大沢在昌のレビュー一覧

  • 夜刑事

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    ネタバレ

    太陽光に弱くなり、視覚や聴覚などの感覚が鋭くなる、そんなヴァンパイアウイルスが蔓延した世界(地球)を描くSFサスペンス小説。ぶっとんだ設定もさることながら、大衆的な文章がライトノベル然としていて読みやすく感じた。むしろ硬派な本ばかり読んでいる人には合わないかもしれない、そんな一冊。
    主人公はヴァンパイアウイルスに感染した刑事なのだが、作中ではデコスケなどと呼ばれ、警察にも感染者にも忌み嫌われる存在。そんな彼と中国に雇われた女スパイが協力し、ヴァンパイアウイルスをばらまこうとするテロ組織を鎮圧するといったストーリー。感染者への差別、そして世界情勢はわたしたちの住む現実ともリンクする、親しみ深いテ

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    2025年03月18日
  • 追跡者の血統 〈新装版〉 失踪人調査人・佐久間公 : 4

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    佐久間公シリーズの最終話
    失踪した親友を探し回る内に巨大な敵と対峙する事になる。これまでの登場人物が主人公を助ける。
    大きなうねりが面白い。

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    2025年03月09日
  • 夏からの長い旅 新装版

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    主人公・木島(38歳)は久邇子(くにこ/33歳)と出会い、二人は引かれ合うが、何者かから命を狙われはじめる。

    作品が発表されたのは1985年(昭和60年)だそうだ。「おニャン子クラブ」の放送が始まり、ファミコンのスーパーマリオブラザーズが話題になった年。

    舞台は東京。といってもレインボーブリッジやベイブリッジ、新都庁さえまだない。当然スマホもなければパソコン、インターネットもない。電話は公衆電話。そんな時代。

    生活感のない部屋の冷蔵庫にはなぜかビールだけは入っている。タバコはメンソール。仕事はインダストリアル・デザイン。黒を基調としたオフィス。馴染のバー。友人であり話したくない過去を持つ

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    2025年03月04日
  • 夜刑事

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    ヴァンパイアのようの陽の下で活動ができない刑事、新しい主人公として楽しく読ませていただきました。コロナ(?)ウイルスと重なる部分もあり、見慣れた設定ともいえ、二番煎じの感は否めないですね。ヴァンパイアウイルス感染者としての設定に大分紙面が取られ、肝心のストーリーはやや薄く感じてしまいました。次に続きそうな終わり方だったので、次作に期待です。

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    2025年03月01日
  • 夜刑事

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    ヴァンパイアウィルスに感染させられた刑事、岬田。紫外線NGなので一匹狼で夜間捜査に挑むのだが…事件解決まで違和感を感じながら淡々と読む。人物や場面に物足りなさを感じた。

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    2025年02月24日
  • 冬の保安官 新装版

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    冬はハードボイルドを読みたいね!!
    寒い季節に読むには手頃な小説だ。短編になっているので読みやすい。正統派ハードボイルド、ジョーカーという名の主役、温泉街のハードボイルド、SFハードボイルドなどなど、、魅力あふれる短編集。
    『再会の街角』は大沢オールスター出演のユニークな短編になっている。大沢ファンにはたまらない!

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    2025年02月23日
  • 帰去来

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    ネタバレ

    SFもので戸惑ったが、概ね面白かった。
    パラレルワールドの人間関係が結果的にほとんど主人公の因縁のある人間であり、事件解決は主人公の宿命ともいえるものであった。
    できれば事件解決後の元の世界での主人公の現実世界との向き合い方と真犯人との縁を知りたかった。

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    2025年02月16日
  • 夜刑事

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    ヴァンパイアウイルスに感染した刑事の岬田は、夜にしか動くことができない特殊な体質を持つこととなった。
    警察から疎まれ犯罪者から狙われて孤独な中、彼にしかできないウイルス感染の組織の闇に動く。
    恋人だと思っていた明林にウイルスを感染させられた岬田に謎の女性マコが近づいてくる。
    彼女が一体何者か最後までわからなかった。
    現実にあるわけないと思うヴァンパイアウイルスだが、それはあって欲しくない考えたくないという意識がそうさせたのだろう。
    深く読み込めずに終わった感がある。


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    2025年02月13日
  • やぶへび

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    元刑事で中国人女性と偽装結婚した甲賀の元に突然妻が記憶喪失で警察に保護されたとの連絡が。
    記憶喪失の妻青珠の身元を探るうちに甲賀はトラブルに巻き込まれていく。中国マフィア、ヤクザが絡む裏社会を舞台にしたエンターテインメント。

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    2025年02月08日
  • 新宿鮫 新宿鮫1~新装版~

