あらすじ
累計111万部ベストセラー『おひとりさまの老後』シリーズ、最新作!
慣れ親しんだ自宅で、自分らしい幸せな最期を迎える方法を提案。
・「孤独死」あらため「在宅ひとり死」へ
・慣れ親しんだ自宅で、自分らしい最期を迎えるしあわせ
・ウエノが徹底取材!「おひとりさまの最期」最新事情
・医師、看護士、介護士、看取り士をコーディネートする方法
・とくにガンなら「在宅ひとり死」が、ほぼ100パーセント可能
・病院死は、医療が貴重だった昭和の名残り
・「老人施設」に入れたがるのは、本人ではなく家族
・ずばり、家で死ぬために必要な費用はいくらか
・「老後の幸せ度」は「おひとりさま」と「大勢家族」が最も高く、「老夫婦ふたり」世帯が最も低い
・たとえ認知症になっても「在宅ひとり暮らし」で問題がない理由
・安楽死、尊厳死は正義か?
・介護保険をどう活用すべきか
・もちろん私は「在宅ひとり死」でゆくつもり
「わたしには家族がいませんので、基本、ひとりで暮らしています。
現在72歳。このまま人生の下り坂をくだり、要介護認定を受け、
ひとり静かに死んで。ある日、亡くなっているのを発見されたら、
それを『孤独死』とは、呼ばれたくない。それが本書の執筆動機です」 (あとがきより)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
おひとりさまの老後から20年
私の母は難病による闘病生活をしながら最後の1ヶ月間だけ終末期専門のホームにお世話になっただけで
子どもにさほど迷惑をかけず、穏やかに亡くなった。
マスコミはなぜ介護保険制度が歪められつつある事に着目しないのか
Posted by ブクログ
どの年齢層が読んでも役に立つ本でした。
人はみんな死ぬので。
親もそうですが、自分自身の人生設計の手助けにもなるし。
死について考えるとは重くてマイナスなイメージが強いですが、これは重さを保ちながらもポジティブに読めます。
Posted by ブクログ
在宅ひとり死を望むが認知症への不安も
自身の人生を心配して購入
ひとりで死ぬまで暮らす覚悟はあるつもりだが
認知症になってしまっては
それができなくなるのではないのか
そんな不安があったが
結論を言うとできそうだということだった
それがさまざまなデータを使って実証されている
あくまでも認知症になるかは
予防に関わらず確率論であり
認知症に安心してなれる社会についても
書いてある
読後の感想は介護の世界も少しずつ
よくなっているようだということだ。
介護保険制度が発足した当初は
赤の他人が介護をすることに
世間の抵抗があったらしいが
今はそんな意見は私の周りでは
全く聞かない。
老後に認知症になったらどうしようという
心配しなくてもよい世界に
なってほしい
やはりそうか。在宅死に決めた!
現在67歳。ここ3、4年最後はどこで終わるのが良いかとずっと考えていた。結果、訪問看護や訪問介護を受け、最後は病院で死ねば良いと考える様になっていた。が、この本を読んで、在宅死に決めた。自由や金銭において懸念されていた事が払拭されたからだ。
Posted by ブクログ
老親とは一緒に住まず、パートタイム家族になると良い。
マンションのエレベーターに棺桶が入るかどうか?
年寄りの容態が急変したら、救急車を呼ぶのではなく、訪問看護ステーションに電話しよう。24時間対応が義務づけられている。
生きるとは、食べて、出して、清潔に保つこと。食事、排泄、入浴の三大介護。
介護保険のおかげで一人暮らしの認知症の人も最後を自宅で迎えられる。
「認知症になった私が伝えたいこと」佐藤雅彦
Posted by ブクログ
著者の上野さんの潔さに憧れます。
東大の祝辞で存在を知り、初めて著書を読みました。
まだ先のことである読者にも、ためになる情報や考えがつまった本です。
「在宅ひとり死」が、普通にできる社会が来ると良いですね。
Posted by ブクログ
audible11冊目
上野千鶴子さんは優しい
本当に優しい人は強い
明日からも笑顔で生きる
私の大切な蔵書である小堀鷗一郎さんの本、20年以上お世話になっている地域のドクター新田先生も登場するという本でもありました!
