諸田玲子のレビュー一覧

  • 名こそ惜しめよ 歴史小説アンソロジー

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    鎌倉初期のアンソロジー

    恋ぞ荒ぶる 朝井まかて 北条義時
    人も愛し 諸田玲子 後鳥羽上皇の大姫への愛
    さくり姫 澤田瞳子 一条能保室(頼朝妹)の話
    誰が悪 武川佑 和田騒動の和田義盛
    女人入眼 葉室麟 北条政子

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    2025年11月26日
  • おふうさま

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    加賀前田利常の四女、前田富姫。母の珠姫は徳川秀忠とお江の方の娘である。加賀で産まれたが、母珠姫の死去にて江戸に居を移す。長じて八条宮智忠親王に嫁ぐこととなり、入京して叔母にあたる東福門院の養女となってから嫁いだ。その一生を下女の小蝶の目線で語る。

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    2025年11月12日
  • 織部の妻

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    千利休亡き後、武士の茶の湯を完成させた古田織部の妻、せんが、織部と語り合いながら、戦国時代から江戸幕府完成までの悲喜交々を描いたもの。下剋上や裏切りが相次ぐ中、今でいうコーディネーター役として権力者や有力大名と誼を通じ、茶の湯を通じて美や平安を実現しようともがき続ける。せんは、当時信者が急増していたキリスト教にも通じ、洗礼こそ受けなかったものの、十字架を抱いて祈ることも多かった。これも平安を求めてのことであるが、禁教令が強化されるにつれ、夫の立場に鑑みて信仰を伏せる。戦国時代にはなかなかない夫婦像で織部のことも学べたことは良かった。

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    2025年11月09日
  • 来春まで―お鳥見女房―

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    お鳥見女房 シリーズ7

    お鳥見とは、表向きは、鷹のエサとなる鳥の棲息状況を調べるお役職で、将軍家の御鷹馬の巡検と、鷹狩のための下準備が主たる任務だが、もう一つ、裏の任務があった。

    お鳥見役の矢島家には、幾多の苦難と辛い別れを乗り換え、嬉しい知らせが続いていた。

    読後感は、頗る良い。

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    2025年10月23日
  • 織部の妻

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    最後ら辺、登場人物多過ぎて苦戦したけど、日本史あまり頭に入ってない自分でも読めたからすごく読みやすかった。
    戦国の世で、武士として茶人として使い番としての夫織部とそれを支える妻仙の物語ではあるものの、2人の仲良しさが伝わる会話もあり、それもまた良かった。まさに、理想の夫婦。
    読み進めると同時にこの会話は最後どうなるのかと思ったけど、最後から2ページぐらいで意味が分かって、分かった途端、涙(笑)

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    2025年09月22日
  • 織部の妻

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    夫婦とは、、、戦国時代の夫婦は、本当に分かり合える事はなかった時思うが、織部とその妻はお互いを尊重しあえていたんだなあ。

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    2025年05月26日
  • 岩に牡丹

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    初出2023〜24「小説新潮」

     秋田藩(久保田藩=佐竹家)の家臣に小田野武助(直武)という画家がいて、江戸で平賀源内・司馬江漢から蘭画を習い、杉田玄白の「解体新書」の挿絵を描いたというのは史実なのだろう。

     源内が佐竹家の存亡にかかわる密書を持っているという情報がもたらされたため、この武助が源内の許に密偵として送り込まれる。武助の才能を見出したのは直接の主人である佐竹一門の又四郎だったが、藩主となる次郎に紹介したため武助は次郎のそばに仕え絵を教えていた。この3人の微妙な関係と、久保田藩が置かれている財政難と、10年余以前の銀札騒動での改革派藩士の大量処分事件の余波が物語の背景にあることが

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    2025年03月19日
  • 仇花(あだばな)

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    徳川家康最後の側室、お六の話。
    これまで読んできたのは、そこそこの身分の武士の娘だったり、生まれながら身分の高い姫君の話だった。だから落ちぶれた家臣の娘が「成り上がる」話にワクワクした。しかしながら、こんなにも気が強かったらさぞかし敵(側室たち)に恨まれ憎まれていたんじゃないのかしら。お六は家康の寵姫とはいえ、阿茶局あたりが黙っている訳がなさそうではある。

    タイトルの「仇花(あだばな)」とは、「咲いても実を結ばずに散る花。転じて、実 (じつ) を伴わないもの」という意味だという。実を結ばなかった(子を産まなかった)お六は大御所の寵を一身に集めても立場の弱い人間だった。果たしてお六は儚なく散っ

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    2024年06月09日
  • 江戸に花咲く 時代小説アンソロジー

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    <江戸の祭り>をテーマにした時代小説アンソロジー。
    祭りぎらい西條 奈加/狸穴屋お始末日記シリーズより    
    天下祭諸田 玲子/武道の達人だった初老の男の所に押しかけてきた娘 
    関羽の頭頂三本 雅彦/運び屋円十郎シリーズより 
    往来絵巻高瀬 乃一/貸本屋おせんシリーズより 
    氏子冥利宮部 みゆき/三島屋変調百物語シリーズより
    三島屋ものは皆読んでいるが、シリーズよりの作品はやはり面白く、シリーズの他の物語も読みたくなる。職種としても興味深い狸穴屋と運び屋が良いかな。

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    2024年03月12日
  • 旅は道づれ きりきり舞い

