諸田玲子のレビュー一覧

  • 末世炎上

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    末世なので貴族社会の華やかさ〜なんてものはありません。

    小野小町の印象が人間らしくなりました。

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    2009年10月04日
  • 灼恋

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    「明治天皇」を読んでいる途中に、さすがに長くて厭きてきたので久々の時代小説に逃避。

    将軍綱吉に見初められた染子、側近柳沢吉保との三つ巴の恋愛小説。

    ずいぶん前に見たNHK大河ドラマ「元禄繚乱」を思い出し、
    染子は鈴木保奈美、柳沢吉保は村上弘明、吉保の妻は篠原涼子をついつい頭に浮かべて読んでしまいました。

    諸田さんの時代小説はどれもおもしろいですね、
    また機会があれば読んでみたい作家さんです。

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    2009年10月04日
  • 末世炎上

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    平安時代、貧民でありながら都一の髪をもつ少女・髪奈女。
    ある日、誘拐され、ショックで記憶をなくす。
    行き倒れとなった彼女を助けるのが下級役人・橘音近。
    少女は髪奈女としての記憶を失い、代わりに吉子という女性の記憶を手に入れた。
    次第に蘇る記憶の数々。
    その頃、都では付け火が多発していた。
    なんにしてもあまりやる気がおきない上級貴族の子息・在原風見。
    ひょんなことから音近とともに付け火の犯人を捜すこととなる。
    これらは全て二百年前のある事件が関わっていた。

    平安後期が舞台なだけあって、豪華絢爛といったものではなく、貧民の貧しい暮らしも描いている。
    貴族と貧民との激しい差を描いているのは珍しいか

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    2009年10月04日
  • 誰そ彼れ心中

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    ミステリー時代小説
    旗本に嫁いだ瑞枝とその旗本家の小者との道ならぬ恋の行方は・・・
    女流作家らしく、四季折々の草花がそこかしこに登場し、効果的に演出されている。
    表題のとおり、二人は山小屋に火をつけ心中してしまうのだが、その炎が満開の彼岸花を連想されるのだった。濡れ場の描写も生々しく、妖艶。

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    2009年10月04日
  • お鳥見女房(新潮文庫)

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    四十代孫あり女房が主人公の時代物ってのがまず珍しい。お鳥見役の矢島家の女房・珠世の人柄にほのぼのとさせられる。米や味噌がつきようが、家屋が雨漏りしようが、ありがたい事だと笑顔で受け入れ前へ進む心意気や良し。

    とめどない優しさとしなやかな強さをもった母親像にちょっと郷愁を感じたり。シリーズものだから続編も読んでみようかな。

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    2009年10月04日
  • 誰そ彼れ心中

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    こんな映画があったなあ。と思いながら読んでました。ある日当然、夫が他人に思える。姿形は全く同じなのに・・・。でも、夫はもともと他人だからね(苦笑)

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    2009年10月04日
  • お鳥見女房(新潮文庫)

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    諸田作品にしては、珍しくホームドラマみたいな内容で、コレは続編が出るなあ。と確信した1冊。鷹のエサが雀だと知ったのもこの中で。しかも雀は米を食べる。農民が年貢に押しつぶされてるこの時代に・・・。

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    2009年10月04日
  • からくり乱れ蝶

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    清水の次郎長の子孫である著者だからこそ知りえたかすかなヒントをもとに、次郎長の2番目の女房の謎の死を大胆に創作。いや、実はコレが真実かも。諸田玲子上手い!!

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    2009年10月04日
  • 氷葬

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    時代小説ながら、サスペンスタッチ。次のページをめくるのが怖いテンポ良い作品。時代考証や現実性は別として、さすが諸田玲子!!

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    2009年10月04日
  • 仇花(あだばな)

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    家康最後の側室「お六」の物語。
    読み易く纏められた作品ですが、最後が少し綺麗に納めすぎかなといった感あり。

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    2009年10月04日
  • お鳥見女房(新潮文庫)

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    「日本のお母さん」とでも呼びたいくらいに主人公の珠世が温かく、人との繋がりを大切にする生き方がとても魅力的でした。「蛍の行方」「鷹姫さま」とシリーズになっているそうなので、続きも読んでみたいと思ってます。

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    2009年10月04日