大沢在昌のレビュー一覧
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頑張って、働いて働いて。
裏切られたり、裏切ったり。見捨てたり。見捨てられたり。
自分以外誰も信じられない。信じない。
弱肉強食。ハードボイルドな哲学を持って。
それでもヒト握りの、信念。こだわり。美学を持って。
裸一貫から成り上がって来た、初老の男性。一匹狼。
ちょっとしたココロの隙なのか。
なんだか懐かしい匂いのする、すごく年下の、懸命に頑張っている女性。
そんな女性に、入れ込んでしまう。
なんだけど、「ビジネスなんだから男女になっちゃ、いけない」という過去からの学習があって。
入れ込むんだけど、男女の仲にならない。
花にそうっと、日々、水をやるように。そして日向に置くように。
どこかし -
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例えば「望郷」(1937)。
主人公ペペは北アフリカのカスバの港町で暮らす、フランス人の犯罪者。警察に追われ、母国フランスには帰れない。
なんだけど、パリから来た女に惚れてしまって。「メトロの匂いがする」。
例えば「現金に手を出すな」(1957)。
足を洗いたい初老のギャングが、安定した老後の為に乗り出した最後の犯罪の顛末。
例えば「さらば友よ」(1967)。
アルジェの戦争で、心に傷を負って復員した男ふたり。
国のために戦ったはずなのに、生活もままならず。
人生を取り戻すために犯罪に乗り出すが、片方が逮捕。裏切るか。裏切られるか。
(ラスト、名場面。映画史の「タバコを使った場面」ベスト3に入 -
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J様後追い第10弾
読み終わって、まだ涙がじわじわ止まらず。
ほんとにかけがえのない人を失ってしまった。
でもほんとはもっと味方?理解者がいてくれたようで嬉しくもなりました。
またまた後半は一気読み。
なんでしょう。このシリーズはほんとに犯人側のドラマを読ませるところがありますね。
冒頭も締めも鮫島関係ないし。
主役はどっち?だけど惹き込まれます。
このあとどうなるんだろうか?
一生、晶なしなんて無理だと思うけど、鮫島の言うとおり隠れて付き合うなんてもっと無理なんでしょうね。
ヒトシ(あえて)のその後も気になるけど、出てこないかなぁ。
てゆーか、10冊までしかないけど、このあとも続く -
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J様後追い第4弾
途中から一気読みでした。
最終的に大本の動機がそれかよという感じはあったものの、まあ人が何かしてしまう理由なんてそのあたりかもなぁとも思ったり。
それ以上に取引の方法がすっごく考えられていたり、我慢強い捜査方法とか、鮫島は確かに顔知られてるはずだよなぁというのがちゃんと描かれているのが、ほんとに信憑性があって楽しめました。
こんなにシリーズごとに前作を上回るとは。
びっくりしたけど、本作直木賞受賞したのですね。なるほど。
しかし、国前、平瀬、石渡の友人関係てなんだったのか。。むなしい。
あ、あと桃井課長、やっぱりカッコいい! -
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覚せい剤を主題にして、ニンゲンの複雑な想いを
描き切る。
香川進が 自ら販売するアイスキャンディで、
崩壊していく過程の描写がじつにリアリティがある。
覚せい剤を100kg入手した 香川兄弟。
地方を牛耳る香川財閥のボスの腹違いの類系。
反発しながらも、その権力を活用する。
香川昇は、香川財閥のボスの娘 景子に秘めた想いがあった。
しかし、なぜ 覚せい剤 を扱おうとしたのかの動機となる。
景子つながりで、香川兄弟は 藤野組の新進 角に
アイスキャンディを 実勢価格より安値で おろす。
そのことで、若者たちに 急速にひろがる。
確かに、覚せい剤は ただで手に入れた。
精製過程だけの経費で済む -
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高州の わかれた妻が 有能だね。
高州が 何をしたいのかが よくわかっている。
高州の 保安官ごっこに 良くつきあっている。
この物語の 影の主人公は 高州の別れた妻だ。
もうひとりは チナミという
計算ができるのか できないかが よくわからないが
いつも 頼る人を探し、頼ろうとする。
保安官の高州の こころを 揺り動かす。
静かな島だったのが
つづけて 銃による 殺人が起こり
過去に 自殺と片付けられた 事件も 銃によるものだった。
オットー先生が どうも臭いが、
実は、もっと違う人間が
そして、それを 操作する シナリオを 書いた人がいた。
ふーむ。
物語の巧みさに 驚くばかりだ。 -
購入済み
コンビがよかったです!
甲屋と鮫島のコンビがよかったです。今回も面白くて面白くて ・・・寝る時間も忘れて読みふけりました。複雑に絡み合った糸が最後に一本につながり ・・すごいストーリーです!
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最後の最後まで面白さ満載のシリーズ最高傑作。盗品を売買する泥棒市場の壊滅のため、黒幕を追う鮫島に最大の危機が訪れる。
これまで何度かシリーズに登場している鮫島の宿敵・仙田勝の正体が少しずつ明らかになり、鮫島の前に立ち塞がるのだ。さらには鮫島の同期の香田と対立し、鮫島は四面楚歌の状態に…そんな中、鮫島の助けるのは桃井と藪だけ…宿敵・仙田との対決、同期・香田との対決…新宿鮫は生き残る事が出来るのか…
巨大な警察組織の矛盾と巨大な犯罪組織の狭間で己れの信念を曲げずに立ち向かう鮫島の姿に600ページを超える小説に全く飽きる事がなかった。晶の登場も少なく、仙田と行動をともにする中国人美女・明蘭も登場