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井伊直弼の密偵、村山たかの数奇な一生を描いた第26回新田次郎賞受賞作 【あらすじ】 彦根・多賀大社で忍びの者として育ったたかは、内情を探るため接近した井伊直弼と激しい恋に落ちる。 しかしその後2人を過酷な運命が待ち受ける……。
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Posted by ブクログ
幕末の裏面史で暗躍した村山たか女を主人公に、史実とフィクションを巧みに融合した歴史小説。 ひたすら、井伊直弼を慕い、己のすべてを愛する人に賭け、幕末の風雲を駆け抜けた女主人公の活躍に、清々しさを感じながら、620頁も、たちまち読み終えた。 とかく、勝者が正しく、敗れた者は悪となるのは、歴史の必然であ...続きを読むり、井伊直弼などその筆頭といえる。 しかし、この小説で井伊直弼は、主人公たか女がひたすら愛して、志を同じくする理想家として描かれる。 同じ視点に立った作品に、船橋聖一の「花の生涯」がある。だいぶ以前に読んでいるが、再読してみたくなった。
井伊直弼といえば、安政の大獄。蒸気船に刺激されて巻き起こった尊皇攘夷の声を幕藩体制の危機と捉えた大老は、志士即ち活動家たちを断罪しつつ、水戸斉昭派の大名や公家を失脚に追い込む。安政の大獄は暫時、幕政の崩壊を食い止めた。しかし、弾圧に対する激しい反発からテロリズムが蔓延し、幕末は新たな産みの苦しみのフ...続きを読むェーズへと進んでいく。 その井伊直弼をどう描くか。頑迷な保守主義者、世間知らずのお殿様、血に飢えた独裁者・・・敵役としてはこのようなイメージが定着しているけれども、主人公のキャラクターの設定は歴史作家の力量が問われるところ。諸田さんは埋木舎の15年に着目し、そこから物語を展開していく。 井伊直弼は多感な青年期を彦根城外の300坪の屋敷で過ごした。生活に困る訳ではない。しかし血のプールとして生かされる以外には何者にもなれない。眼を瞑れば飼い犬のように生きていけるのかもしれないが、彼の高いプライドがそれを許さない。学問を積み、和歌を吟じ、体を鍛えながら、来ないかもしれない日を待ち続ける。 世の中を よそに見つつも うもれ木の 埋もれておらむ 心なき身は そんな直弼のいじましい日々に、美貌の女密偵を配す。そこからは諸田小説の真骨頂で、官能の喜び、会えないもどかしさ、別離のつらさを丹念に描きつつ、別れてからも想い合う二人の関係を「志」で昇華させつつ、物語は一気にクライマックスへと駆け上がっていく。 仕事が忙しくなる中手に取った一冊だったが、諸田ワールドを堪能しつつ、これまで知らなかった井伊直弼の人物像にも触れることができた。間違いなく、諸田小説の代表作の一つと言えると思う。
厚くて時間かかりましたが、読みやすく面白かった。 休日つぶしちゃったけど笑 井伊直弼ってひどいやつというイメージだったけど、違う見方ができた。
2016.8.30 ★3.1 ===あらすじ=== 井伊直弼の密偵として、その美貌と才気で幕末の嵐を駆け抜けた女・村山たかの、一途な恋と数奇な一生を描いた長篇小説。彦根・多賀大社で坊人(忍び)として生まれ育ったたかは、内情を探るために近づいた井伊家の直弼と恋仲になる。しかしその後、苛酷な運命が二人...続きを読むを襲う…。
歴史小説で、女の坊人(忍び)ということで、なかなか興味深く読めました。 ただ、江戸時代終わりの頃という苦手な時代だったのと、 女の性のような部分が多かったので、あまり入り込めなかった。
今日は仕事で、片道2時間かかる場所まで行ってきたので、往復でこの本を読み終えてしまいました。 ちょうどNHKの龍馬伝の影響で幕末がマイブームなのですが、それにしても井伊直弼の印象が180度変わった感じ。脂ぎった謀略好きのオジサンだと思っていたのですよ、ずっと。若い頃不遇だったことは何となく知っていた...続きを読むのですが、自分の時代が来るのを虎視眈々と狙っていたイメージだったのに、この本の中では理想に燃える真っ直ぐな男性として描かれています。女性達に真摯なのも好感度アップ。
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