あらすじ
「日本一不幸なサラリーマン」が奮闘する『走らなあかん、夜明けまで』『涙はふくな、凍るまで』人気シリーズ最新作。食品会社のサラリーマン・坂田勇吉は新商品を宣伝するため、東京下町の老人会に通っていた。老人たちやボランティアの咲子の心もつかんでいた彼に、健康枕のセールス指導のバイトが持ちかけられる。打合せ会場に着いた坂田の目の前には、刺殺体が。ヤクザがらみの厄介な事態に巻きこまれた坂田に危険が迫る!
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Posted by ブクログ
「日本一不運なサラリーマン」坂田勇吉のシリーズ第3弾。
さすがに新鮮味はないけど、相変わらず巻き込まれ型の小説としては面白い。
ただ、大沢作品で思うことだけど、ちょっと気になるのは、誰が何をどうした、という根幹となる主題を、わざとややこしくしてわかりづらくしているように思えてならない。
もっとシンプルな設定、というか、展開でいいんじゃないだろうか。
ヒロインとの絡みもちょっと物足りない。
Posted by ブクログ
大沢在昌氏の真骨頂かな。
読み始めはあれ?なんか軽い感じの主人公、そしてほのぼのした舞台やなぁと思いながら読み進めておりましたが途中から一気に大沢在昌ワールド全開。
途中でかつての「走らなあかん、夜明けまで」の主人公だと思い出し、一気にクライマックスまで読み耽ってしまった。
線の細い真面目なサラリーマン坂田勇吉。
しかし、事件に巻き込まれた時の地力が半端ない。
物語の前半と後半でキャラが変わってない?と思うほどの肝の据わり方がカッコいい。
シリーズ3作目だが第1作が20年以上前!だいぶ時空を超えて来た主人公だなと。
シリーズであってシリーズではない、そんな一冊でした。
久々に脇目もふらずの一気読みは大沢在昌作品ならではの筆力だわ。最高のエンターテイメント!
坂田勇吉最終章?
今回で、このシリーズ終了ですかね。
前2作と比較して、少しスケールダウンしたかな。
最近の大沢先生の文体はかなり散文的、説明的になったなと感じます。
それはそうと、BookLive!の「続きから読む」機能。
鬱陶しいことこの上なし!です。
↑これは以降、全てのレビューに記載します
Posted by ブクログ
本当に久しぶりにこのシリーズを読んだ。
主人公が普通のサラリーマンなので大沢作品としてはかなりライトな印象ですが、ここ一番では本職の反社会的勢力を凌ぐ気合いを見せます。
内容の割にちょっと長くて緊張感が持続しないかも。
Posted by ブクログ
坂田勇吉シリーズ第三弾。詐欺、殺人…、老人会、ボランティアの女性、詐欺師、ヤクザがらみの東京の下町を舞台に、日本一不運なサラリーマン坂田勇吉が走り回る。
Posted by ブクログ
ノンストップアクションノベルの決定版ともいうべき、「日本一不運なサラリーマン」坂田勇吉シリーズの3作目にして、最終作とか。
まあ、一介のサラリーマンがそんなに何回もヤクザとの絡みがあったら、あまりにも絵空事!3回もあること自体すでにそうだが(笑)
今回は、地元東京で巻き込まれた厄介事に、老人会の老人たちが坂田に助力する。
現代日本の高齢化社会を反映して、今後こういった、老人が脇役あるいは主役となる作品が増えてゆくかも。