【感想・ネタバレ】こんな世の中に誰がした?~ごめんなさいと言わなくてもすむ社会を手渡すために~のレビュー

あらすじ

不均衡な社会に生きるすべての女性の人生に寄り添い、自身の贖罪とともにエールを送る、上野千鶴子渾身の一冊。“わたしはこれまで何度も「どうせ世の中は変わらない」という諦めの声を聞いてきました。でも、そうでしょうか。(中略)あなたには、ほんの少しでも社会を変える力があります。いまよりちょっとでもマシな社会を、あとから来る人たちに手渡すために。”――序章より

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Posted by ブクログ

言葉がきつくて疲れるけど、とても平易で読みやすい文章で書いてくれているので、どんどんページを捲っていけます。

男女雇用機会均等法の歴史、介護保険の歴史はとても分かりやすかった。
男性に合わせたテイラーメイドの法律が男女雇用機会均等法。確かに男性側の働き方も変えることを考えないのか…はあるよねぇ…。結局日本人は働きすぎなんだよね。それに女性も合わせて、かつ、共働きまでしたらどうやって子どもを育てるのか、、。
介護保険は核家族化や少子化に伴って、直接的に子から親じゃなくて世代間の仕送りになってるというのが確かにそうだよなと思った。40代から取られるの嫌だななんて思っていたけれど…。
また、おひとりさまの老後も悪くないと提唱されているのは興味深かった。私も1人にするのは可哀想だと思っていた。別著も読んでみたい。

本を読みながら東大の入学式のスピーチも読んだ。「ジェンダー研究というのは、弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想」と語っておられ意外に感じた。フェミニストって、もっと女性も強くならないとみたいな印象だったから、そういう考え方もあるんだーとずっと身近に感じた。
とはいえ、全体を通して、頑張ってきた人の強いメッセージという感が出ていて混乱した。それこそ、頑張れる恵まれた環境にいる人の言葉だなというか。

例えば、「基本は自分が何をしたいか。そう言うと「わからない」と言う人もいますが、人間を何十年もやってきて、今さら何を言っているんだろうと思います。」や「子どもを自分が生きる理由にするな」、「物わかりがいい女でいたいというのは、葛藤を避けたいということです。「人生をなめんなよ」と思います。他人から見て価値あるわたしでありたいと思うのは、承認を第三者に依存しているからです。自己承認を他人に依存するな、自分の価値くらい自分でつくれよ、と思います。」など。

でもこれらに対してびっくり?混乱?はするものの、自分的には反発はなく結構そうだよな、と腑には落ちた。みんながみんなそうは思わんやろうとはやっぱり思うのだけど。

最終的に思うのはやっぱり、格差の下側の人たちが分断されていることが1番良くないのかなと思う。これが意図的に作られた分断なのかそうでないのかは分からないけれど、対抗勢力としてあまりに弱い。ベルバラ→ナポレオンの読後なので、「革命軍も一枚岩じゃなかったもんなぁ」なんて思ってしまいます。
ジェーンスーも言ってたけど、ロスジェネのオジサンたちとは対立じゃなくて共闘しないといけないんだよね。

もっと学ばねばだなぁ。

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2025年03月28日

Posted by ブクログ

「おひとりさまの老後」を以前読んだ。

この本は、かつて世の中の波に揉まれ理不尽な思いをしたすべての女性におすすめ。
自分が仕事をしていた時代のセクハラ、パワハラ、色々なイヤな事を思い出してしまった。
嫁が介護をするのが当たり前の時代を送った。

今問題になっている、「103万円の壁」もその頃の社会情勢がこの本でよく説明されている。

昨日のニュースでの女性検事の受けた性被害と言い、結局は世の中はいつまでたっても男中心のままだと実感する。

著者のような世の中を動かせるほどの力を持った女性がどんどん出てきてほしいが、まずは、教育の現場から変えなければいけない気がする。

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2024年12月17日

Posted by ブクログ

上野さんの事を嫌いな人は、著書や言論に触れたことがない人、もしくは、言論に挙げられている既得権益を得てきた「真っ黒けのオジサン」たちだと思う。話を聞いていると、とても当たり前の事を述べられている。超氷河期、女性、理系総合職でありシングルマザーの自分には大きな味方としか言いようがない。こんな世の中に誰がした?と言われないように、小さなバトンでもいいので、先人たちから受け継いできたものを次の世代に渡したいと思う一冊だった。

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2024年05月12日

Posted by ブクログ

男性が読むべき本。
文中に高圧的な表現もあり、気分を害することもあるかもしれませんが、それが著者の表現方法とすれば受け入れられます。
「女らしさ」より「自分らしさ」。
性差を超えたダイバーシティの一言です。

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2024年03月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

社会学者の上野千鶴子さんの本。男女の働き方、非正規職などについて、歴史的背景を踏まえてわかりやすく書かれている。「こんな世の中」といわなくてもよい世の中を、次の世代に渡すためには、政治に関心をもち、声を上げていくことが大事だと思った。

