【感想・ネタバレ】黒の狩人のレビュー

新宿・ハードボイルドといえばご存じ『新宿鮫』ですが、「鮫」だけでなく「狩人」もいたのです。本当に恐ろしいところです、魔都新宿。
「狩人」の名は梶雪人。秋田からやってきた彼は一見、純朴な田舎者。物語は彼があっさりとボッタくりバーに連れられていくところからスタートします。「やめとけ!」とつい声が出そうになりますが、彼には虎穴に入る理由があったのです。それは新宿の闇に葬られた12年前のある事件に関わる、決してほじくり返してはいけないものでした…。
続巻の『砂の狩人』『黒の狩人』はそれぞれ主人公が違うので、本作の「狩人」にもう出会えないのが少し残念なくらい、読み応えのある作品です。コミカライズ版『雪人 YUKITO』は若干ストーリーが異なりますので、続巻もコミックもぜひ合わせてお楽しみ下さい。

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購入済み

面白過ぎ

2014年08月14日

中国人マフィアの名前を覚えていくのに苦労するがいつもの大沢作品と同じく最高に面白い。ラストがまた良かった。

1
購入済み

2021年01月24日

前二作では脇役だった佐江が遂に主人公となる。
巨大組織である警察に属しながらもほぼ徒手空拳で日本と中国、二国に渡る巨大な悪に立ち向かう。
佐江を助けるのは謎を秘めた中国人、毛と歪な価値観を持つ外務官僚、由紀。彼らを結びつけるのは信頼と正義。言葉にすると陳腐になってしまうが、この作品の底流に流れる...続きを読む作者の人に対する深い愛に心動かされる。
特に優しさと悲しみを纏う毛のキャラクターが素晴らしい。

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