大沢在昌のレビュー一覧

  • ライアー

    Posted by ブクログ

    久しぶりの大沢在昌作品。相変わらずの面白さ。
    かなりの長編ながらグイグイ引っ張られました。
    母であり妻であり暗殺工作員。隠し事や嘘だらけの中で、冷静な判断力と戦闘訓練を武器に夫の死の真実を追う。続編が出て欲しい。

    0
    2023年09月19日
  • 暗約領域 新宿鮫11

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     ザ・大混戦!って感じの話。桃井や昌がいなくなって新宿鮫新シーズンな印象を受ける。新課長阿坂、初の相棒矢崎、対立する正義香田、因縁の相手陸。内調と北朝鮮とのタミフル密輸出。その売人がタミフルの在りかを知らせぬままに殺された。真相を探る鮫島、タミフルが見つかるとまずい内調、密買の相手が知りたい北朝鮮工作員、タミフルを見つけ内調に貸しを作りたい陸、北朝鮮に復讐する田中と様々な思惑が入り乱れる。田中は死に、陸は逃げ、タミフルは結局公安が押収した。公安から内調に届けられたということなのだろうか?
     大混戦とはまた別の話として、新キャラについて。香田とはまた違った正義の対立を描く阿坂。さらに綺麗にした内

    0
    2023年09月03日
  • 影絵の騎士

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    歪んだ発展を遂げた近未来の東京を舞台に、ギャングやマフィアやシンジケートの巨額のマネーロンダリングが水面下で行われる熾烈なサバイバルミステリー。アンダーグラウンド専門の探偵、ヨヨギ・ケンの、血と灰の中で育ったすれた性格、大胆な行動力と冷徹で容赦のない言動、しかし内面に持つ人情溢れるあたたかさのギャップで読者はたちまち虜になるであろう。ケンが汚い金ででっぷりと私腹を肥やした大金持ちを相手に吐く台詞は最高にシビれる。また、前作を読んだ者をこれでもかと喜ばせる登場人物、台詞や場面でいっぱい。また全ての登場人物の相関図の入り組み方、トリックにトリックが重ねられ、手がかりが現れては砕け散り、最後の最後ま

    0
    2023年08月22日
  • 鮫島の貌(かお) 新宿鮫短編集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『新宿鮫』を読んだ事がない人間でも、存分に楽しめる短編集だった。
    以前、感想を書いた『小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所』に収録されている、両津勘吉とほんの少しだけ関わり合いを持つ話や、両津勘吉に劣らぬ人気を博し、同時に、彼に負けないくらいの正義と信念、悪に対する怒りを持つイケメン・冴羽リョウ(ケモノ編に尞)と知り合いである、そんな突飛ではあるが、違和感を覚えさせない短編などに、実に心が奮えた。
    刑事とは斯くあるべき、と決めつけてしまうのは実に危険だとは思うにしろ、鮫島のように、自分の命を、一線を越えた犯罪者を捕えるために懸ける、その覚悟が出来ているのなら、意外に、そういう刑事は死なないのかも

    0
    2023年08月01日
  • 生贄のマチ 特殊捜査班カルテット

    Posted by ブクログ

    十字架の女王を読んで面白かったから
    また読んでみたカスミ、タケル、ホウの
    3人チームで宗教団体の闇を暴く

    0
    2023年07月18日
  • 十字架の王女 特殊捜査班カルテット3

    Posted by ブクログ

    カスミとタケル、ホウの3人でチームを作り
    事件を解決していくカスミが撃たれ連れ去らて
    しまう。元警察と組んでカスミを探す
    読んで見て凄いストリートと言うか‥物語に
    はまってしまった

