諸田玲子のレビュー一覧

  • 女だてら

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    朝日新聞の書評で紹介されていたので、読んでみました。
    秋月の漢詩人 原故処の娘みちは、密命を帯びて、若侍に姿を変え、京から江戸へ。
    実在した漢詩人・原采蘋(みち)を案内役に、秋月黒田家お家騒動を描く。
    名君と言われる八代藩主長舒は、学問を奨励したり、有能な人材を召し抱えたり、新しい産業を保護したりと進歩的な政治を推し進めたが、藩の財政負担が大きく、亡くなった後の騒動に繋がった。
    名君と言われても、いつでも陰陽両面がある。

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    2023年05月28日
  • 今ひとたびの、和泉式部

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     和泉式部の伝記小説としてはまずまずの面白さだったと思う。しかし私は若い頃からずっと永井路子や杉本苑子の歴史小説の大ファンだったので、情熱の歌人の物語にしては熱量が足りないと感じてしまう。「取り憑かれた人」が何人も登場するのに、誰も取り憑かれているようには感じられなかったのが残念。
     それとは全く別の理由で、この著者の作品はもう二度と読めないと思う。単純に、この人のいくつかの単語の表記が好みに合わなくて苦痛だから。若い頃はそんなことを気にもせずにガシガシと貪欲にむさぼり読めたものだが、つくづく年を取った……

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    2023年03月21日
  • 麻阿と豪

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    前田家の姉妹の生涯を激動の歴史の中で描き、男たちの戦いの陰で賢く逞しく生き抜く姿に光を当てた。麻阿のことは知らなかったので興味深かったです。

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    2023年03月09日
  • 麻阿と豪

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    前田利家の娘を描く歴史小説。

    主人公は三女の麻阿(一般的には摩阿姫)と四女の豪です。
    宇喜多秀家の妻になる豪はこれまでも小説やドラマで取り上げられていますが、麻阿については昔の大河ドラマ「おんな太閤記」くらいしか覚えが無かったので新鮮な感じでした。
    豪の方はドラマには時々登場しますし、小説でも宇喜多秀家の妻としても最近の宇喜多ブーム?でよく目にします。
    豪の秀家との別れは物語としてうまく盛り上げられていたと思いますが、麻阿の出自や最後はオリジナルなフィクションのようだったのがちょっと残念でした。
    とはいうものの、公家の橋本家や万里小路家との関係から自分の知らなかった当時の公家の史実が勉強でき

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    2023年02月04日
  • 天女湯おれん

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    江戸下町風景

    江戸下町風景を描いたエンターテイメント小説としては評価できる。しかし私がこの作家諸田玲子を知る切っ掛けになった、末世炎上や髭麻呂のような平安朝ものと比べて、深みがなく通り一遍のありふれたストーリー展開のような気がする。江戸下町の風呂屋の描写に、某藩のお家騒動、それに艶ものの組み合わせであるが、某藩のお家騒動は踏み込み不足、艶モノはまあ付け足しのような気がする。

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    2023年02月02日
  • 帰蝶

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    帰蝶が主人公の本、今まで読んだことがなかったなあ。
    それにしても信長がひどい描かれようだったし、(著者が嫌いだからといっても、全面にだしすぎかなあ)けちょんけちょんやな。
    徳姫の自分の恋を成就させることしか考えず、思い立ったら後先考えず行動起こして突っ走る感じ、ひどいなあと思いながら読む。
    本能寺の変へ至る説は面白かった。

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    2022年10月01日
  • 奸婦にあらず

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    厚くて時間かかりましたが、読みやすく面白かった。
    休日つぶしちゃったけど笑
    井伊直弼ってひどいやつというイメージだったけど、違う見方ができた。

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    2022年08月28日
  • 其の一日

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    連作短編集、といってもテーマは運命を変えた一日を取り扱ったもの。変わってはいるが、なかなかに、なかなかである。素晴らしい。

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    2022年08月24日
  • 尼子姫十勇士

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    2022.7.18完了
    途中からだらけてしまった。内容にしては長すぎる描写。
    読みづらい訳ではないけれどダラダラしているイメージ。
    戦の描写は省かれているが、それがかえって緊張感をもたらさないのではなかろうか。
    戦の描写はなくても構わないのだが、イマイチ入ってこない。再興軍なだけに不足な気がする。

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    2022年07月19日
  • 帰蝶

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    織田信長といえば 
    かなりドラマとかにも なっているので 
    時代小説は 名前を読むだけでも苦戦する私には
    この本は 読みやすかったです。

