上野千鶴子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
数年前から上野千鶴子さんの著書がずっと気になるも、購入及び完読は今回が初。
子どもの本専門店で自分向けに購入。
(25歳前後のムスメが2人いるがまったく読書をしないので)
そもそも【ティーン向け】の著書だと読書を進めている時に気づいた次第。
【岩波ジュニア新書】発刊なのに(笑)
これは無理強いでも25歳前後(未婚)のムスメ達に読ませたい本。
(著者の造語でもある)クソバイスを強いられつつ育てられた自分。
母を反面教師にし「女の子だから◯◯〜べき」を一切口にすることなく育てるも義母も実母ほどではないが嫁(自分)と孫にクソバイス。
著者も同年代なのに、考え方や小気味よい文章が若々しく共感する -
Posted by ブクログ
最後の講義 完全版 上野千鶴子 これからの時代を生きるあなたへ安心して弱者になれる社会をつくりたい。上野 千鶴子先生の著書。女性ばかりが苦労して女性ばかりが虐げられて女性ばかりが自由に自分の意志で好きなように生きられないような社会があってはならない。いつでも女性の味方で弱者の味方であることを貫いている上野 千鶴子先生。日本のリーダーの中に上野 千鶴子先生のような方がたくさん増えれば安心して弱者になれる社会ができる。上野 千鶴子先生の女性学・ジェンダー研究・介護研究のお話はどこか楽しくて笑いの要素が入っているから上から目線で傲慢で偉そうなお話とは無縁で全くの別物。
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Posted by ブクログ
実は有名になった東大のスピーチの内容も知らないのだけど
たまたま手に取る機会があり、さく読みし始めたら
ものすごくおもしろかった一冊。
フェミニズムに関する一つ一つの意見や考察が
とにかく突き刺さるように鋭い。そしてわかりやすい。
中でも、ケア(育児・保育・介護)に対する価値が
軽んじられているが故に対価が低いまたは無償なのだという話は
目から鱗のロジックで、本当にその通りだし、
オジサン社会の日本が改めなくてはならない部分だと痛感した。
他にも首をぶんぶん振りたくなる内容がたくさん。
そして、こういう強い(と言ったら怒られるか)女性が
構造上の問題だと諦めずに声をあげて
アクションし続け -
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Posted by ブクログ
会社で女性活躍推進の研修ビデオみたいなものを見せられたことがあった。
講師の女性が、産休後に社会で活躍するためには、育休中に各自で仕事に役立つような勉強をしておくことが大切だ、と話していた。
その時に、女が社会で活躍するには、男より余分な努力をしないといけないのか、と思った気持ちが、この本を読んだら新鮮な憤りとなって蘇ってきた。
人間を産むという大仕事をしてるのに、なんで男社会のペースに女が全面的に合わせないといけない?
本書で言われている通り、今の「男女平等」は、「女を男並みに働かせて使い倒すためのもの」であると思う。
「弱者が弱者のままで尊重される」社会には、どうやったらなるのだろう。
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Posted by ブクログ
ジュニア新書というだけあって、比較的わかりやすい言葉でとっつきやすく身近に感じられるような口調で質問とそれに対する上野さんの回答が進んでいき、とても読みやすかった
いくつかの質問では、それは質問内容からは決めつけられないのでは?と少し思うような場面もあったが、本に書かれていないだけ(あるいは本文では端的にされた質問に書き換えられているだけ)で上野さんが回答を書かれるときにはもっと詳細な情報や背景があったのかと思えば腑に落ちるものばかりでもあった
学校、家、恋愛、社会、と段階を踏んでいったのも想定される読者の年齢に合わせたいい工夫だと思ったし、実際大人の読者にとっても興味深い視点の広がりになっ