    0
    2023年07月18日
  • 炎蛹 新宿鮫5~新装版~

    Posted by ブクログ

    このシリーズは、「訳アリ」な新宿署の鮫島警部が、各作中での様々な事件に向き合って奮戦するという内容だ。シリーズの各作品で各々の味わいが在る。「各々の味わい」としたが、鮫島と一部の劇中人物達が共通する「各々の雰囲気が在る」のが好いのだ。
    シリーズ各作品は、基本的に鮫島の目線で綴られるが、事件関係者等の目線で綴られる部分が適宜入り込んで切り替わりながら展開している。何処か「クールな映像作品」にでも触れているような気分になる場合も在る。
    本作の題の『炎蛹』であるが、作中に登場する(架空)の害虫の名を和訳した字を宛てている。害虫の件が鍵にはなるが、次々と起こる様々な出来事がスピーディーに、複雑に絡み合

    0
    2023年06月14日
  • 無間人形 新宿鮫4~新装版~

    Posted by ブクログ

    気に入ったシリーズの各作品をランダムに愉しんでいる。これも凄く愉しかった。
    「訳アリ」な鮫島警部が奔走し、事件の解決を目指すという<新宿鮫>シリーズである。近年の作品を読んでいないと手を着け始め、随分以前に読んでいた可能性も在る作品に辿り着いたが、一度読んでいたかもしれないにしても、記憶が曖昧になっているので、新たに出会うのと同様に愉しく読んだ。映像ソフトが少し入手し悪くなっているように見受けられるが、本作を原案とするテレビドラマが在ったことも憶えている。
    <新宿鮫>シリーズは、主人公の鮫島の目線で綴られる部分と、作中の事件関係者等の目線で綴られる部分とが適宜交わりながら進むのが通例である。現

    0
    2023年06月10日
  • 風化水脈 新宿鮫8~新装版~

    Posted by ブクログ

    読み始めると停められなくなるモノが在るシリーズだと思う。新宿署に在る、少し「訳アリ」で、街のワルにはその姓にも引っ掛けて“新宿鮫”と綽名される鮫島警部が奮戦するというシリーズである。物語の大半は鮫島の目線で綴られるが、適宜作中の事件関係者等の目線に切り替わる箇所も交じる。二転三転しながら、鮫島が出逢った、関わった事案の顛末がテンポ好く描かれる。そういう雰囲気は本作でも健在だ。
    好評を博しているシリーズが続く中、シリーズの過去作品の「続き」的な要素を巧く織り込むということも出来ると思う。“新宿鮫”のシリーズは、そういうことを巧くやっているシリーズだと思う。と言って、過去作を余り知らなくても、作中

    0
    2023年05月30日
  • 鮫島の貌(かお) 新宿鮫短編集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    区立花園公園
     桃井が死んだ日の夜に桃井と鮫島の始まりの話を読んだ。つくづく生きていてほしかった。「マンジュウ」になっていなかったら、警察官の誇りを失ってしまっていたら。生きていたかもしれない。でもそうなれば10巻で築きあげてきた鮫島との関係はないものになってしまう。受け入れなければいけない。どうか、安らかに。

    夜風
     鮫島の日常って感じの短編。短くても鮫島の生き方がよくわかる話。

    似た者どうし
     炎蛹あたりの話なのだろうか。晶も鮫島も幸せそうだ。別れてしまったのが悲しい。僕はシティハンターはよく知らないが似たような生き方の人なのだろう。独特なクロスオーバー作品って良いよね。

    亡霊
     今

    0
    2023年06月01日
  • 絆回廊 新宿鮫10~新装版~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     別れはいつも唐突に、そして儚い。晶との別れがついにやってきた。氷舞から徐々に匂わせてきた晶との別れ。気づいていたとはいえこの別れは悲しい。どちらも悪くないのに。どちらも好きあってたのに。それでも別れなくてはいけない。別れ方も電話とメール。それでもお互い思い合ってのこと。やりきれない。でも2人の関係はとても綺麗だと思う。
     そして桃井。事前に知ってたからまだ受け入れられたが、そうでなかったら最後まで読めなかったかも。最も心強い味方を失ってしまった。あっけなく。でも最後の署長の言葉で僕は救われた。表だって味方する人は桃井だけだったけど、鮫島をわかってくれる人はちゃんといたのだ。絞り出す勇気は誰か

