あらすじ
関ヶ原の戦いで徳川勢力に敗北した父を持ち、のちに家康の側室となり、寵臣に下賜されたお梅の方。数奇な運命に翻弄されながらも、戦国時代をしなやかに生きぬいた実在の女性の知られざる人生を描く感動作。
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Posted by ブクログ
人の繋がりの大切さ、おろそかにしないなどお梅とお梅に助けられたキクを通して知る事ができる。
お家騒動で不安の中、波にのまれながらも気丈に振る舞い恨む事なく生きる本田正純とお梅夫妻。
お梅と正反対のキク。それでも生き抜く強さは同じで2人の生き方が自分にも出来たらいいのにと思わずにはいられない。
家康の時代になってからの出来事はほぼ知識がなかったので新鮮でもっと知りたいと思える描き方をしているし、歴史に興味がない人にも女性の強さ、想いが伝わるラブストーリーになっているのでおすすめの一冊。
Posted by ブクログ
私の中には、天下をとった徳川家と、その敵となった豊臣家の血が流れている
関ヶ原の戦いで徳川勢力に敗北した父を持ち、のちに家康の側室となり、寵臣に下賜されたお梅の方。数奇な運命に翻弄されながらも、戦国時代をしなやかに生きぬいた実在の女性の知られざる人生を描く感動作。
梅もどきの実
梅もどきは雌雄別株で花も違うし実も雌株にしかならないのだそうです。そう思うと本田正純と妻の梅二人の生きざまと重なって見えてきます。歴史上の人物が数多く登場するので、私的には咀嚼にいつもより時間がかかりました。けれど冒頭から登場する蟄居中の正純の世話をしている「キク」も魅力ある脇役の一人です。歴史的背景も踏まえてゆっくり読みたいお薦めの一冊です。