Posted by ブクログ
高齢者である母が一人暮らしで
その接し方に何年も苦しんで
ストレスからの体調不良
(病院行ってもそんな診断が多くて)
体調不良のまま母に接してと
負のスパイラル
そうしていると自身の先のことを
重ねてしまってさらにストレス
この本を読んで
視点を変えて気持ちが変わる
そんなヒントをもらえた気がします
もちろん母に対して
私の考え方で接しても
母が変わるわけでも無いかもしれません
でも自分が少しゆるめば
相手にも何か伝わるかもしれません
伝わらなくても
自分は以前と同じ感じ方を
しなくてすむのだと思うと
ちょっとだけ楽になるかもしれません
Posted by ブクログ
そう遠くない未来に訪れるであろう母の、そしてその先に確実にある私自身の最期をどう迎えるのがいいのか知りたくて手に取った。
病院で最期を迎えるのだけはやめようと心に決めていたが、施設で迎えるのもたいして変わらないということがわかった。
残るは自宅ということになるが、自宅での最期の迎え方や、認知症になっても自宅で最期を迎えることができるとわかって気が楽になった。
Posted by ブクログ
住み慣れた家で逝けるのがベストだと思います。高齢者には、環境変化が、一番キツいと思います。ボケても、自宅で自宅出来るかもと思うと頑張れそうです。親も、85歳過ぎですが、一人で頑張ってくれています。デイとかケアマネさんとかに援助して貰いながら自活しています。
Posted by ブクログ
孤独死という言葉が世間に知れ渡っている現代。
上野さんは常々「孤独」と「単独」の違いを解いていらっしゃる。
単独…お一人様が生き生きと生き抜ける世の中に変わらなければいけない、そう心から思いました。
人との接点を減らそうとする若者がいる中、一人で暮らし一人で認知症と共に老いていく人が居ても普通よね。
そのための知識や知恵、関わり方や工夫、そんなことを考えさせられました。
介護保険についても触れていらっしゃるあたりは、払っているくせに何処か他人事だったと思う私。
人工透析中止の事件は考えさせられるもので、死の決定権は自分で持ちたいそう思ってきた私も、選択肢の狭さを招いてると納得のものでした。
ひとりでも、ふたりでも、家族でも
みんなが自分のありたい死を迎えられるよう、行政や地域が輪になって共同で考えられたらいい…。
Posted by ブクログ
さすがは上野先生の本だ。分かりやすい。認知症にならないように取り組むよりも、要介護になっても安心できる社会、安心して認知症になれる社会、そして障害を持っても殺されない社会をつくるために、まだまだやらなければならないことはいっぱいありそうだという意見には全く同感だ。私も共に頑張りたい。
Posted by ブクログ
老後は施設に入ることが自身、家族全員にとって幸せだと思っていた。
ただ在宅で1人で死ねること、そしてそれがデータからも幸せであること、さらにお金もそこまでかからないことが分かった。
それが分かっただけでも読む価値はあった。
また1人もりも2人の方が不幸せ、と言うのはなんとも皮肉。
Posted by ブクログ
私には認知症の母がいるが、著者の言う
「認知症は病気ではなく、老化だ。」
「認知症は情報の処理などできなくなるが、感情は普通の人と同じようある。」
などは、納得できる。
「本人は施設に入りがっていない、周りの家族が入れたがっている」
も、その通りだ。
母との接し方をもう少し見直してみたい。
Posted by ブクログ
