上野千鶴子のレビュー一覧

  • 別冊NHK100分de名著 フェミニズム

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    フェミニズムに関わる本とそれで描かれるフェミニズム要素について、4名の方が書かれてるんだけど、どれも異なる視点で面白かったです。読めてよかった!

    『侍女の物語』『誓願』は前から気になってたけどいっそう読みたくなったな〜。最悪な構造の中で異なる立ち位置にいる女性たちが描かれる物語、気になる‥‥。

    あと私は身体が女性で同性パートナーがいて、それを割とカムアウトする方だけどこれって自分が男性だったらこんなにカムアできてただろうかと疑問に思っていて、それが上野千鶴子さんの文章で割と納得できて、読めてよかったな〜(ホモソーシャルにおいて獲得する価値のあるもの・消費するものが女性(性的に)で、その論理

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    2024年02月03日
  • 上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!

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    少し前にコテンラジオの「性の歴史」で女性の人権が認められるようになってきたのは歴史的にもつい最近だと聞いたことと、本書で団塊の世代以降の母や女性の姿が語られていたことがリンクして、自分の母や義母や妻や妹や娘たちも思い浮かべながらリアルに女性の気持ちを想像することができた。

    お互いに踏み込まない、気持ちをぶつけ合わない夫婦は結婚をナメている、そのツケは子どもに回されるというのは、確かにそうだなと思った。妻の話ちゃんと聞かないとならないし、伝える努力を怠るべきでないと思った。

    それと、良くも悪くも社会の変化は極端だなと実感する。一昔前は主婦の女性が一般的だったことに対し、今では場合によっては主

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    2024年01月23日
  • 史上最悪の介護保険改定?!

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    よほど金のある人や裏金で儲ける政治屋たちにはつまらない話なのだろう。それどころか積極的に介護保険の改悪に手を貸している。そんな輩が弱った者を切り捨てようとするのは自らのさらなる利益のためでしかない。彼らの背負った業が気の毒でさえあるが、天罰を待ってもらうしかない。
    老人たちよ挫けず行こうではないか。この本に登場した人たちのように本気で頼れる人はいる。手を差し出して繋がろうではないか。
    この本の中身がほとんどの国民に届きますように。

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    2024年01月13日
  • 女の子はどう生きるか 教えて,上野先生!

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     性別に関する日々のもやもやを感じている女性にとって、勇気と知識を与えてくれる本だと思う。 
     学生向けの親しい語り口で分かりやすく、社会人としで読んでも大変読み応えのある内容だった。

     家庭で、恋愛関係で、社会人として、、など、あらゆる場面に根付いている女性の生きづらさに関して、日本の女性学のパイオニアである著者が鋭い切り口で分析して下さる様は痛快で、心地が良かった。
     2019年度の東大入学式の祝辞に関しても文字起こしがあり、嬉しかった。

     著者の弱者へのやさしさ、差別に立ち向かう姿勢が端々から感じられ、大変勇気を頂いた。

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    2023年09月18日
  • 別冊NHK100分de名著 フェミニズム

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    特に上間陽子さんの解説が良かった。やはり現場に入り込んでいる人の言葉は重いし、そして思いにあふれている。上間さんが紹介した「心的外傷と回復」を是非読みたいと思ったが、高額すぎて少し躊躇する。

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    2023年08月17日
  • 迫りくる「息子介護」の時代~28人の現場から~

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    親を介護する息子たちを温かくも厳しい眼差しで説いている。
    いまだに、介護といえば女性がするものという世のなかの感覚が根強く残っている。性別役割分業的にとらえるべきでないといった硬い言い方をしなくても、実態としてもはや、自分の親は自分で介護する、あるいはその算段をつける時代になりつつある。そのようななかで介護する人たちの声をもとにしている。「28人の現場から」という副題がついていることもあり、各人のいろんな喜怒哀楽のエピソードが紹介されていることを期待して読んでみたんだけど、各人のエピソードが大して収まっておらず、むしろ各人へのインタビューなどをもとにした「息子介護」なるものの分析に大部が割かれ

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    2023年08月05日
  • まだまだ 身の下相談にお答えします

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    ズバッと厳しかったり、愛情のある回答だったり、それぞれのお悩みに的確なアドバイス。

    似たような悩みが少し形を変えている。
    そうなると、アドバイスというのは大きく分けることができ、そこからその人の深刻度や環境などによって細分化されるんだろうなと思う。

    また、書き方によって一見同じような状況でも視点が違うことがあり、その人が自己中心なのかそうでないかなどがわかる。
    上野先生は鋭く見抜いていらっしゃる!

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    2023年07月15日
  • 女の子はどう生きるか 教えて,上野先生!

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    これは女の子に贈る本。の前に、男の子に贈る本。
    それから女の子に贈る本。
    この男尊女卑な世の中で、勇気をくれる本、たくさんあるんですね。
    近くにはいないんだけど、一人じゃないって思えます。

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    2023年07月10日
  • 世代の痛み 団塊ジュニアから団塊への質問状

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    『私だけの問題だと思っていたら、
    世代共通の問題だったのか!』
    と驚愕した団塊ジュニアの私です。

    私自身の問題であると捉える自己責任の考え方自体が団塊ジュニア世代の特徴であるという
    二重の納得まで得てしまった。

    「人に迷惑かけるな」と呪いのように言われて育った世代ですから
    と団塊ジュニアのことを雨宮さんが言っていて、

    『え!うちの母親だけじゃなかったのか!』と驚愕し、

    「生きてると迷惑かけるから死にます」と言って自殺していった雨宮さんの友人たちの話にもすごく共感してしまった。

    私も鬱状態になったとき、自分の存在自体が迷惑だから死にたいと母に言って母を泣かせたりした。

    一時期母を責め

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    2023年06月05日
  • 上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!

