【感想・ネタバレ】ウォームハート コールドボディのレビュー

あらすじ

ひき逃げに遭って病院に運ばれたオークラ製薬の青年営業マン長生太郎は、強烈な違和感に目を覚ます。自社の研究室で全身の血液を新開発の薬品に置き換えられ、痛みを感じない「生きている死体」として蘇ったのだ。
新薬を開発した大学教授の失踪に危険を察したオークラ製薬は、太郎を東京に逃がす。平凡な毎日から一転、危険のただ中に放り出された太郎だったが、恋人の麻美を思う気持ちがさらなる危険に向かわせる……!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

大沢作品には珍しくSFタッチな異色のハードボイルド。最初は違和感があったが、読後はかなりな爽快感。まさかのハードボイルドで感動するとは思いませんでした。

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2011年01月22日

Posted by ブクログ

ベンツにはねられて 死んだオトコは、
血液を入れ替えた 液体によって
死んだまま 生き返った。

なぜそうなのか?
刺されても 撃たれても 体液がでないのは
どうしてと言うことは 問う必要がない。
物語の 設定だから。

そして、その『死』を見つめながら
どう、生き残った人生を つかうのかを考える。
そして、恋人に どう向き合うのか?
愛することの責任と守り抜く。
長生太郎 というネーミングが いいね。
体力的に 強くならないのが、大沢作品としては珍しい。
本来ならば ハードに戦うことで、物語を盛り上げるのだが。

ストーリー的には こんな風なんですね。
その新薬をめぐって 日本からの流出を防ごうとするオトコ。
新薬を手に入れようとする 企業。
背景には 死なない人間を戦争に従事させようとする。

経営的に成り立たない お寺の坊主。
人の心を読むことができる 看護婦。
女でありたい オトコと オトコでありたい女のカップル。
異種であるが故に 理解しあう。

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2015年09月26日

Posted by ブクログ

死んだ体に生きた心。

一度死んだ人間が心だけ残して蘇る。
不死身の体の主人公、彼の”生きる”意味とは?

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2010年05月22日

Posted by ブクログ

書店に立ち寄った際に、
大好きな大沢在昌さんの名前を見つけたので、
衝動買いしてしまいました。

大沢さんといえば、新宿鮫シリーズという印象です。
私は、大沢さんの作品はとにかく一本筋が通った
分かりやすいけど深い作品という、良く分からない
評価をしているのですが、今回の作品もそのような
私の評価を裏付けるような作品でした。

巻末の解説にも書いてありましたが、
今回は、「死」がメインテーマです。
「死」がヒトの心に及ぼす影響とは?
そんなことが、ハードボイルドな展開の中で
何度も問われています。

この作品に限らず、大沢さんの作品は本当にオススメです。
是非、読んでみてください。

0
2010年05月16日

Posted by ブクログ

内容(「BOOK」データベースより)
ひき逃げに遭って病院に運ばれたオークラ製薬の青年営業マン長生太郎は、強烈な違和感に目を覚ます。自社の研究室で全身の血液を新開発の薬品に置き換えられ、痛みを感じない「生きている死体」として蘇ったのだった。新薬を開発した大学教授の失踪に危険を察したオークラ製薬は、太郎を東京に逃がす。平凡な毎日から一転、危険のただ中に放り出された太郎だったが、恋人の麻美を思う気持ちがさらなる危険に向かわせる…。

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2019年11月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 この作者さんの作品を初めて読みました。
 あらすじと、始まり数ページを読んで勝手に恋愛小説だと思い、読み進めました。
 そうしたら恋愛相手はろくに出て来ないし、主人公は灰色の体液流しまくりながらの肉弾戦だし、ドン引きでした(笑)
 でも意外に読後感は明るく、たろうの生きていく先を見たいような、春が待ち遠しいような、そんな気分にさせられました。
 恋愛小説だと思って読まなければ、もっと高評価を付けれたかもしれません。私としては、彼女と生きていけなくても、せめてもう少し会ってやって欲しかったです!!

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2016年01月27日

Posted by ブクログ

大沢作品にしてはだらだらしている
・大沢さんの本にはいろいろなバリーションがあり
 ハードボイルドだけではない作品の広がりを持っている。
 (悪夢狩りのような設定を思い出させる作品でした)

・それを認めたうえで、楽な気持ちで読める作品ではあります。
・少し残念はのは、他の作品のように、緊迫感をもって、かつ
 引き込まれるように読めるというよりは、少し無用な描写の部分もあり
 大沢作品にしては、だらだらと長びかせている感がある点です。
 (だらだら感は未来少年Jに似た感覚)

・長いわりに、後半の詰めの描き方があっけない気がするのも
 読後感が若干、薄くなる原因だと思われます。

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2012年03月17日

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