諸田玲子のレビュー一覧

  • 木もれ陽の街で

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    諸田玲子というと時代小説家という印象。ところが、本作は珍しく昭和26~27年の東京が舞台の近時代小説。珍しいといえば、戦後のこの時代を描いた小説というのも珍しい。
    ヒロインの小瀬公子は家族と暮らす荻窪の家から丸の内の企業の医務室に勤務する看護師。恩師を囲む若者たちの集まりで親戚だという絵描きの片岡に出会い心引かれる。片岡も彼女に再三アプローチをかけてくるが、奥手なためか無頼な片岡との恋にまでは発展しない。
    一方、一歩踏み込めない公子の周囲ではいくつもの愛欲沙汰が繰り広げられていることに公子自身もうすうす気づいていく。大伯母の老いらくの恋、騙されたのを承知か知らずか若い男に入れ込んだ行かず後家の

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    2018年01月06日
  • 蛍の行方―お鳥見女房―(新潮文庫)

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    中年女性を主人公にした人情話+幕府隠密の夫の周りで起こる剣戟の2本立てで進む時代連作短編小説です。盛り沢山で上手い設定でしょうね。
    徹底的に善人の珠世。心ならずも隠密として働く夫の伴之助。それを援ける次男・久之助と居候の源太夫という剣士。源太夫と許婚・多津の関係や、次女の恋、源太夫の子供達の腕白ぶり、色々と盛りだくさんですが、上手くまとまっています。
    特に目立つ素晴らしさは無いのですが、安心して楽しく読める作品でした

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    2017年10月30日
  • 王朝小遊記

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    それぞれに家族をなくし、都で独りで生きている5人が、疑似家族として集まり、都に起きている鬼にまつわる事件を暴き、黒幕の敵に立ち向かう。
    集められた5人のスペシャルチームが、巨大な敵に立ち向かうサスペンスの平安朝版。

    物売りのナツメ、女房づとめをしていたシコンの他、強い女性がたくさん描かれ、対照的に男どもは、極悪人か権力にへつらう弱い男が描かれている。
    現代を平安朝に映した様な感じ。

    5人の疑似家族は、そのまま家族として都で互いに支え合って生きていって欲しい。

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    2017年07月16日
  • 四十八人目の忠臣

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    ドラマの初回を見て購入。歴史に詳しくなく、主人公のきよが誰になるのか分からずに読んでいたので、楽しく読めた。
    前半は歴史小説ではなく、恋愛小説を読んでいるかのようで、読んでいてドキドキするような描写が良かった。

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    2016年10月25日
  • かってまま

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    諸田玲子氏の本は久しぶり。
    キレのある、温かみのある文章。
    短編だけどそれぞれに繋がる構成で、楽しい。

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    2015年02月09日
  • 狸穴あいあい坂

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    かわいいです。ベタベタであざといところも含めてかわいいです。堅物のおじいさん、お調子者の奉公人、可憐で芯の強い主人公と、友達以上恋人未満のお侍さん。

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    2014年12月30日
  • 奸婦にあらず

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    幕末の裏面史で暗躍した村山たか女を主人公に、史実とフィクションを巧みに融合した歴史小説。
    ひたすら、井伊直弼を慕い、己のすべてを愛する人に賭け、幕末の風雲を駆け抜けた女主人公の活躍に、清々しさを感じながら、620頁も、たちまち読み終えた。
    とかく、勝者が正しく、敗れた者は悪となるのは、歴史の必然であり、井伊直弼などその筆頭といえる。
    しかし、この小説で井伊直弼は、主人公たか女がひたすら愛して、志を同じくする理想家として描かれる。
    同じ視点に立った作品に、船橋聖一の「花の生涯」がある。だいぶ以前に読んでいるが、再読してみたくなった。

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    2014年10月14日
  • 奸婦にあらず

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    井伊直弼といえば、安政の大獄。蒸気船に刺激されて巻き起こった尊皇攘夷の声を幕藩体制の危機と捉えた大老は、志士即ち活動家たちを断罪しつつ、水戸斉昭派の大名や公家を失脚に追い込む。安政の大獄は暫時、幕政の崩壊を食い止めた。しかし、弾圧に対する激しい反発からテロリズムが蔓延し、幕末は新たな産みの苦しみのフェーズへと進んでいく。

    その井伊直弼をどう描くか。頑迷な保守主義者、世間知らずのお殿様、血に飢えた独裁者・・・敵役としてはこのようなイメージが定着しているけれども、主人公のキャラクターの設定は歴史作家の力量が問われるところ。諸田さんは埋木舎の15年に着目し、そこから物語を展開していく。