・なぜこれほど非正規職が増えたのか。企業が人件費を抑えるために低賃金で働く非正規雇用者を増やし、その人たちを企業の都合で使い捨てることに政権が同意したから。この状況は、政治家による人災というべきもの。
・男性の働き方のルールはそのままに、女性が同じ土俵に上がって競争させられることになった。これは、男並みのルールのもとで競争する「機会の平等」であって「結果の平等」ではない。男たちが作った土俵では、深夜残業や休日のゴルフ、転勤は当然。男たちが免れている家事や育児など家庭責任を担っている女性は、その土俵にのぼることが難しい。そして、女性が男並みに働けないと、「自己責任だ」といわれる。「機会の平等」とはこういうもの。

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2025年12月14日

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半分ほど読んで、しばらく積読状態だったのを最後まで読んだ。
「ウィークネスフォビア」(弱さ嫌悪)の人を最近身近に感じることがあって、女性の敵は女性、なんてことに絶対したくないので、この人と手を握るにはどうしたらいいかなあーと考えてしまった。

貪るように上野千鶴子さんの本を読んでた時期があったが、あの時、私はこの方によって薄皮が一枚ずつ剥がれて成長していく快感を味わって清々しかったよなーと思う。

今はちょっと違った感覚で上野さんの著作を読んでいる自分は、その時より成長してるから新しい扉を開ける必要がないせいなのか、時代がかなり良くない方にシフトしているからなのか、後者でないことを祈るような気持ち。

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2025年08月26日

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舗装されているとは言わないまでも、自分の歩いている道が砂利道であれ、けものみちであれ、ずっと前にここを踏みしめて作ってくれた人たちのおかげでできたものだということに初めて気づかされた。男並みに働くことがカッコいいと、若かりし頃は確かに思っていた。その男の陰で、母や妻や子が人知れず言葉を飲み込んだり涙したりしていたかもしれないことに、今までは思い至らなかった。その人たちのためにも、後に続く女性たちに「ごめんなさいと言わなくてもすむ社会を手渡」せるよう、この本から得た問題意識を持ち続けていきたい。
星をひとつ減らしたのは、著者の見ている老後の景色はまだまだ恵まれているもので、実態を把握しているとは到底信じられないから。

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2025年01月03日

Posted by ブクログ

上野先生の情報整理力、コメント力にまきとられて、思わずノンストップで読み終えてしまった。

改めて女性の「働く」をめぐる社会動向や政策について把握できたのが個人的にはありがたかった。

久しぶりに読んだ「上野節」。

「『論争』は聴衆に向かって行うもの」と言い切られるだけあって、挑発的な独特な言い回しを差し引いても、読んでる側に突きつけられるものが多々あった。

どんなに理想を追っても、頑張っても自分1人の世代では「ちょっとはマシ」が関の山なのかな、と最後に思いつつ、「100のノイズのなかから数個の意味あるメッセージ」を見出す心持ちはなくさないでいたい。

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2024年08月21日

Posted by ブクログ

漢字表記や言葉遣いが分かりやすく、幅広い世代に読みやすくなっていて親切だという第一印象。中身も、フェミニズムのイメージがアップデートされていない(なんかいつも怒っている、うるさいなと感じている)人たちこそ読んでほしい一冊になった。いま、数ある問題(その多くは格差だけど)を放置し続ければ将来は二流国どころか最貧国になっているんじゃないかと思った。高齢貧困女性問題についても、メディアでは普通の、役職なし女性の、収入やライフスタイルなどフォーカスしていない部分にもそろそろ俎上に乗せてもよいのではないか。みながみな、管理職になれるわけではない、そうじゃない生き方もあることを知ることも必要と感じる。弱者と呼ぶのは少し抵抗があるが椅子取りゲームの椅子に座れない、努力しても報われないこともある(だからこそ、弱者が弱者のままでいて良い社会が必要)。

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2024年08月13日

Posted by ブクログ

介護保険、年金保険、医療保険は日本の宝だと思って、ちゃんと守りたいと思った。
女性の犠牲によって成り立つ社会は許されるべきではないと思った。
自分はすごく恵まれているのだと思った。また読みたい。

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2024年08月06日

Posted by ブクログ

介護保険の価値が良く理解できて良かった。娘たちの世代がより良くなることを信じます。
絶対値的にはイケてなくて常に謙虚でありたいと思い出させてくれます。

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2024年07月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

社会は急には変わらない。あとから来た人たちに、こんな世の中を手渡すことになってごめんなさいと言わずにすむように。
考えさせられます。

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2024年07月15日

Posted by ブクログ

今の自分が弱者でないのは、自分が努力した結果だと思ってはならない。
その環境を作ってくれたのは誰?
東大のスピーチは、最も伝えるべき人に伝えるべきメッセージだったと思う。

