上野千鶴子のレビュー一覧
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1章 大正のフェミニストって本当にアウェーの中で道を切り開いててすごいと思うし尊敬してる。でもみんな結婚してたくさん子ども生んでて育児にも追われてたんだよね。結局、結婚してない女には発言権無かったんだろうな、フェミニストなのに夫を支えるってそれまでと何ら変わらないじゃん、とも思ってしまう。
2章 『侍女の物語』でも、子どもを生むことそれ自体については当たり前のように流されてる(ように自分は感じた)。非婚非産は悪しように書かれてるし。「フェミニズム」として、「女性の権利」として、「平等」としての根本てそこだと思うのに。「消極的自由」について書かれてるし、セックスワークとかについて話す時って薄っ -
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ネタバレ初めての上野千鶴子さんの対談本。
田房永子さんは漫画で知っていたので、ちょっと身近な感じがして、手にとれた。
以前、世界からみたフェミニズムについての本を読んでもいまいちピンとこなかったのは、私が日本の近代史を知らなかったからだと思った。世界の潮流と日本の潮流は、会うときは会い、離れているときは離れている。
日本の、次の世代につながらないフェミニズムの構図は教育のせいだと思った。
「自分の中にあるミソジニーと闘い続けてきた人をフェミニストと呼ぶのよ。」という上野千鶴子さんの言葉で、私はフェミニストではなかったと気づいた。
ただの女尊男卑。
ミソジニー 「男にとっては『女性蔑視』、女にとっ -
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赤いスカートなびかせて、女は叫ぶ というところだろうか、この表紙。
来年で結婚40年の私は、妻とはとことん話し合い、、といえばかっこいいが、
喧嘩、口論、言い合いをしてきた。少しは女性、母親の立場を理解していたつもり
だった。
しかし上野さんのこの本を読んで、頭をぶん殴られた気がした。
男女雇用機会均等法が悪法とは思いもしなかった。
1988年、男女が同じ立場で新入社員として入社してきたときは、
時代が変わった、と喜んでいた。
この法律が、今まで女性が勝ち取ってきた女の権利を奪うものとは知らなかった。
NHK朝ドラ「虎に翼」の寅子は別格だろうが、それでも思い整理に苦しむ場面が
あった。生理休暇 -
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女性が生きる上で日常に浮かぶ疑問を著者が明朗快活に応えていく一冊。
『生徒会長はなぜ男だけ?』『パートナーの呼び名について』『フェミニストってどんな人?』等多岐にわたる質問に対し、自分なりの視点とそう考えるに至った論拠を示している。学校や家、社会において「女性」とはどういった存在か、どう考えられているかが質問を通して見えてくる。
なんとなく受け入れていた現実に対し、鋭くメスを入れていく様は読んでいて爽快。
少なくとも自分に同じ質問をされても、理路整然とは答えられない。
それだけ自分が考えて生きてこなかったのだなぁ、と気付かされた。
作中にもあったが、男の人全てが悪いのではなく、男性優位な社会 -
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善き。
生活を楽しんでいるお姿が目に浮かぶ。
おひとりさま、という言葉もコロナ禍で移住者が増えたことも、それ以前からの2拠点生活をされていた社会学者の上野さんの思うままに書かれたエッセイ。ご自分の生活のことを文章にすることは少ないそうで、引っかかりながらも「週末は山梨にいます」がどうも引っかかり、長野にいますだと知的に感じる、という笑
土地を探すところから、家の基盤、住み始めての虫や鹿などの自然動物、ゴミ問題に果ては、おひとりさまの最期のことまで、短い文だかとても深く面白く、読み返したい。
山の生活にさらに憧れる!
標高1000mの山の家は冷房いらず。
冬も住むなら1000mを越さず、家