    井伊直弼

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    2014年09月15日
  • 青嵐

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    ネタバレ

    死んだふたりが、あの世から現世を眺めたり、時間を遡って若き日の自分たちを眺める。ありがちといえばありがちな構成だけれど、こんなラストに繋がろうとは。なんでこいつら気付かねェんだ? と思っていたら…。五馬鹿の呆気にとられた顔と、次の瞬間の破顔が目に浮かぶ。(2014-07-27L)(2014-08-17L)

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    2014年08月24日
  • 幽霊の涙―お鳥見女房―

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    久々のお鳥見女房。いつも、読んでいる時も、読み終わっても、心がホッとする好評シリーズ。
    娘に「胸が張り裂けそうに悲しいことでも、十年たてば思い出になるものですよ」と、語りかけるやさしさ、常に「あきらめてはならぬ、前を向いてさえいれば、物事はよいほうへ動いてゆく」を心持としている、主人公珠世のキャラクターが魅力的。時代物だからこそ描けるホームドラマといえようか。

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    2016年06月16日
  • お鳥見女房(新潮文庫)

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    シリーズ初めてのお鳥見女房登美の登場だ 2001年版の表紙絵がいい
    命で旅に出る夫を見送る妻が好い
     五人の子持ちの寡夫の源大夫を父の敵と狙う多津がいつの間にか登実に取り込まれて 源大夫とまさかの結婚なんて面白い取り合わせだな 

    お鳥見役の影の勤めが暗いが来るものを拒まずのノー天気な登実のおかげでとかく肩がこらない楽しい読み物だ 拍手

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    2013年07月12日
  • 巣立ち―お鳥見女房―

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    全然性格も身分が違う鷹匠の娘恵似に惹かれていく矢島家の長男久太郎 そして結婚
    おめでたいお話  二人の結婚に恨みを抱く伊佐という娘が腹下りの薬を盛りに来るのも御愛想だな
    矢島家の女主人珠代がピカ一だなおせっかい焼の登実がワサビだな
    とかく面白いわ 一息に読んじゃった 

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    2013年07月12日
  • 黒船秘恋

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    なぜか色っぽい。

    とっても面白かったです。

    ありがとうございます。

    (H25.5 図)

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    2013年07月02日
  • 遊女のあと

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    ネタバレ

    徳川吉宗の時代、九州のある漁村の女房が、夫が助けた異人を連れて名古屋へ向かう。
    同じ頃、江戸の武士が女房をかどかわされた女敵討ちのために名古屋へ向かう。
    果たして異人を名古屋へ呼び寄せたのは一体誰で、どんな思惑があったのか。
    女房を連れていったと思われる宗春に敵討ちができるのか。

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    2013年04月21日
  • あくじゃれ 瓢六捕物帖

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    同作家の「お鳥見女房」シリーズに比べると幾分ダークで、男性向けかな、と思われる作品。瓢六は魅力的なキャラクターである。連作短編でそれぞれ独立したミステリーになっているが、その中で瓢六と弥左衛門の関係が変化していくのはなかなか面白い。

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    2013年04月17日
  • 思い出コロッケ

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    読者の年代によって評価が分かれると思う。私はぎりぎりオッケーな年代。すごくストライクな作品もあってドキリとした。

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    2013年02月25日
  • 楠の実が熟すまで

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    まるで時代劇版女007である。いや、活劇アクションもなければ新兵器もボンドガール(ボーイ)も出ないけれど。
    禁裏の口向役人、御賄方の不正出費を暴くため京、西町奉行として遣わされた御目付山村信濃守のもと、放った密偵は尽くが殺害された。
    最後の手段として隠密御用として公家御取次衆高屋家へ嫁入りし内偵捜査をすることに。期限は初冬、楠の実が熟すまで。主人公利津は、役目を果たし、謎を解いて御用を全うできるのか。
    緊張感あるタイムリミットサスペンス。

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    2012年12月29日
  • 遊女のあと

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    時代小説。謎の偉人を助けるため、一緒に家を出る漁師の女房こなぎと、妻に逃げられた江戸の武士の鉄太郎が、名古屋で出会う。こなぎのいさぎよさがとてもかっこいいし、一途でいじらしい。

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    2012年10月20日
  • 鷹姫さま―お鳥見女房―(新潮文庫)

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    源太夫たちが幸せになり、珠世さんの子たちも大人になってゆく。この家族のあり様は本当に理想だなぁと。読んでいて幸せになれる。

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    2012年10月15日
  • 蛍の行方―お鳥見女房―(新潮文庫)

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    すべてが大団円の物語とはいかないのが人生。けれど、それでも温かい。珠世さんのえくぼに皆が救われている気がします。

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    2012年10月15日