大沢在昌のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ第四弾。直木賞受賞作というだけに読む前には大きな期待があった。
若者を毒牙にかける『アイスキャンディ』という麻薬を巡り、鮫島と麻薬取締が事件を取り合う。事件の黒幕は…鮫島の恋人の晶までも事件の渦に巻き込まれ…
少し厳しい意見かも知れないが、ストーリーに出来過ぎている感があり、迫真性に欠けるところが目に付く。直木賞を受賞するなら、前作の『屍蘭』か『毒猿』が妥当だったのではないだろうか。警察小説の面白さは、迫真性に裏付けられた警察組織の闇の描写とその中で繰り広げられる事件の真相を究明する過程ではないかと思う。
十分面白い作品であり、この先も楽しみなシリーズではある。 -
Posted by ブクログ
刑事としての雪人堪能。尾行の際は眼鏡とか小物も使う、と(笑)。それにしても、原作をコミックス終了してから読むと決めているので比べるすべがないが、宮本と雪人が周囲の男に色んな意味合いで執着されるお話、と言う、実にBL臭さもぷんぷんしている(BL知らない人にしてみれば、これぞ男の世界、と言う表現になるんだろう)。近松、宮本を手元に飼い殺しにしたがってるのがバレバレの回。雪人の精神構造がシンプルで、余計なモノ入ってない感じ、そして男にモテそうなとこも、モテてるけど全く気付かずに気付いたとしてもさらっと「ごめんな」って言いそうなとことか大好きだ…。