あらすじ
色男・瓢六が大活躍。人気捕物帖シリーズ第二弾
晴れて無罪放免となった瓢六だが、お袖と熱々の平和な日々も長くは続かない。
わけありの母子を匿ったり、瓦版を作ったり、そして今度はお袖が牢に入れられる……!?
粋で愉快でほろりとする六篇を収録。痛快無比の時代小説。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
あくじゃれ瓢六捕物帖シリーズ第2段。
粋で伊達な色男 瓢六が転がり込んだのは仇な芸者のお袖の家。
瓢六が恋の指南役を務める奉行所同心の弥佐衛門から
いわくありげな母子を匿うように命を受ける。
お馴染 北奉行所の菅野様もご健在。
瓦版が飛び交う江戸の町、今回も娑婆と牢を行ったり来たり?
Posted by ブクログ
瓢六の相棒、同心・弥左衛門の恋の行方や、
登場人物に思わずにんまりとか盛りだくさんな内容w
これでシリーズが終わっていても悔いのない
すっきり感がいい。
ネットで検索したらご本人のHPがあって
実はこのシリーズまだ続いているそうで、
とても楽しみなのである。
Posted by ブクログ
「諸田玲子」の連作時代小説『あくじゃれ 瓢六捕物帖』を読みました。
ここのところ、時代小説が続いています。
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牢屋敷に捕らわれの身の「世之介」ばりの色男「瓢六」と、無骨な同心「篠崎弥左衛門」との凸凹コンビが、難事件を次々に解決する痛快譚
絶世の色男、粋で頭も切れる目利きの「瓢六」が、つまらぬことで小伝馬町の牢屋敷に放り込まれた。
ところが丁度同じ頃起きた難事件解決に「瓢六」の知恵を借りるため、与力「菅野一之助」は日限を切っての解き放ちを決める。
不承不承お目付役を務める堅物の定廻り同心「篠崎弥左衛門」との二人組による痛快捕物帖。
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1999年(平成11年)から2001年(平成13年)に、文藝春秋が発行する月刊娯楽小説誌『オール讀物』に発表された「あくじゃれ瓢六捕物帖」シリーズの第1作… 連載当時は『あくじゃれ瓢六』というタイトルだったようですね。
■地獄の目利き
■ギヤマンの花
■鬼の目
■虫の声
■紅絹の蹴出し
■さらば地獄
■解説 鴨下信一
口も達者なら、手もはやい、「世之介」ばりの色男… しかも阿蘭陀(オランダ)語をあやつり博覧強記、さらに長崎で唐絵目利きを務めていたという、「瓢六」こと「綺羅屋の六兵衛」、、、
牢屋敷にとらわれの身ながら、堅物の定廻り同心「篠崎弥左衛門」や情婦の「お袖」と共に難事件をつぎつぎ解決してゆく… スカッと痛快、時代小説連作集。
着想が面白い痛快な捕物帳… 風采が上がらない男やもめの北町奉行所定町廻り同心「篠崎弥左衛門」と、対照的に色白細面で役者のような男前の悪党「瓢六」を中心とした登場人物のキャラクター設定が魅力的な作品でした、、、
「瓢六」が、小伝馬町の牢から1か月ごとに出たり入ったりするという設定は、実際には有り得ないんでしょうけどね… まっ、エンターテイメント作品だと割り切ることができれば、そこまで気になりませんでしたね。
以下、主な登場人物です。
「瓢六」
目利き上がりの博徒、入牢中
「篠崎弥左衛門」
北町奉行所の定廻り同心
「お袖」
芸者、瓢六の女
「八重」
賄い組頭の娘、弥左衛門の見合い相手
「菅野一之助」
弥左衛門の上役与力
「雷蔵」
牢名主、元力士