まさに目からうろこです。在宅でひとり死は難しいと思ってました。ある時ばったり息絶えて腐敗して発見かと恐れていましたが、介護保険のおかげで2,3日で誰かが見つけてくれるとのこと。さらにおひとりさま老後の方が、二人、三人同居よりも幸福度が高いなんて!おひとりさまは不幸でもなんでもなかったんだ。安心しました。老人施設に入ることなく在宅介護でやっていけると知って、親の介護をこれから考えるにあたっても、とてもためになりました。手元において何度も読みなおしたい新しいバイブルになりました。
Posted by ブクログ
これで幸せの秘訣7カ条
秘訣1それぞれ互いに納得している
秘訣2しっかり勉強できている
秘訣3別々の価値観でもかまわない
秘訣4目の前の不安は些細な事と割り切る
秘訣5ふたりの時から、1人の時を想定する
秘訣6時間的、空間的に距離を開ける
秘訣7自ら自分の世界に入り込む
高齢者の自殺率は、予想に反して独居高齢者より同居高齢者の方が高いことが知られています
お一人様には、選んでお二人様とようやくお昼様の2種類がある
免疫力の高い若い人たちは感染しても助かり、そうではない高齢者や持病のある弱者は死に至ることになります
たとえどんなに惨憺たる人生でも、終末の1%が幸せだったら、その人の人生は成功だ、と言うのが柴田さんの持論です
認知症者には過去と未来がなくなり、現在だけがあります
Posted by ブクログ
「おひとりさまの老後」ベストセラー上野千鶴子先生が売れない出版社を救うためか文藝春秋社より10年ぶりシリーズ続編。上野先生も72才となり読者もそれなりのお年になったようで、文字も読みやすく工夫され新書版で。施設でもなく病院でもなく大好きな自宅で自分らしい最期を迎えるノウハウ本。売れそうな匂いがします
Posted by ブクログ
老後に対する十分な知識がないことが一番怖い。とりあえず社会から孤立せず、家族に代わる繋がりを老後に至るまでに作っておくのがいいのだろうか。歳を重ねても思考を止めず、発信し続ける著者に励まされる。
Posted by ブクログ
間近にせまった老親の介護の勉強としてタイトルに惹かれ手にとりました。死を迎える場所の選択肢の事など勉強になりました。たとえ認知症になっても独り暮らしも可能という道筋を示してくださり希望が持てます。介護保険等実務的な内容を期待すると肩透かしを食うかもしれません。
Posted by ブクログ
上野のヲバちゃまは、「在宅ひとり死」を目指して気を吐いておられる。無論、いろいろな言い分があるのはわかる気もする。しかし、結局、「在宅ひとり死」というものは、貧乏人の私はマネをしたくてもできない相談である。
お金がない人、精神力がない人などは、上野のヲバちゃまのマネをしないほうがいいと思う。孤独死して腐乱死体で発見される可能性が大きいから。死んでしまったご本人はそれで幸せかもしれないが、周りの人たちにとっては、とんだ迷惑になる。
今、日本は株価バブルの狂騒で浮かれている。実態は、アメリカの好景気に引きずられて日本企業の株価も上がっているだけのことらしい。故森永卓郎氏の説明によれば、「日本企業は新規ビジネスの開拓をしないから失敗がない。また、日本企業は経営努力していないのに、”アホにミクスの税制優遇措置”と”偶然の円安”によって業績が向上しているように見なされて株価が上がっている。日本企業の経営者たちは報酬が上がってウハウハになっている。一方、一般従業員たちは非正規化によって貧困化が進んでいる。着実に日本経済は没落の一途を辿っている」。そういうわけだから、日本はそのうちデフォルト(債務不履行)を起す可能性が大きいと言われている。国がデフォルトを起すとどうなるか?
