あらすじ
H県警捜査一課に一通のメールが届いた。3年前の未解決殺人事件「冬湖楼事件」の重要参考人で行方不明の阿部佳奈を名乗り、出頭条件に新宿署の刑事・佐江による保護を求めていた。凄腕のマル暴だが刑事を辞める決意だった佐江は、H県警の若手刑事・川村と未解決事件や阿部の動きを捜査する。佐江は阿部と待ち合わせるが、そこに殺し屋が──誰が裏切ったのか!? 圧倒的熱量! 人気漫画「YUKITO 雪人」原作シリーズ待望の新作!!
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新宿・ハードボイルドといえばご存じ『新宿鮫』ですが、「鮫」だけでなく「狩人」もいたのです。本当に恐ろしいところです、魔都新宿。
「狩人」の名は梶雪人。秋田からやってきた彼は一見、純朴な田舎者。物語は彼があっさりとボッタくりバーに連れられていくところからスタートします。「やめとけ!」とつい声が出そうになりますが、彼には虎穴に入る理由があったのです。それは新宿の闇に葬られた12年前のある事件に関わる、決してほじくり返してはいけないものでした…。
続巻の『砂の狩人』『黒の狩人』はそれぞれ主人公が違うので、本作の「狩人」にもう出会えないのが少し残念なくらい、読み応えのある作品です。コミカライズ版『雪人 YUKITO』は若干ストーリーが異なりますので、続巻もコミックもぜひ合わせてお楽しみ下さい。
感情タグBEST3
相変わらず安定の大沢節
ほぼ一気読みでした。
登場人物を絡み合わせながら物語りをぐんぐん展開させていくあたりは相変わらず。主人公の相棒が成長していく様も読みどころか。