【感想・ネタバレ】黒の狩人のレビュー

新宿・ハードボイルドといえばご存じ『新宿鮫』ですが、「鮫」だけでなく「狩人」もいたのです。本当に恐ろしいところです、魔都新宿。
「狩人」の名は梶雪人。秋田からやってきた彼は一見、純朴な田舎者。物語は彼があっさりとボッタくりバーに連れられていくところからスタートします。「やめとけ!」とつい声が出そうになりますが、彼には虎穴に入る理由があったのです。それは新宿の闇に葬られた12年前のある事件に関わる、決してほじくり返してはいけないものでした…。
続巻の『砂の狩人』『黒の狩人』はそれぞれ主人公が違うので、本作の「狩人」にもう出会えないのが少し残念なくらい、読み応えのある作品です。コミカライズ版『雪人 YUKITO』は若干ストーリーが異なりますので、続巻もコミックもぜひ合わせてお楽しみ下さい。

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