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その歴史と意義が2時間でわかる、著者初の総合的な入門書。 学校で習った「男女雇用機会均等法」や「男女共同参画社会基本法」。これらは、真の男女平等を実現するものではなかった? 女性参政権、性的役割の解放、#MeToo……。フェミニズムはなぜ生まれ、何を変え、変えられなかったのか。その流れを「四つの波」に分けてコンパクトに解説する。
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Posted by ブクログ
ーーとりわけ男性は自分の尺度でフェミニズムを理解しがちです。「男児平等?そうか、キミたちはボクらみたいになりたいんだね。それじゃ、女を捨ててかかってこい!」……これが「機会均等」のルールです。(p.113) ここを読んで、胸のつかえがスッと取れた気がした。今まで自分が何に足を引っ張られていたのかが...続きを読むよく分かった。 「男勝り」を求める思想は「弱さ嫌悪」とセットで、その根っこは父性原理至上主義的なニッポンの働き方にある。 結局、「働き方改革」とかなんとか言うけど、一番にメスを入れなきゃいけないのはここなんだと思う。 オッサンへの忖度よ、さらば。
上野千鶴子さんの文章はとても好きだなぁと感じます。 淡々とロジカルに、時に皮肉さを込めて 語られるフェミニズムの歩みは 教科書の行間に隠された物語でした。 サラッと読める、とは言わないけれど 著者の冷静な言葉にこもる熱い息遣いを感じられて 本当に良い読書時間だった。 痛みも伴うけれど、知らなき...続きを読むゃいけない。考えなきゃいけない。繋いでいかなきゃいけない。
フェミニズムはけっして女も男のようにふるまいたいとか、弱者が強者になりたいという思想ではありません。フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です。
ネットなんかではよく聞くフェミニズムについて歴史を中心に書かれた本。フェミニズムの考え方は昔からあり、今でも世の中を変えようとしている。物事を正しく理解することは大切。フェミニズムを知らない人に。
流行り廃りの問題でなく、そこにある事実として捉えるべきフェミニズム。その一人者の手になる本書となると、興味を惹かれない訳に行かない。以下に気になった内容を引いておく。 ・フェミニズム以前に前景化していた人種差別や階級差別があり、そのせいで、性別による差別に目が向きにくかった歴史。 ・輸入品ではないウ...続きを読むーマンリブ:新左翼運動で男性に失望した女性活動家から声が上がったもので、欧米のものとは本質を異にする。 ・女性学の最大功績は、「問題は女の側にあるのでなく、社会の側にある」とした点。 ・弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想。そうでないと、男性を目指すのが正解になってしまう。 男性の身からすると、ともすると勘違いしがちな部分だけに、身体化するまで繰り返し思い起こす作業が必要。
フェミニズムの歴史について、とても分かりやすかった。また自分がどこからフェミニズムに関わってきたのかが分かったのも興味深かった。 毎日社会に絶望しがちだけど、先人達の活動は確かに成果をあげているんだと勇気づけられた。 自分が生きているうちには、ほんの少しの変化しかないのかもしれないけど、絶望にめげず...続きを読むに、希望を持って声を上げ続けようと思った。
フェミニズムが辿ってきた変遷を、簡潔に学ぶことができる一冊。 具体的には、19世紀末〜20世紀初めの第一波フェミニズムに始まり、第二波、第三波、そして現在の状況が第四波フェミニズムとなるのか、というところまで順を追ってカバーしている。 何も疑問を持たずにいた「男女雇用機会均等法」も、成立の時まで辿...続きを読むれば「女性運動の敗北」だったということには驚き。 フェミニズムについて概要を学びたくて手に取った本書。 短時間でさっと学ぶことができ、ありがたかった。 この出版社の「わかりやすく、簡単に」という縛りがあると思うので仕方ないが、参考文献や注釈がなく、上野先生のみの視点から書かれている記述が多いなと感じた。 セカンドオピニオン的に、別の人が書いた同じテーマの本も読んでみようと思う。 【関連図書】 『「女縁」を生きた女たち』上野千鶴子/著(岩波現代文庫) 『新しい女性の創造』ベティ・フリーダン/著(大和書房)
第一波〜四波までのフェミニズム史が、わかりやすく説明されてる。専門的な主義思想が分かりやすく解説されてるので、特に解説を調べることなく楽しんで読めた 著者上野さんも関わっているフェミニズムの総合サイトやその芸術表現を紹介するなど、関心を広げるのにももってこいの書籍 浅草、田原町駅周辺の 「read...続きを読むin’ writin’ 」という本屋で出会った本 また行きたい
フェミニズムの進展の歴史と、上野の個人史を重ね合わせ、かつ、コンパクトのまとめた好企画。「弱者が弱者のままで尊重されることを求めて当然」「ちがっていても差別されない権利を求める思想と実践」で結ばれているのは、感動的でさえある。
自分事として分かりやすかった。 歴史の中で、たくさんの女性たちが悔しい思いをしてきて、でもその人たちが闘ってくれたから、いまの少しはマシな日本の女性への姿勢があるんだな。 ただ、過去よりマシなだけで、現在も全っっっ然尊重されてはいない。 同じ女でもセクハラを正当化するような気が狂った人間はまだまだい...続きを読むるし、男もわたしたちを便所として扱う気狂いがまだまだたくさん蔓延ってる。 女だから、で判断されない世界になれ。 弱者が弱者のままでいて、暴力に曝されない世界なれ。
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