    しかも、この本は 信長の正室を中心に描かれていました。
    謎多き 正室の人生とは。。。。

    昨年旅行で 安土城の模型を見ていたので
    城の中を描いているシーンは
    とても わかりやすく読めました。

    このあたりって 事実も色々わかってるけど、
    わからない部分も多いから 小説にしやすいのでしょうね~~

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    2022年06月11日
  • 旅は道づれ きりきり舞い

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    祝言でも大騒ぎ。奇人に囲まれた舞が、その尻拭いに奔走させられるのは、いつもの事。そんな奇人達が、今度は、駿府まで東海道を旅する。大騒動必至。
    奇人は、人情に厚い。だからか、奇人に囲まれた者も、奇人に染まっていくようだ。

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    2022年04月17日
  • 相も変わらず きりきり舞い

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    奇人に囲まれ、きりきり舞いする一九の娘の舞。玉の輿を夢見るが、踊りの師匠になるなど、望みとは反対方向に。奇人の後始末にきりきり舞させられず、自分のしたいことができる日は、いつやってくるだろう。奇人でも父親は娘の幸せを願っている。

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    2022年04月03日
  • きりきり舞い

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    曲亭馬琴、頼山陽、歌麿、写楽、応挙等多くの文化人が活躍する文化文政時代。
    中でも多作の十返舎一九や北斎は作品に没入するため、奇行が多かったのだろう。
    そんな父親の面倒を見る娘は、きりきり舞させられる。奇人に囲まれた一九の娘。奇行よけのおまじないを唱えながら、懸命に生きる。

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    2022年03月27日
  • 元禄お犬姫

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    時は元禄、「生類憐みの令」の綱吉の時代。
    どんな犬をも手なずけてしまうという、お犬姫を主人公にした連作短編。
    盗賊お犬党あり、仇討話あり、赤穂浪士討ち入りありと、エンタメ色満載。
    主人公の名前が知世となっており、年齢性格等に違いはあるが、『お鳥見女房』シリーズの珠世を思い出させる。

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    2021年08月15日
  • 幽霊の涙―お鳥見女房―

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    結局は礼も弁明もしないまま出てゆくことになってしまった。後ろめたく、心苦しい。しかし一方では、これでよかったのだ、とも思った。なにを言っても、いや、言えば言うほど、二人を苦しめるだけだろう。

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    2021年07月11日
  • 鷹姫さま―お鳥見女房―(新潮文庫)

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    珠世や多津の訓育があって、今では武家の子供らしく神妙な顔で小言を聞くーーふりをするだけの礼儀はわきまえていた。

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    2021年07月08日
  • 蛍の行方―お鳥見女房―(新潮文庫)

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    「これで寂しくなくなるかしら?」
    「箱のなかが真っ暗でも?」
    「身動きができなくても?」
    「ふうん」
    「小母さま……」
    「ううん……なんでもない」

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    2021年07月08日
  • 今ひとたびの、和泉式部

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    恋多き女、浮かれ女と称される「和泉式部」の半生を描いた作品

    平安時代の女性は、ひたすらに出世やお金の道具だったのだなぁと。
    その反面、性に関しては軽く、貪欲でもあり
    そのギャップが不思議

    時代と男達の欲に翻弄された歌人。

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    2021年06月27日
  • 梅もどき

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    梅もどきの実

    梅もどきは雌雄別株で花も違うし実も雌株にしかならないのだそうです。そう思うと本田正純と妻の梅二人の生きざまと重なって見えてきます。歴史上の人物が数多く登場するので、私的には咀嚼にいつもより時間がかかりました。けれど冒頭から登場する蟄居中の正純の世話をしている「キク」も魅力ある脇役の一人です。歴史的背景も踏まえてゆっくり読みたいお薦めの一冊です。

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    2021年05月09日
  • 帰蝶

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    大河ドラマ「麒麟がくる」で、沢尻エリカが演じるはずだった帰蝶(濃姫)。
    本能寺の変のあとも長く生きていたとは知らなかった。道三の娘で信長の正妻、明智光秀と旧知の仲、まさに歴史の真ん中で翻弄された人生で、何を考えて生きていたのか。

    本書では、彼女はあまり表舞台には出ないけれど、多くの側室やその子供たちをまとめ上げ、夫を支える聡明な女性として描かれている。
    本能寺の後、女性や子供たちが命からがら城を出る場面や、光秀の妻子を思いやるようなシーンも出てくるが、武将たち中心の戦国歴史ものと違って、淡々と現実を生き抜く女性の目線は新鮮に感じた。

    あとがきで、作者は信長が嫌いだと言っている。ながい日本の

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    2021年01月01日