<国がデフォルトを起こすと、国が管理・提供しているインフラや行政サービスが資金不足によりストップしてしまいます。 とはいえ、いきなりすべてのサービスが止まるわけではなく、予算が不足している部分から履行できなくなっていくイメージです。 状況がさらに悪化すると、最悪の場合銀行の預金が封鎖され、国債を返済するために個人の金融資産が没収されることとなります。>
最悪の場合銀行の預金が封鎖され個人の金融資産が没収されるから、お金がある人たちも、無一文になる。腐乱死体になる可能性が高くなる。そういう国難の時に、お金があっても助けにはならない。国はまっ先に福祉予算を減らすから、介護サービスが履行できなくなっていく。ほんの一握りの上流国民を除いて、施設での介護であろうと、在宅での介護であろうと、介護を受け難くなる。悔しいけれど、ジジババを始めとする多くの社会的弱者の命が失われるだろう。
地震、火山噴火、津波などの自然災害も恐ろしい。社会のインフラが破壊されてしまうから、それが復旧されるまでの間に、やはり、ジジババを始めとする多くの社会的弱者の命が失われるだろう。上野のヲバちゃまのようにタワーマンションの上階に住んでいると、地震の揺れで、介護ベットもろとも窓から外へ放り出されてしまうかもしれない。
それはさて措き、お金がない私は、「在宅ひとり死」はもちろんのこと、「介護施設での死」さえ選ぶことが危うくなる。最期を迎えて、もし自分に体力が残されているなら、何とかして公園や公道まで這って行き、そこで餓死しようと思っている。いやがられてすぐに収容されるが、めでたく死んだら死体を処分してくれる。辛いことだが、悲しいとは思わない。この一種のロマンチックな「強がり」は、上野のヲバちゃまの「在宅ひとり死=在宅孤独死」と五十歩百歩かもしれない。
とどのつまり、人間は自分で生れることはできない。そして、自殺を除いて、人間は自分で死ぬ時と死ぬ場所と死に様を選ぶことはできない。ある病院の医師によれば、生前は淑女であったご婦人が、断末魔の苦悶で衣類の裾を開けて足をさらけ出し、目をむいて亡くなったという。さすがに医療関係者も恐れをなしたという。そのご婦人のご冥福を祈りたい。阿修羅のような上野のヲバちゃまが重なってくるように思えてしまう。上野のヲバちゃまにおかれては、いつまでもお達者でポックリと行っていただきたい。
以下の【参考1】、【参考2】は、よほど気が向いたら読んでください。
【参考1】
上野のヲバちゃまの武勇伝はたくさんありすぎるが、適当にエピソードを3つ選んでみた。「このパワーは一体どこから来ているのだろうか」。不適切な表現があることを断っておきます。
●出版社の広告
上野千鶴子(著)『女遊び 男女の新しい関係性を提起』(学陽書房、1988年)
フェミニズムの理論的旗手として、男を(そして女を)震憾させた天才・上野千鶴子のはじめてのエッセイ集。序章「おまんこがいっぱい」の名エッセイをはじめ、「姦淫の末裔」「異世代探検」など、怪刀の切れ味は冴えわたる!
