【感想・ネタバレ】こんな世の中に誰がした?~ごめんなさいと言わなくてもすむ社会を手渡すために~のレビュー

あらすじ

不均衡な社会に生きるすべての女性の人生に寄り添い、自身の贖罪とともにエールを送る、上野千鶴子渾身の一冊。“わたしはこれまで何度も「どうせ世の中は変わらない」という諦めの声を聞いてきました。でも、そうでしょうか。(中略)あなたには、ほんの少しでも社会を変える力があります。いまよりちょっとでもマシな社会を、あとから来る人たちに手渡すために。”――序章より

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Posted by ブクログ

ネタバレ

社会学者の上野千鶴子さんの本。男女の働き方、非正規職などについて、歴史的背景を踏まえてわかりやすく書かれている。「こんな世の中」といわなくてもよい世の中を、次の世代に渡すためには、政治に関心をもち、声を上げていくことが大事だと思った。

・なぜこれほど非正規職が増えたのか。企業が人件費を抑えるために低賃金で働く非正規雇用者を増やし、その人たちを企業の都合で使い捨てることに政権が同意したから。この状況は、政治家による人災というべきもの。
・男性の働き方のルールはそのままに、女性が同じ土俵に上がって競争させられることになった。これは、男並みのルールのもとで競争する「機会の平等」であって「結果の平等」ではない。男たちが作った土俵では、深夜残業や休日のゴルフ、転勤は当然。男たちが免れている家事や育児など家庭責任を担っている女性は、その土俵にのぼることが難しい。そして、女性が男並みに働けないと、「自己責任だ」といわれる。「機会の平等」とはこういうもの。

0
2025年12月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

社会は急には変わらない。あとから来た人たちに、こんな世の中を手渡すことになってごめんなさいと言わずにすむように。
考えさせられます。

0
2024年07月15日

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