あらすじ
裏切り者のレッテルを貼られ、組織を追われた男を呼ぶ声。それは復讐の合図だった。ベストセラー作家の原点となる傑作ハードボイルド!
政府機関の優秀な諜報員でありながら、裏切り者のレッテルを貼られ、組織を追われた男・加賀哲。高級クラブの経営者として静かな人生を送っていた彼のもとに、助けを求める声が録音された一本のカセットテープが届いた。声の主は共に組織を追われた同僚・牧野。そして加賀自身も何者かに襲われた。見えざる敵の目的は? 襲われた牧野の住む四国へと向かう加賀の胸に、過去の苦い事件が蘇る……。
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Posted by ブクログ
著者の処女長編の新装版。
30年前の作品なので、若干古い感じがするのは否めないですが、純粋に楽しく読めました。
この作品からその後の名作が始まっていると思うと感慨深いものがあります。
Posted by ブクログ
大沢在昌氏の作品は初めて読みました。
出だし引き込まれましたが、回りくどいのか途中から集中力低下してしまいました。
新宿鮫は読んでみようかと思います。
Posted by ブクログ
大沢在昌さんの処女長編。流石に新宿鮫ほどの緊密さはなかったが、そこそこ楽しめた。
巻末に2011年現在の著作リストがおまけについているのが嬉しい。
現在。過去そして現在の構成だが、過去の部分が少し分かりにくい。もう少し丁寧に書いてあると良かったかもしれない。
物語の大きい謎の部分は、読み進めていると、この人が臭いなというのは想像できるが、敵役としては少し物足りなさも感じた。
かれこれ40近く前の作品になるが古臭さは感じずに読み進められる。中々感情移入できる人物は登場しないが、主人公の強さには男としてこうありたいもんだと憧れる。
Posted by ブクログ
この人の作品はじめて読みます。
文体が特徴的で、馴れるまでに少し時間がかかります。そして少し回りくどい。
ダブルトラップ…確かにトラップの連続の連続でしたが、ラストは主人公も述べている通りの感想を持ちました。
個人的にはキャラクターにあんまり愛着を持てなかったのが残念要素。
スパイものを求めてこの作品にたどり着きましたが、特にスパイらしい感じはなかったです。まあ、現役引退してる主人公ですから、昔取った杵柄的な便利スキルとして演出されていたわけですが。
これは作者の初期作品らしいのでまた機会あれば他の作品も読んでみたいです。