●ニュース記事より
男子中学生は「熟女にやらせて、と頼めばいい」 上野千鶴子さんが朝日で仰天「人生相談」
J-CASTニュース 2012年12月08日
社会学者の上野千鶴子さん(64)が朝日新聞の人生相談で、男子中学生の性処理問題について触れ「熟女にやらせて、と頼めばいい」などと回答し、読者を仰天させている。
自分も若ければ、男子中学生の「筆おろし」をしたいそうで、「正気なのか?」「淫行をお勧めしてる?」などという意見が「ツイッター」で一気に広まった。
筆下ろし「わたしだってもっと若ければ・・・・・」
上野さんが回答した人生相談は、朝日新聞の2012年12月8日付け「be」に掲載された「悩みのるつぼ」。質問者は15歳の男子中学生で、性欲が強すぎて受験勉強に身が入らない、というもの。自分で性欲の処理はしているが、カワイイ女の子を見るとムラムラしてしまう。本物の女の子の体に触れたい衝動が抑えきれずに、夜道で女性を襲ってしまわないか心配だ、と悩んでいる。
上野さんは回答で、男性というものは性欲に振り回される生き物だから同情に堪えない。でもいまは、性欲がピークなはずの男子高校生は、女性と付き合うのは面倒と言っている、とした上で、
「まず覚えていてほしいのは、異性とつきあうのはめんどくさいってこと。友達になるだけでめんどくさいのに、パンツまで脱いでもらう関係になるのはもっとめんどくさいです」
と説明し、この「めんどくさい」ことを避けてセックスする方法がある、と伝授。
「経験豊富な熟女に、土下座してでもよいから、やらせてください、とお願いしてみてください」
上野さんの友人はこうすることによって、10回に1回はOKをもらったのだそうだ。昔は青年たちの「筆下ろし」をしてくれる、年上の女性たちがいて、青年たちはお世話になっていた。
「わたしだってもっと若ければ・・・・・」
と結んでいる。十分に経験を積んだら、今度は本当に好きな女の子にお願いしましょう、とアドバイスしている。
10回土下座すれば1回はOKがもらえる?
この回答にネットが騒然となり、「ツイッター」ではこの話題が一気に拡散。ネットでは刺激的で新鮮な内容だから好感が持てる、という感想もあるのだが、
「私も若ければ・・・って、男子中学生がトラウマになるのではないか?」
「そもそも男子中学生に語る内容ではないだろ」
「PTAとか黙っていないんじゃないの?そもそも児童福祉法とか、淫行条例とかに引っかかってしまうだろ」
などといった意見が出ている。
12年12月8日放送の東京MXテレビ番組「5時に夢中サタデー!」でもこの話題が取り上げられ、お笑い芸人の玉袋筋太郎さん(45)が、熟女に10回お願いすれば1回はOKがもらえることが分かった、とし、番組内で何度も土下座を繰り返していた。
●Wikipediaより
2021年、親友であり介護していた色川大吉の死後の各種手続きを行うために婚姻届を提出し、15時間の婚姻関係にあった。婚姻届の提出にあたり、年長者(親、色川)の姓になる養子縁組か、色川の姓を変える婚姻かを悩んだため、提出がぎりぎりになった。上野は、「ケア・介護問題」について10年以上研究してきたため、色川からは人に「このひとはボクの親友です」「介護の専門家で」「理論を実践している最中です」と紹介されていた。色川との関係について、上野は「ひとりで光る星が、互いに溶け合うことなく、去って行く」ようなものだったと述べている。
【参考2】
上野のヲバちゃまが「孤独死」あらため「在宅ひとり死」と優しく言い換えても、凡人にとっては恐ろしい「孤独死」の影が付きまとう。たまたま「孤独死」が恐くなくなるらしい本を見つけた。物理学者、大東流合気武術宗範佐川幸義直門などのさまざまな肩書を持つ「謎の人物」である保江邦夫博士は『せめて死を理解してから死ね! 孤独死のススメ』という本を書いている。
そういうタイプの本は、マジメに読む気がしないが、ジョークとして読めば愉快になるだろう。保江邦夫博士の本を読んでいないから、他人様が書いたレビューからその本の内容を伺ってみると、次のようなことが書いてあるらしい。
<●なぜ人は一人で死んでいくべきなのか
