あらすじ
法律事務所の若き失踪人調査人・佐久間公が都会の喧噪にまぎれて姿を消した若者たちを捜す大沢在昌のデビューシリーズ。11年前に別れた女性の行方を捜す「第一回小説推理新人賞」受賞作にしてデビュー短編の「感傷の街角」や有名俳優と恋仲になり消えた日本舞踊家元の娘を追う「フィナーレの破片」、劇場で変死した人気俳優。その死の真相を探る「サンタクロースが見えない」など珠玉の短編7篇を収録。双葉文庫40周年記念「佐久間公シリーズ4ヶ月連続刊行」第二弾。
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Posted by ブクログ
大沢在昌のデビュー作。荒削りで危なっかしい内容に仕上がっているのが心地良い。のちに『新宿鮫』という人気作品を上梓する大沢作品の1作目として未来を感じる。ギアをサードギアに入れて、これからハイウェイに走り出す直前だ。所々に散りばめられている『ザ・ドライバー』ライアン・オニール、サンタ・エスメラルダ、『朝日の当たる家』アニマルズ、エリック・カルメン、サッチモ、矢沢永吉、松任谷由実といった固有名詞がくすぐってくれる。ほろ苦さと爽やかさの入り混じったエンディングがニクい。ここから大沢ハードボイルドが始まった!!
Posted by ブクログ
佐久間公シリーズ第一弾。著者デビュー作である「感傷の街角」を含む短編集。このシリーズが父親の蔵書の中にあり子供の頃からファンだったけど、今回初めて第一弾を読む事が出来た。流石に初版が昭和54年という事で古さは否めないが大沢節は顕在。大人になったらディスコに行って遊ばないといけないんだなぁって思ってたけど、結局今まで一度も行った事ない