大沢在昌のレビュー一覧
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新宿鮫は1990年にシリーズが開始されているらしい。
今作は短編集を含むと13作目。全て拝読しているがずっと魅力的で面白くあるのはとにかくすごい。新宿鮫のイメージは壊さず、でも進化してる感がすごくつたわってくる。
今作は結構ボリュームがありましたが、それでも足りない!と思わせてくれる面白さでした。
金石という集まりについても考えさせられるな、と。日本人で中国人でもない人たち。きっと想像もできないような苦労があるのだろうとおもう。根底はそこなのだろうか、そこからの派生がおおきな事件に。今作は独特な凶器がフューチャーされていて怪傑の切り口も面白かったです。 -
Posted by ブクログ
プロローグ
首都高速と蒼氓(そうぼう)
そこは若い頃の僕の夜の摩天楼
車という空間に閉じこもり一心不乱にひた走る
等間隔に並ぶ街灯が幾重にも無音で通り過ぎて行く
夜通し走り続ける
やがて、夜が明け空が白み始めてくる
速度を落とし、山下達郎の“蒼氓”をかける
新宿のビル群をバックにシットリとそれは流れ
そして家路につく
蒼氓という言葉に宿るこの上ない響きと意味合いが
好きで堪らない
そしてあの頃のあの時間帯の情景にピッタリなのだ
本章
『新宿鮫』ノスタルジックな想いを感じさせずにはいられない★Super5
吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞受賞作品
“新宿鮫”余りにも有名なタイトルだが
有名すぎるのとタイトル的に敬遠してた本作
いゃ〰凄いな〜
警察小説の金字塔と云われるだけありますな
鮫島の孤軍奮闘&孤高の刑事と彼女の晶のキャラが
最高に活かす、典型的な昭和後期の匂いをプンプン撒き散らしたハードボイルド小説
シリーズ4が直木賞なので、それまでは必ず読もう
そう思った!!!
エピローグ
で、帰りの飛行機でプチミラクルが!?
羽田周辺の気流の関係で海側からではなく
都心からの滑走路進入とのこと!
これは中々のレアだ
これで上空から新宿副都が見えたら起承転結最高だ
中野サンプラザを通過し首都高を尻目に新宿へ
えっ、渋谷の交差点!?
あれーッ!
新宿逆側だったー(TдT)
だが、ここでミラクルが!
羽田近くの新幹線車庫から
関東では、廃止になったドクターイエローの雄姿が!!!
これで少しは幸せになれるのかな!?
最後にそう思った\(^o^)/8v♪
完 -
Posted by ブクログ
アスカと明日香の生前の恋人"仁王"こと古芳の龍牙湖での潜伏と「クライン」の対峙、君国に拐われたアスカの攻防、そして古芳が旧友の金村と共にクラインとの決着に臨む。
君国に捕らわれたアスカがはつみの肉体の履歴とは関係なく彼女自身の尊厳を守るための攻防にハラハラする。その前にも龍牙湖で古芳と一夜を共にしていた時に気が付いた自分の心とは違う身体の要求に恐怖していたアスカ。高度な頭脳を持ってしても解決が難しい心と身体のジレンマが物語の緊張感を高めている。
戦闘の局面は古芳と金村がメイン。立て続けに大切な人を失った二人の壮絶な復讐心が傲慢なクラインの構成員達を一掃する展開は血みどろだけど爽快。
最後まで気が抜けない大長編。読む手が止まらなかった。読書生活を続けてきて他の作品を知ってもアスカは特に好きなキャラクターの一人。最強ヒロイン。 -
Posted by ブクログ
誰もが振り返る絶世の美女の肉体に勇敢さと高度な頭脳を持つ刑事の心が宿る。手段は、脳移植。
この作品が世に出て30年ほど経った現代でも様々なタブーから現実的ではない手段で2人が1人に成って麻薬組織の壊滅と警察組織の闇を明かしていくエンターテインメント小説。
1995年あたりが舞台と思われるのでポケベルやアベックといった単語が出てくるけど、前提が分かっていればむしろ高度なスマートフォンのような機器が登場しないので頭脳戦の描写が映える。
脳移植後の肉体に関しての疑問も丁寧に説明されていて半端なご都合主義になっていないのも物語に入り込みやすい設計。
上巻ではアスカ自身の頭脳が活きた逃走劇と明日香からアスカに生き直すことになり心境が変化していく様子がメインとなっている。
レビューのために掻い摘んで再読するつもりが2時間くらい読みたいところをじっくり読んでた。
一度読んでいてもまたハマる面白さがある。 -
Posted by ブクログ
大沢在昌『黒石 新宿鮫12』光文社文庫。
久し振りのシリーズ第12弾。600ページを超える大ボリュームの長編ハードボイルド警察小説である。
今となっては、日本のハードボイルド作家は絶滅危惧種となり、大変貴重な存在になった。かつては北方謙三や大藪春彦、船戸与一、原尞、生島治郎などの多くの優れた作家がハードボイルド小説を上梓していたのだ。
そんな中、30年以上も続くハードボイルド警察小説シリーズがこの『新宿鮫』である。決して公には出来ない警察組織の秘密を握ったことから飼い殺し状態となり、単独行動を常とする鮫島刑事はずば抜けた腕力があるわけでも、格闘技に秀でているわけでもなく、己の信念のもと、地を這うような捜査により巨悪を炙り出すのだ。
今回は、かつて鮫島を裏切った公安警察の矢崎がスポット的に鮫島の相棒となり、中国系犯罪ネットワークを我が物にしようと殺し屋『黒石』を操る『徐福』の正体を突き止め、『黒石』の凶行を食い止めようとする。
面白い。600ページ超えるボリュームも全く苦にならず、ほぼ一気読みであった。
公安警察の矢崎から新宿署刑事の鮫島に『金石』に関する新たな動向が伝えられる。中国系犯罪ネットワーク『金石』の8人の幹部である八石の1人『徐福』という人物が『黒石』という名の殺し屋を使い、『金石』をネットワーク組織からピラミッド型の犯罪組織に作り変え、自分の意のままに操ろうとしているらしいのだ。
鮫島は再び矢崎とコンビを組み、『金石』の動向を捜査すると、過去に『黒石』による手口と思われる複数の殺人が浮かび上がる。さらには『黒石』は既に八石のうちの2人を殺害していたことが明らかになる。八石たちに迫る『黒石』の魔の手。鮫島は『黒石』の凶行を食い止め、『徐福』の正体を明らかにすることが出来るのか。
本体価格1,260円
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Posted by ブクログ
新宿鮫シリーズは以前から読んだり止まったりを繰り返している。
この巻も、もしかしたら何年も前に読んでいたものかも。
ぶつ切りに読んでいたんですよ。なんとなくスムースに読み進められなくて。
でも今回読んでみて、自分が変わったのかな。
すっかり引き込まれました。それこそページをめくるのももどかしいほど。
どの人も闇を抱えて、とんでもなく暴力的で。
後の馳星周さんも、影響受けたんじゃないかな。
でも、馳さんと違って、新宿鮫には、真っ直ぐな心を持った
人がかならず出てくるんですよね。ヒロインの晶を始めとして。
改めて、全巻読みたくなったなあ。
何巻あるんだろう。
え、12巻?
先は長いなあ…。楽しみだけど…。
※光文社文庫 587ページ。
どの巻もこのくらい分量あるんだろうなあ…。