新宿鮫5~新装版~

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    新宿鮫シリーズ第五弾。今回は外国人娼婦殺人事件、ラブホテル放火事件、南米からの害虫『火の蛹』持ち込み事件と盛りだくさん。単独捜査を常とする鮫島に思わぬ相棒が…珍しく警察内部での抗争は描かれず、鮫島と相棒による捜査を中心に描かれる。

    新宿鮫の面白さは、警察組織の秘密を握ったキャリア刑事の鮫島が孤軍奮闘で悪と闘う姿と本当に良いタイミングで鮫島の危機を救う鮫島の上司・桃井の存在にある。

    今回の鮫島は、二人の相棒と複数の事件を捜査するのだが、少しいつもとは様子が違い、物足りなさを感じた。それでも、面白さは相変わらずである。

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    2014年06月20日
  • 無間人形 新宿鮫4~新装版~

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    シリーズ第四弾。直木賞受賞作というだけに読む前には大きな期待があった。

    若者を毒牙にかける『アイスキャンディ』という麻薬を巡り、鮫島と麻薬取締が事件を取り合う。事件の黒幕は…鮫島の恋人の晶までも事件の渦に巻き込まれ…

    少し厳しい意見かも知れないが、ストーリーに出来過ぎている感があり、迫真性に欠けるところが目に付く。直木賞を受賞するなら、前作の『屍蘭』か『毒猿』が妥当だったのではないだろうか。警察小説の面白さは、迫真性に裏付けられた警察組織の闇の描写とその中で繰り広げられる事件の真相を究明する過程ではないかと思う。

    十分面白い作品であり、この先も楽しみなシリーズではある。

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    2014年05月24日
  • 雪人 YUKITO 5

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    若者からおっさんまで、周囲の男たちは仮性ホモばっかやのに(もんでんさんが描くから余計にそう感じるのか…)、天性の男殺しな素質を持っていながらそれにはお構いなしな雪人…堂々完結で面白かった!!近松は宮本への執着の正体を気付かないままだったような気がして、不憫だが納得の最期、近松は本壊を遂げたんじゃなかろうか。男が自覚なく男に向ける愛は凄まじい…

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    2013年12月06日
  • 涙はふくな、凍るまで

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    ポテトチップス製造会社の宣伝課社員坂田は北海道へ出張し、小樽でロシア人に追われる美人を助けた。しかし、彼女はマフィアのボスの娘。娘をめぐって、そして麻薬やビジネスを求めて男達が動く。北海道は東京よりもロシアに近い。そこに生きるロシア人やロシア系マフィアが急に身近に迫ってくる。前半は淡々と、後半に迫力ある戦いが盛り上がる。簡潔で面白く読める。

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    2013年11月29日
  • 走らなあかん、夜明けまで

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    肩の凝らないストーリー。
    ちょっとした空き時間ができるたびに読んだ。
    ハードボイルド系特有の陰鬱さや固さは薄められ、軽いタッチの物語になっている。

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    2013年10月11日
  • 雪人 YUKITO 2

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    物語が少しずつ動いてきた感じの巻でした。原作でもそうでしたが、新島やっぱり不気味なヤツです。そして雪人と杏ちゃんがいい感じになり、玉緒さんと宮本さんとの関係も…ちょっと恋愛要素がでてきて、これからの巻が楽しみです(*´∇`*)

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    2013年09月30日
  • 雪人 YUKITO 4

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    宮本さん、表紙もそうですが本編も渋格好良さが全開です。玉緒さんとのラブシーンも良かった。新島は不気味な存在だけど、過去の境遇が違えば、とても良いやつになれたのに…と思うと複雑な心境です。あと佐江を助けるために雪人が負傷しているにも関わらず車を突っ込ませるシーン、とっても格好良かったです。次で完結ですね、早く読みたい!そしてその後は、原作をもう一度読み直して漫画との違いを探したいです(*´∀`)

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    2013年09月30日
  • 小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない

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    私自身は小説を書いたことも書く気も今のところ無い.
    角川の優待でなんとなくこの本をもらった.

    作家がどのような意識で物語を作り構成するとよいかが書かれている.
    今後小説を読むときに意識して,作家が何を考えて文を作っているかも想像しながら読んでみたいと思った.読むのはラノベばっかりですけどね.

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    2013年09月15日
  • パンドラ・アイランド(下)

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    孤島、戦時中の隠し財産と王道のテーマだが、きちんと面白い。保安官として島に免れてから、直ぐに島の秘密と事件に巻き込まれていく。
    別れた妻がワトソン役(?)と言うのも面白い。

    サーファーの主張で、「やんい人には分からないけど、波乗りってとことん付き合うと、ちょっと世界が変わっちゃうんだよね。仙人ていうか、世の中の価値観が違う場所に運ばれちゃう。海の中で自分の世界が完結してしまうんだ。海にいて波乗りしておるときだけか本物の自分で、あとは幽霊もたいに生きているように感じる。」という感覚が興味深い、周りのサーファーに聞いてみよう。

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    2013年09月06日