あらすじ
麻薬密売組織に潜入していた麻薬捜査官(マトリ)の加納良と連絡がつかなくなった。
アメリカ陸軍の歩兵としてアフガニスタンに派兵されたあと除隊して、
約20年ぶりに日本に帰国した
双子の弟の将は、良の上司である、菅下から捜査協力を求められる。
容姿がそっくりな双子のため、兄の良に将がなりすまして潜入捜査を続けることに。
警視庁組対五課長の女性刑事・大仏とともに、あやしき関係先を探るが……。
行方不明の良の安否は? ベトナムの怪しき密売組織《クィー》の中枢に食い込めるのか。
震撼驚愕のクライムエンターテインメント!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ある時期から 大好きでハズレなしと思ってた大沢在昌の本に ときどきわたし的ハズレが混じるようになり しかも無駄に厚い本が増えた気も。
あれだけ書けばそうもなるよねとちょっと寂しい気持ちで 手に取るのを躊躇するようになってた 久しぶりに手に取った大沢在昌の厚い本 面白くて一気に読んだ 夢中になって読んでた頃を思い出した こういうのが読みたかったんだよ〜
やっぱり大沢在昌 大好き
最高傑作
大沢作品のほとんどを読んだが、今までの中でも最高傑作だと思う。読み始めからもう既に大沢ワールド。一気に読んでしまいました。可能であればシリーズ化して欲しい作品
Posted by ブクログ
行方不明になった麻薬取締官の兄を捜すために、双子の弟がなりすまして潜入捜査をするストーリー。
上手くいくのかと思いながらハラハラ読んだ。正体がバレそうになったり、危ない組織に命を狙われたりしてヒリヒリする展開になる。スパイや裏切者は誰なのか、本当の黒幕は誰なのか、想像を掻き立てられた。面白かった。
ハードボイルド一辺倒ではなく、
20年間音信不通の兄への思い、行方不明の兄の恋人に惹かれながらも一線を引いたり、運び屋の若者に足を洗えてと諭したり、といった描写が良い味を出している。良い作品だ。
こういう大沢作品は好きだね!