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    おーい。はほぼ同居してる、あさいまかての人物像は舞に近い気がするけど、ずーっと奇人なんだよ。旅は道連れとあるからと思っていたが、5人旅が始まる。一九が書いた様な旅するのかなぁそれは面白いなぁと思いきや竹筒の酒を飲んで日本橋からずーっと酔っぱらい、帰りも酔っぱらい、伊勢参りも舞さえも、下僕が飲むのかいってかいってツッコミたくなる。50両も呑むかねというか、どの場面も酔っぱらい、旦那さん要所要所で良い仕事するけども、なんで舞は結婚したのか。お姫様も漫才編も面白いけどね

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    2024年01月26日
  • 元禄お犬姫

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    好きだわ諸田玲子さん。しっかりしてるもん 落語でいうオチもあるし。悪政名高い綱吉の時代と赤穂浪士とシンクロしてるのも粋だね、最初からお犬姫が単語になるって、何の疑いも持たずに進めていくのがいい 僅か一冊なのにだいぶ登場人物いたね、犬爺なんか癖の塊だし、10万匹の犬の行く末も知りたいかもしれない。実際にいたんだろうなって思うお犬姫 思ったより弟の登場が少ないので やっぱりいいですねただ人殺しだけ描いてるベストセラー作家が売れてる意味がわからない。こういう歴史を踏まえた物語を読まないとってこと

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    2024年01月26日
  • 相も変わらず きりきり舞い

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    また読んでみた。続編が全然飽きないと、毎回出て来る玉の輿に弟子入り志願者に、あとはお馴染みの森田屋にお栄に葛飾北斎に舞に、安心するわ。お栄さんが奇人に描かれてるけど、あさいまかてさんは逆な感じで葛飾北斎をサポートしていたけど、どっちなんだろうか、資料として存在しないのかな〜。次に3段を読むのが楽しみ

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    2024年01月26日
  • きりきり舞い

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    諸田玲子さん、初めてお目にかかるんだ。一九の娘である、葛飾北斎の娘のお栄と縁があるとか面白い道筋、朝井まかて、くららもど真ん中のお栄が描かれていてまた違う書かれた読み物を読める幸せ。シチュエーションだけでワクワクしてしまうので。一九の生い立ちや中風なのに飲めるのかとか、それがずーっと続くのも定番になってて、個人的に奇人とか思えないんだけど、常に出だしがそうなんだよね。今後も玉の輿が現れてダメになってしまう物語があるんだね、嫌いじゃないです。

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    2024年01月26日
  • あくじゃれ 瓢六捕物帖

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    諸田玲子いいね

    最近は女流時代、歴史小説にはまっていろいろ読んでいますが この作家さんも良いと思うひとりです。この作品の前は「天女湯おれんシリーズ」読みました。このシリーズは主人公が出来すぎな感じがしますがそんな彼でもいろいろな人の助けがあってこそ 揉め事、事件を解決できるのかなと思わせるストーリーですね。瓢六と弥左衛門のコンビもほほえましい良い関係ですね。 

    #スカッとする #ハッピー

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    2023年12月18日
  • 帰蝶

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    本能寺の変までの道のりがこんなに細かく書かれている本は初めて読んだかもしれません。
    帰蝶については、よくわからない部分が多い方ですが、こんな人だったらいいなーと思いつつ読みすすめました。

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    2023年02月23日
  • 麻阿と豪

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    前田家のお姫様たちのお話。
    関ヶ原の戦い前、前田家、宇喜多家、細川家はお隣さんだったんですね。
    新たな視点でした。

    千世さんもや母親のまつさんも含めてこの本のような生活をしていたら、いいななんて思いました。

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    2023年02月18日
  • 決戦!忠臣蔵

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    もしかしたら歴史小説を初めて読んだのは忠臣蔵だったかもしれない。
    何作か読んだと思うけど、久しぶりのこの忠臣蔵はアンソロジーで、様々な視点で7人の歴史小説家が書いています。

    葉室麟『鬼の影』
    朝井まかて『妻の一分』
    夢枕獏『首無し幽霊』
    長浦京『冥土の契り』
    梶よう子『雪の橋』
    諸田玲子『与五郎の妻』
    山本一刀『笹の雪』

    どれも視点が新鮮で面白く読めました。
    お気に入りは朝井まかてさんの『妻の一分』。
    江戸っ子の語り口調が噺家さんみたいだなぁと楽しく読み進めると、この語り手の正体がわかった時に笑っちゃって!

    それと神崎与五郎の元妻の話も、ドラマで見たような話だったけど、うるうるしちゃった

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    2023年02月05日
  • 麻阿と豪

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    ネタバレ

    てっきり 浅野家の 次女の 豪だと思っていました。

    違いました。

    秀吉の妾となった 前田家のお姫様。

    あまり スポットを当てられない

    この二人。

    歴史の裏側を見た思いで

    楽しめました。

    今後も いろいろな 歴史上の女性に

    スポットを当ててくれると うれしいです。

    資料が少なく 作者の 想像力に 負うところが

    多く 大変ですが。

    楽しみです。

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    2023年02月03日
  • 麻阿と豪

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    戦国時代に産まれ生き抜いた女性たち、秀吉の妻の北政所や淀殿、前田利家の妻、まつなどのフィクションはこれまで随分、目にしてきたけれど、前田の娘、麻阿と豪のストーリーは常に脇役でしかなかったため、この本があると知ってすぐに手に取った。
    案の定、きらびやかなだけでなく、それぞれに辛い生涯をおくっている。妻として母として家刀自として。
    しみじみ今の時代に産まれていてよかったと思う他ない。
    男中心の事柄だけで語られる戦国時代、その歴史の側面を見ることが出来た。

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    2022年11月01日
  • 幽霊の涙―お鳥見女房―

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    良い物語

    市井に生きる人も時代の流れに何かしら影響を受ける。切なくて読後感の良い物語でした^ - ^

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    2022年09月08日