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    日本のハードボイルドものは小説では初めてかもしれない。
    前半は人物紹介がメインなのであまりページが進まなかったが、後半はダイナミックで楽しめた。続きも読みたい。

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    2025年02月04日
  • 夜刑事

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    感染すると痛覚以外が知覚過敏となり、日中の活動ができなくなるヴァンパイアウィルスに感染した警視庁組対部刑事岬田。
    感染者の多くが犯罪に手を染める中、岬田は唯一の感染者刑事として居続ける。

    中国の動きなどコロナ禍を連想するが、そこに吸血鬼(血は吸わない)要素を取り込んだり、対立する組織のもっともらしい名前など、いかにも作者らしい要素に満ちる。

    300ページ足らずの分量で今一つ食い足らないが、大沢ワールドの一端は感じられる。

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    2025年02月03日
  • 夜刑事

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    ウィルス感染し、夜にしか行動できない/感覚が研ぎ澄まされた刑事が主人公
    魅力的な女性キャラはシリーズを意識しているのか、目的や背景がよくわからない
    展開もを早く、楽しめる作品であるが、なにか物足りなさ(出し惜しみ)を感じる作品

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    2025年01月26日
  • 標的走路〈新装版〉 失踪人調査人・佐久間公 : 1

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    大沢在昌作品へのデビューをこれにしてみました。
    ハードボイルド調の作品でした、人探し屋の佐久間公が命の危険にさらされながら、依頼を遂行する下り!
    シリーズなので、主人公は助かるという安心感も手伝ってスルスル読めました。テンポのよさが心地よく、大沢先生の他作への期待を持ちました。

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    2025年01月20日
  • 生贄のマチ 特殊捜査班カルテット

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    面白い
    シリーズ3冊(過去の3冊を2冊にまとめて、完結編を追加)が楽しみです
    隠れている設定により大きく展開が期待できます

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    2025年01月19日
  • 感傷の街角〈新装版〉 失踪人調査人・佐久間公 : 2

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    あはは、2024年新刊とあり読み始めたら94年作の新装版だった。あまりにも古臭くて懐かしく読んだ。30年前外での連絡手段が赤電話やピンク電話って…今の若い人だとギャグにしか聞こえないんだろうな笑 ハードボイルドだど

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    2025年01月10日
  • らんぼう

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    大沢在昌『らんぼう』光文社文庫。

    新潮文庫、角川文庫で何度か文庫化されている警察小説。『新宿鮫』シリーズ以外で大沢在昌の小説を読むのはかなり久し振りである。

    めっぽう腕が立つ上に凶暴でキレやすく、素行不良の2人の刑事、ウラこと大浦とイケこと赤池の史上最悪のコンビがワルどもを相手に派手に暴れ回るという悪漢刑事小説。

    平仮名の擬音みたいな妙ちきりんなタイトルの『ちきこん』『ぴーひゃらら』『がんがらがん』『ほろほろり』『ころころり』『おっとっと』『しとしとり』『てんてんてん』『あちこちら』『ばらばらり』『ぶんぶんぶん』の11編を収録。

    やはり、シリアスな警察小説の方が好みだな。

    本体価格8

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    2025年01月07日
  • 夜刑事

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    中盤過ぎから登場勢力が増えてきてよくわからなくなった。ラストも駆け足で雑な印象が拭えない。とりあえず本作の記憶があるうちに続編を読みたい。2人の女がどうなるか気になる

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    2025年01月07日
  • 予幻

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    ネタバレ

    ボディーガードキリシリーズ第三弾。次々と怪しい人物が殺害される中で手がかりをつかみ真実に近づくストーリーは面白かったです。シリーズ第一弾のインパクトが大きかった為、☆3

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    2024年12月28日
  • 夜刑事

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    恋人にバンパイアウイルスに感染させられたサキは暗闇でしか活動できない夜刑事に。警察の同僚から憎まれ、犯罪者から狙われる孤独な彼が感染者集団「無常鬼」を追う。元恋人の明林、ヒロインの工作員マコも気になる、シリーズ化の導入のようで中途半端な終わり方ということで☆5はあげられない。

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    2024年12月08日
  • 標的走路〈新装版〉 失踪人調査人・佐久間公 : 1

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    大沢在昌のデビュー作「佐久間公シリーズ」幻の長編小説が蘇る。法律事務所の失踪人調査人・佐久間公の乗る車に爆弾が仕掛けられていた。
    幸い難を逃れた公だが、犯人が誰だかわからない。そんななか、銀行の頭取令嬢の依頼で失踪した恋人を探してほしいと言われるが・・・・・・大沢ハードボイルドの原点、ここに復活!

    40数年ぶりに再読。著者も主人公も、そして読者の私も、みんな若かったことを痛感。
    講談社文庫で出ていた「雪蛍」も、読み直したい。

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    2024年10月16日