周囲に家族なり大切な人たちがいると、死んでいくときに邪魔になる。
人が死ぬときには、きちんとあの世からお迎えが来る。そしてお迎えに来た人がその人の死の瞬間を見守ってくれる。>
「まわりにひとがいると、スムーズにあの世に移行できなくなる」ということらしい。どういう理屈か知らないが、しばしば臨死状態で夢の中に亡くなった親族の人たちがお出迎えに現れると語られているが、臨死の人の耳元で「お父さん、しっかりして!」なんて騒がれると夢の邪魔になる、ということだろうか?・・・とマジメに考えることではないが。言葉が出ないが、笑うことができれば、健康によい。正直に言うと、ナルホドと思わせられてしまいそうなことも書いてあるにはある。
さらに、親切なことに、保江邦夫博士は「孤独死を迎える実践的作法」を書いているらしい。
<●孤独死のススメ全10か条(正しい孤独死を迎えるための実践編)
①自立するために一人暮らしをする
②思い出の品を大切な人・友人たちに託す
友人たちが「あなたのことを思い出す」ということは、あなたの魂があちらの世界からこちらの世界にやってくるということでもある。
大切な人や友人たちに思い出の品を渡しておく、ということは、こちらの世界に、あなたがやってくるためのポータルを残しておくということ。
ポータルが多ければ多いほど、あなたはこちらとあちらの世界の行き来が可能になる。
③生後1年以内の写真か、24歳前後の自分の写真を部屋に飾っておく
常日頃からそんな写真を見て、本当の自分の姿を自分自身いりマインドしておく。
これは、本当の自分に戻る日のためのレッスンでもある。
④夜空の星を眺める
夜空を見つめていると、あちらの世界からのメッセージを受け取ることができたりするだけでなく、こちらの世界にいながら、あちらの世界とコンタクトが自然にできるようになる。
⑤身の回りの品々に感謝する
この世界でただのモノとして扱われている家具や日用品なども、素領域理論の考え方からすれば、ワンネスの中でつながっているものであり、きちんと魂がある。
⑥平日の人が少ないときに映画館で映画を観る
生きているときには、思う存分、人生を豊かに楽しむべきであり、そのためのヒントとして、映画を観ることが魂の栄養になる。
スクリーンに展開する感動巨編からアクション、SFにファンタジーと、非日常の世界があなたをパラレルワールドに誘うだけではなく、さまざまな人生のヒントを与えてくれる。
⑦定期的に往復はがきを友人に送る
送られてきた相手は、その「あなた通信」が途絶えたときに、ふと気づく。
「あれ、そういえば、今月は彼から(彼女から)の往復はがきが来なかったな・・・」
そんなふうにして、あなたの死を相手は知ることになる。
人生を閉じる最後まで人々とつながっておく、ということは世の中ともつながっているということ。
⑧時折、あてもなく歩く
自分にとってそのときに必要なある場所に偶然に導かれたり、もしくは、あてもなく歩いているときに偶然に出会うべきして人に出会ったりする。
偶然という神の采配を味わい、楽しむことができる。
⑨馴染みの店を作っておく
孤独死を選ぶことで、逆に、友人や周囲の人々やコミュニティとの絆がより強固になったりする。
⑩窓辺に魔除けの鉢植えを置く
旅立つ日が近づくと、あちらの世界との壁が薄くなりはじめて、いろいろな存在たちもやってくるようになる。
その中には、魔物と呼ばれる悪さをする存在たちもいる。
魔物に惑わされずに心身ともに健康でいるためにも、自宅の窓辺やベランダに草花やハーブの鉢植えを置いて毎日水をあげ、自宅への入り口を浄化しておく。
ホーリー・バジルやホワイトセイジなど。>
Posted by ブクログ
社会学者、医療/介護についての専門家、いずれの立場を想定して読んでもうーんと思ってしまうので、エッセイとして読んだらとても面白いと思いました。
医療現場の解像度が低いのはしょうがない気もしますが、社会学の人ってこんなにデータ示さないものかと率直に思いました。上野さんの周りの人はこう考えてます、とか○○さんはこう言ってます、で構成されているように思えました。