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    フェミニストに対する理解度が深まった感覚。ホモソーシャルな社会に所属している自覚って、こんなにも意識の表層には出てこないものんだなと気付かされる。

    「一人一殺」の夫婦関係って身に染みる。価値観が断絶してしまっているところがデフォルトなんだから、責めあって罵り合うのが成長には必要なんだな。諦めたふりして逃げてちゃダメだわな。

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    2023年05月29日
  • 情報生産者になる

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    学部生の時に出会いたかったが、社会人でも分析など役に立つ。
    全部暗記できないので手元に置いておきたい本。

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    2023年05月15日
  • 生き延びるための思想 新版

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    「わたしたちは、弱者になるまい、ならない、というような努力をするぐらいならば、むしろ誰もが安心して弱者になれる社会をつくる、そのための努力をしたほうがマシなのです」(p. 359)という思想。

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    2023年03月25日
  • 最期まで在宅おひとりさまで機嫌よく

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    色々な角度から見られてまた、読み返したいなと思いました。認知症の母を遠距離介護という形でしかサポートできなかったことをこれで良かったのかと思い悩むことが度々あるのですが、もしかしたら、それでよかったのでは?と思えるページもありました。また、自分は施設に入ると思っていましたが、介護サービスを使いながら、一人暮らしをする老後も視野に入れたいと思うようになりました。

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    2023年02月18日
  • 上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!

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    すんばらしい本であるし、
    この方が東大の学長になったということは、日本の最高学府もまだまだ捨てたものでない、という気がした。

    股を開いて一人一殺!!

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    2023年02月14日
  • 情報生産者になる

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    読みたいと思いつつ、先延ばしになっていた本をやっと読む。380ページと新書にしてはやや厚いが、書き方の指南だけあって、読みやすく、構成も抜群で、情報が頭に入りやすい。
    流石です。

    KJ法の発展型である「うえの式質的分析法」が詳しく説明されていて、昔書いた卒論とやり方が同じなので懐かしかった。卒論で行ったマトリックス法はいいやり方だったのだなーと感慨深い。

    それにしても、お礼の仕方やら、コメントへの返し方やら、ホントに微に入り細に入り、教えてくれて、上野千鶴子って情の深い人だ。(こんなこと書くとメチャクチャ叱られそう笑)

    書くこと、書きたいこと、書くべきことの責任を負うことの面白さも知るこ

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    2023年02月06日
  • フェミニズムがひらいた道

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    ーーとりわけ男性は自分の尺度でフェミニズムを理解しがちです。「男児平等?そうか、キミたちはボクらみたいになりたいんだね。それじゃ、女を捨ててかかってこい!」……これが「機会均等」のルールです。(p.113)

    ここを読んで、胸のつかえがスッと取れた気がした。今まで自分が何に足を引っ張られていたのかがよく分かった。
    「男勝り」を求める思想は「弱さ嫌悪」とセットで、その根っこは父性原理至上主義的なニッポンの働き方にある。
    結局、「働き方改革」とかなんとか言うけど、一番にメスを入れなきゃいけないのはここなんだと思う。
    オッサンへの忖度よ、さらば。

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    2023年01月31日
  • まだまだ 身の下相談にお答えします

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    やっぱり上野さんの回答は痛快!特に年配の男性へのそれは最高。質問を読んだときのもやもやをスパッと斬ってくれる。ここまで納得させる言葉を言ってくれる人は、現実にも紙面にもネット上にもあんまりいないんじゃないだろうか。
    悩みといっても紐解いていくと嫉妬や甘え、依存など様々。でも結局は自分の捉え方次第だろう。その捉え方の一つを教えてくれる頼もしい一冊。

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    2023年01月27日
  • 女の子はどう生きるか 教えて,上野先生!

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    正直、「あーまだこんな話しなきゃいけない社会なのね」と大人はがっかりしちゃう本。でも、手渡して若い世代に疑問を持って欲しい。何より、「がっかり」と言いながらスッキリもする。個人的には、上野先生の言葉遣いが苦手で敬遠してきたところがあり、今回もそういう部分は否定できないのだけれど、それ以上に「大事なこと」しか書いていない。早くこの本が「歴史的史料」になりますように!

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    2023年01月11日
  • 最期まで在宅おひとりさまで機嫌よく

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     ビッグな方ばかりなので参考になるかと言われたらそうでない気もしますが、最期まで尊厳をもって生きることはできるな、そうしたいな、と思いました。
     また、介護保険制度が家族(嫁?)に背負わせてきた介護の重労働をを解放したもので、とても意義深いものであること、私たちが尊厳をもって老後を迎えるためには決して手放してはいけないものなのだと知りました。

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    2022年12月20日
  • フェミニズムがひらいた道

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    上野千鶴子さんの文章はとても好きだなぁと感じます。

    淡々とロジカルに、時に皮肉さを込めて
    語られるフェミニズムの歩みは
    教科書の行間に隠された物語でした。

    サラッと読める、とは言わないけれど
    著者の冷静な言葉にこもる熱い息遣いを感じられて
    本当に良い読書時間だった。

    痛みも伴うけれど、知らなきゃいけない。考えなきゃいけない。繋いでいかなきゃいけない。

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    2022年11月26日