    0
    2023年05月25日
  • ライアー

    Posted by ブクログ

    あー面白かった!なかなか分厚かったけど、最近から引き込まれて、最後は手が止まらない!と久しぶりになった。
    奈々が格好良い!「母強し」と言ってしまうと、なんだか安っぽく聞こえてしまうけど、最終的にはその一言に尽きる、という感じ。
    続きがありそうな終わりだったから、続いて欲しいなぁ

    0
    2023年05月18日
  • 罪深き海辺 上

    Posted by ブクログ

    田舎町に戻った干場は、大地主の唯一の相続人。
    刑事小説ではないが、殺人事件や乗っ取りをテーマにしたサスペンス。歯切れのいい展開が心地良い。

    0
    2023年05月16日
  • 絆回廊 新宿鮫10~新装版~

    Posted by ブクログ

    「酷く目立つ分厚い文庫本…」に変に惹かれて紐解いた『暗躍領域』の前に出ている<新宿鮫>シリーズの作品が本作だ。『暗躍領域』の中で、鮫島刑事が「少し前の出来事を想い起して…」という風に触れられる出来事が、“進行形”で起こっているのが本作の物語である。
    何やら、発表された順番を度外視して、シリーズ作品をランダムに読み漁るような体裁になってしまっている。が、頭の中で、何年か前のこと、数日前のこと、当日のことと時間軸が乱れ飛びながら色々と思い出すというように、記憶している事柄の時間軸が何時も整っているのでもない面は在ると思う。それ故に、シリーズ作品をランダムに読み漁るような体裁も悪くないと思う。他作家

    0
    2023年05月11日
  • 狼花 新宿鮫9~新装版~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     鮫島vs香田vs仙田という3人の警察官の物語。それぞれの警察官に正義があり、どの正義も完全に間違っていなく、かといって完全に正しいわけでもない。だから3人は闘い、3人ともに苦い結果をもたらした。

    0
    2023年05月26日
  • 雪人 YUKITO 5

    匿名

    購入済み

    雪人君のその後

    雪人君のその後を読んで見たいです。ター坊の成長も。きっと真っ直ぐ育つのだろうけど、生い立ちにどう立ち向かうのか。きっと傍らには、優しくも強い杏母さんがいて、そして幼馴染の女の子も居て、励ましたり、優しくしたりとそんな展開かなぁ。ター坊はきっとイケメンだと思う。

    #深い #アツい #カッコいい

    0
    2023年04月23日
  • ライアー

    Posted by ブクログ

    久しぶりの大沢在昌
    引き込まれた
    何がどうなっているのか気になって気になって
    終盤は終わってしまうのが惜しかった
    淡々としている奈々が良かった

    0
    2023年04月21日
  • 新宿鮫 新宿鮫1~新装版~

    Posted by ブクログ

    鮫島の強さは弱さの裏返しである。
    また、理解者がいて、心身を
    支えてもらっているから、強くなれる。
    こう感じた。

    0
    2023年02月28日
  • 暗約領域 新宿鮫11

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2023/1/29 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2023/2/6〜2/17

    6年ぶりに読む新宿鮫シリーズ。
    相変わらずの面白さ。900ページの長さを感じさせないのは流石。ただ引っ張った割には最後が少しあっさりしていたか。正反対の気質の新しい上司の阿坂景子との関係がどうなるのか。後半あまり出て来なかったのでそこも次回作に期待か。

    0
    2023年02月17日
  • 冬の狩人

    購入済み

    相変わらず安定の大沢節

    ほぼ一気読みでした。
    登場人物を絡み合わせながら物語りをぐんぐん展開させていくあたりは相変わらず。主人公の相棒が成長していく様も読みどころか。

    0
    2022年12月17日