爽快な語り口、思わず笑ってしまう悪態じみたユーモア、読んでて爽快でした。

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2024年06月23日

Posted by ブクログ

女性参政権が、多くの先輩たちの努力の賜物と理解していたが、最近のもので言えば、当たり前に存在する介護保険までもが過去の女性たちの強い意志がなければ成立しなかったなんて。己の無知と、おそらく過去に知ったかもしれないのに忘れてしまう記憶力の無さが情けない。

誰かの疑問とその不可思議を解決しようとする強い意志がなければ、法律ひとつ権利ひとつ作ったり守ったりできないことを何故気が付かなかったんだろう。
学校で教わったんだっけ。
いやいや自分で気付けよってことか。
自分で動けなくても理解し応援したい。

世の中は勝手に回ってるんじゃなくて、誰かが回してるんだよね。

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2024年03月21日

Posted by ブクログ

ますます上野先生、お元気ですね。フェミニストの立場から女性の仕事、結婚、教育、老後についての論考。私の両親の世代は大企業の社宅に住み、専業主婦、いずれは持ち家を持って定年でそれなりの退職金を得て期待したほどではないけどそれほど困難を伴わない老後を楽しんだ、が普通でした。今は共働きが当然になっていて女性のライフスタイルも変化があって当然ですが、確かにデフォルトで期待されている家事・ケア労働など、むしろ状況は悪化しているのかも知れません。参考になりました。

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2024年02月09日

Posted by ブクログ

ケンカの上達法で言い返せなくて「クソ!あのヤロー、あの時こう言い返せばよかった」と上野千鶴子でも思うんだぁ〜と親しみを覚えました。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

著者の事は好きでは無いが、勉強にはなるのでふと読んでみようかなと。

一部の状況を切り取って、「ほら、会社は社会はこんなに悪いんだ!」と言う論調には相変わらず閉口するが、著者も私も成長したのか、学びになる点も多かったかなと思った。

仕事、結婚、教育、老後をテーマに著者の主張

仕事の項目はモヤモヤしたが、それ以降結婚、夫婦は良かったな。
最後の項目「こんな世の中に誰がした?」は私に刺さったし、著者自身の問題と捉えている事が分かって良かった。そうだよな、こんな世の中なのは我々大人の責任である。無力ではなく、微力だが改善をしてきたと続く。私はどうだろう。娘達により良い世界を作れる努力をしているだろうか。

■共感
・結婚:した後も夫婦で真剣に向き合え、人生舐めんなよ
・教育:生きていける力を育むことの大切さ
・老後:在宅ひとり死

■学
女性就業率は、他の国と比べ高いが、男女の賃金格差はOECB諸国の中で下から3番目
ムスコ物語 ヤマザキマリは早速購入した。

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2025年06月06日

Posted by ブクログ

女性が今の日本で生きていく上での心構えにはなるかな
女性だからのデメリットもメリットもあるし、そもそも100%の男女平等はないから←体の作り、能力
その上でどううまく世を渡るかだと思う

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2025年03月16日

Posted by ブクログ

女性にとって生きづらい日本の社会構造がいろんな角度から記されており大変勉強になった。現状の改善のために個人が具体的に何をすれば良いのかは明記されてなかったけど、選挙に参加してより希望がある声明を挙げてる人に投票する、とかになるのかな、、

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2024年11月17日

Posted by ブクログ

 弱者と呼ばれる人たちは本人の努力が足りなかっただけなのか?社会的に成功してる人たちは本人の努力だけでその地位についたのか?生まれ育った環境が大きく影響してるんじゃないのか?困ってる人たちを自業自得だって切り捨てていいのか?子ども達に生きやすい世の中を手渡したくない?って内容でした。多分。

中学の時、学年に何人か中学卒業して就職する子がいた。高校行きたくないの?って聞いてみたら、「親に高校なんか行ってどうするんだ。とっとと働いて家に金入れろ。って言われてる。」って言っててビックリしたのを覚えてる。

大多数が高校に行く世の中で少数派の中卒を選ぶ事も、15歳で就職して一人前になる事も、怖くないのかなすごいなって。

 どんな家庭に生まれても将来を自由に選択出来たり、いくつになってもやり直せる世の中になるといいな

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2024年09月23日

Posted by ブクログ

著者の事知らないで 読みましたが とてもわかりやすく書かれていて 良かったです。

本当にこんな世の中になってしまって
若い人達が 将来夢も希望もないような 状況は変えたいですね。

でも 少しずつですが 若い女性達が 声をあげて 世の中に 流れを作っていってくれていってる事は 喜ばしいです。
応援していって これからの世の中 日本に生まれて来て良かった。ここで命終わるまで住みたいって 思える日本にしていきたいですね。

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2024年09月12日

Posted by ブクログ

気持ちいいほどズバッと切り込みを入れてくれる上野先生。久しぶりに上野先生の本を読んだけれど面白かったです。らしさ満載であとからの世代に「こんな世の中に誰がした」と責められたら顔向けできない社会ではなく、努力し闘いましょう、と締められています。

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2024年03月01日

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