【感想・ネタバレ】生き延びるための思想 新版のレビュー

あらすじ

女性も兵士となる権利をえるのが「平等」か,自爆テロや連合赤軍事件にかかわった女たちの立ち位置とは──.大義のために生きることは,しばしば反転して「死ぬための思想」として機能してきた.しかし,弱者が弱者のままに生きられる思想をこそ紡ぐべきではないか.東日本大震災後に行い,反響を呼んだ東大での最終講義等も収録した新版.

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Posted by ブクログ

「わたしたちは、弱者になるまい、ならない、というような努力をするぐらいならば、むしろ誰もが安心して弱者になれる社会をつくる、そのための努力をしたほうがマシなのです」(p. 359)という思想。

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2023年03月25日

Posted by ブクログ

敬愛する恩師の珠玉の名著。思い入れが強すぎて客観的なレビューができない。上野千鶴子は講義と著書の落差が小さく、文章を読むだけで語り口が思い出される。「フェミニズムは弱いものが弱いままで生きるための思想」であるならば、私はその思想とともに生涯を終えよう。

上野ゼミ卒業後10年がたち、30代を迎えた今、増補版を再読して思うのは、’受け継ぐもの’としての自分の責任。さぁ、バトンをうけとった私は、これから何をしようかな?

本書の内容とは関係ないが、’問を洗練させろ、まずはそれからだ’という自分の思考習慣は、外コン出身著者のビジネス本を読むまでもなく、上野ゼミにおける袋叩きを通じて養われたのを思い出した。私のこの、猛烈に私的なレビューに興味を持たれた奇特な方は、遙洋子さんの「東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ」をよまれたし。

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2020年05月07日

Posted by ブクログ

市民とは、戦争に行く男性のことだった!
フェミニズムに始まり、ケアにいたる上野さんの論考。
ボーっと生きてきた人間には目から鱗のことが多い。モヤモヤしていたことを説明してくれた感じ。
 前半は私にはなかなか難しく時間がかかったが、Ⅳ章「祈りに代わるもの」のインタビューがわかりやすかった。これは上野さん本人も言っている。
 「命よりも尊い価値」なんてないのだ。

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2025年07月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「生き延びるための思想」には上野先生のかつての様々な思想がまとめられているが、生き延びるための思想に関してダイレクトに触れているのは「祈りにかわるもの」の章である。

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2021年06月21日

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