作品一覧

ユーザーレビュー

  • 迫りくる「息子介護」の時代~28人の現場から~

    Posted by ブクログ

    親を介護する息子たちを温かくも厳しい眼差しで説いている。
    いまだに、介護といえば女性がするものという世のなかの感覚が根強く残っている。性別役割分業的にとらえるべきでないといった硬い言い方をしなくても、実態としてもはや、自分の親は自分で介護する、あるいはその算段をつける時代になりつつある。そのようななかで介護する人たちの声をもとにしている。「28人の現場から」という副題がついていることもあり、各人のいろんな喜怒哀楽のエピソードが紹介されていることを期待して読んでみたんだけど、各人のエピソードが大して収まっておらず、むしろ各人へのインタビューなどをもとにした「息子介護」なるものの分析に大部が割かれ

    0
    2023年08月05日
  • きょうだいリスク 無職の弟、非婚の姉の将来は誰がみる?

    Posted by ブクログ

    きょうだいリスク 無職の弟、非婚の姉の将来は誰がみる。平山亮先生と古川雅子先生の著書。家族や兄弟はお互いに面倒を見るという以前の常識はもう通じなくなっていて、家族や兄弟はお互いに面倒を見るというのが非常識になる時代になっているのかも。ニートの弟、未婚の姉、非正規の妹、親の資産を浪費する兄という例もあったけれど、他の家族や兄弟が面倒を見る必要はないし、それこそ国が面倒を見るべきです。

    0
    2020年09月26日
  • きょうだいリスク 無職の弟、非婚の姉の将来は誰がみる?

    Posted by ブクログ

    「潰してしまってもいい子」の話はショックだった。
    所得の再分配後に貧困率が上がる話(OECD諸国で日本だけ)も数字で見ると強い印象が残る。
    現在の福祉モデルがもうダメになっていることがわかった。戦後の数十年しか対応できないモデル。

    0
    2018年05月08日
  • きょうだいリスク 無職の弟、非婚の姉の将来は誰がみる?

    Posted by ブクログ

    実に面白かった。兄弟の経済格差は実は社会問題の格差の問題であること。家族の問題は実は社会構造そのものに規定されていること。そもそも、戦前は夫婦でも子供がいない夫婦も多くて養子制度が幅を利かせていたこと。核家族化というのは、いままでの大家族制度を維持したままで、戦後の高度成長期という国家による扶養によって可能となった一時的な社会現象であったこと。現在直面している家族問題が、近現代史の社会構造と社会史経済史と無縁ではないこと。貧困問題、家族問題、家族の在り方、介護問題の在り方はもっと時空間的にひいて見ないと問題の所在を見落とすということであり、きょうだい格差(きょうだいリスク)はそのような背後があ

    0
    2016年10月06日
  • 迫りくる「息子介護」の時代~28人の現場から~

    Posted by ブクログ

    まえがきで丁寧すぎるくらい、この章は読み飛ばして
    大丈夫ですとたくさん書いています。

    「息子」が親の介護をすることについて。
    前半部がデータの検証的な話で
    実例が少なくぴんと来る話も
    ないので、ちょっと失敗かなと思ったら・・・、
    後半の読み応えのすごさ!!

    仕事から介護に比重を移した時の、経済的、
    世間的にもペナルティを受ける感じの例(女性は
    全く逆になる)。

    男同士の友人の集まりでは、介護の悩みは
    話しづらい(言ってもお互いにいい気分にはなれない)
    現実。
    両親を介護していて、母親を介護していた時には
    近所から色々と助けてもらっていたが、母親が
    亡くなってからはめっきり誰も来なくなる現

    0
    2014年03月11日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!