【感想・ネタバレ】仇花(あだばな)のレビュー

あらすじ

怒声と哄笑(こうしょう)、砂煙をあげて駆けぬける人馬――覇者・家康が治める江戸。争乱のるつぼで生まれ育ったお六(ろく)は、そんじょそこらの小娘ではない。愛くるしい笑顔の内に、とてつもない図太さを秘めていた。栄耀栄華(えいようえいが)を手に入れたい、我が手で天下を取りたい。――恋も財も地位も、すべてを欲しがった女、徳川家康最後の側室・お六。その激しくも儚(はかな)い生涯を描く傑作長編。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

徳川家康最後の側室、お六の話。
これまで読んできたのは、そこそこの身分の武士の娘だったり、生まれながら身分の高い姫君の話だった。だから落ちぶれた家臣の娘が「成り上がる」話にワクワクした。しかしながら、こんなにも気が強かったらさぞかし敵(側室たち)に恨まれ憎まれていたんじゃないのかしら。お六は家康の寵姫とはいえ、阿茶局あたりが黙っている訳がなさそうではある。

タイトルの「仇花(あだばな)」とは、「咲いても実を結ばずに散る花。転じて、実 (じつ) を伴わないもの」という意味だという。実を結ばなかった(子を産まなかった)お六は大御所の寵を一身に集めても立場の弱い人間だった。果たしてお六は儚なく散った花だったのだろうか。

0
2024年06月09日

Posted by ブクログ

家康最後の側室「お六」の物語。
読み易く纏められた作品ですが、最後が少し綺麗に納めすぎかなといった感あり。

0
2009年10月04日

「歴史・時代」ランキング