ACP、人生会議について語るところは結構想定している状況の解像度高くてよかったです。あと、いわゆる上野さんの周りにいる人たちの考え、介護について社会学における認識、などが垣間見えるので、そういう意味で価値のある本と感じました。
Posted by ブクログ
公的サービスに、自費のサービスを想定すれば最期まで在宅は可能とのこと。とは言え荷物は減らしたいので、シェアハウスのような所で暮らしたいなぁと思いました。
Posted by ブクログ
在宅でおひとりさまが死ねることが分かりました。が、今後介護保険とかどうなってくか不明だから、自分が高齢者になった時は世の中どうなっていることやら…
Posted by ブクログ
自宅で独りで死ぬことは怖くない
むしろ家族と同居することで不平不満などを溜め込む必要が無くなる
事前準備さえしておけば何の問題もない
社会としての経験値も上がってきている
前半では孤独死の悪いイメージを払拭し、後半では約20年経った要介護制度の素晴らしさと今後の課題を説明
Posted by ブクログ
100分で名著で、面白いおばちゃんやな〜と思ったのがキッカケ。以下要点。
◆在宅ひとり死が良い!何より個人のために。それが結果的に家族や社会の負担軽減につながる。
◆感謝や別れ、葬式の仕方などは、相手が元気なうちに伝えておく。
◆人間の死亡率は100%。認知症は5人に1人がなる。認知症防止に力を注いでも効果が無いのであれば、認知症になっても楽しく暮らせる社会を実現しよう。
・生活満足度は1人世帯>4人世帯>3人世帯>2人世帯
子育て終われば、ペットでも買おう。
・終活など、死について公然と喋れるようになったのは良いことだ。死≠タブー。
・病院は「生かす」場所。死ぬための医療など存在しない。老後に延命治療を望んでなければ、在宅。
もし容態が急変したら、119の前に、訪問介護ステーションへ連絡!
家族で話し合っておく。
別れと感謝は機会ある毎に伝えておく。
・子供にはできる分の負担を。
子供の迷惑はかけたくない は幸福度を下げる。
「子供には媚びない。でも、老後の面倒は見てもらう。」
介護専門職やお医者さん、家族でできることの分担が重要。
・施設はもう要らない!
作れば、それを埋めるために、制度が導入される。
むりやり施設に入れる仕組みになってしまう。
看取りコストは 病院>施設>在宅
在宅の死の直前3ヶ月コスト 80代認知症 負担額20万円 ←でも、何やかんや30~300万円!?
病院は1日入院で2万〜4万。
それよりかは、在宅で、病院居住サービスにかかる費用を自費負担サービスに充てれば、もっと手厚いケアを受けられる。
・認知症になっても、在宅。
病院に行っても、身体的拘束or薬漬。
独居の認知症患者のほうが周辺症状が穏やかで、機嫌よく暮らしている。
・認知症になって、困るのは家族。「周囲の目」が彼らを責める。家ですっぽんぽんで何が悪い?うんちしちゃって何が悪い? これは理解できる半分、理解できない半分。 うんちはきつい。
・生きるとは、食べて、出して、清潔を保つ、ということ。これが、食事、排泄、入浴という3大介護。この三点セットが維持できる間は生きられる。専門職の方に感謝!介護保険ありがとう。
・死にゆく人は気持ちが動く、揺れ動く。その揺らぎにつきあって翻弄されるのが家族の役目。最期まで迷い抜けばよい。
事前指示書への懐疑的な目線。
・ボケをわざわざ認知症と読み替えるまでもありません。ボケは自然な加齢現象のひとつ。ボケても機嫌よく過ごしている年寄りはいくらでもいる。
生まれてきたことに自己決定はありませんでした。死ぬことに自己決定があると思うのは傲慢だ。もし、わたしがボケたら??食べられる間は生かしておいてほしいと願います。
Posted by ブクログ
著者初読み。
ラジオNHK第一「マイあさ!」著者からの手紙」のインタビューを聴いて。
自分のことよりまず親の介護が先だが、自分もかなり弱っていると実感する今日この頃。
認知症になっても自宅とは思わないけれど、やはりできるだけ施設などには入りたくないのが本音。
なんといっても独りがいちばんなのだ。
今後は、介護保険の動向にはしっかり目を向けようと思った次第。