諸田玲子のレビュー一覧
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ミステリー時代小説
旗本に嫁いだ瑞枝とその旗本家の小者との道ならぬ恋の行方は・・・
女流作家らしく、四季折々の草花がそこかしこに登場し、効果的に演出されている。
表題のとおり、二人は山小屋に火をつけ心中してしまうのだが、その炎が満開の彼岸花を連想されるのだった。濡れ場の描写も生々しく、妖艶。Posted by ブクログ -
四十代孫あり女房が主人公の時代物ってのがまず珍しい。お鳥見役の矢島家の女房・珠世の人柄にほのぼのとさせられる。米や味噌がつきようが、家屋が雨漏りしようが、ありがたい事だと笑顔で受け入れ前へ進む心意気や良し。
とめどない優しさとしなやかな強さをもった母親像にちょっと郷愁を感じたり。シリーズものだから...続きを読むPosted by ブクログ -
諸田作品にしては、珍しくホームドラマみたいな内容で、コレは続編が出るなあ。と確信した1冊。鷹のエサが雀だと知ったのもこの中で。しかも雀は米を食べる。農民が年貢に押しつぶされてるこの時代に・・・。Posted by ブクログ
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清水の次郎長の子孫である著者だからこそ知りえたかすかなヒントをもとに、次郎長の2番目の女房の謎の死を大胆に創作。いや、実はコレが真実かも。諸田玲子上手い!!Posted by ブクログ
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「日本のお母さん」とでも呼びたいくらいに主人公の珠世が温かく、人との繋がりを大切にする生き方がとても魅力的でした。「蛍の行方」「鷹姫さま」とシリーズになっているそうなので、続きも読んでみたいと思ってます。Posted by ブクログ