【感想・ネタバレ】闇の峠(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

享保19年夏、旗本・根来長時(ねごろながとき)の妻せつは、屋敷を突然訪れた町奉行、大岡越前守を出迎える。大岡は夫に『兼山(けんざん)秘策』を読んだかと問う。そこには二十余年前に勘定奉行・荻原重秀が幽閉されて死んだとあった。死の直前、せつは生家の庭で彼を見かけたのだった。殺めたのは、佐渡奉行に昇りつめた父なのか。真相を追い、せつは佐渡へ。重厚な構成で描く堂々の歴史ミステリー!『風聞き草墓標』改題。(解説・柚月裕子)

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Posted by ブクログ

歴史教科書的には、悪評を残している荻原重秀の貨幣改鋳を背景にした、ロードノベルともいえる時代小説。
荻原と因縁浅からぬ関係にある旗本の妻せつが主人公。
彼女の周りで、次々と起こる殺人事件。鍵は、20年前の荻原重秀幽閉問題とみた彼女は、父親も関係するその真相を追うべく、大岡越前の部下とともに、佐渡への旅に。
旅の途中の出来事と、前年の出来事が交互に綴られる。
当時の旅や街道筋の様子を知ることができるとともに、主人公たちの運命は如何にと、サスペンス感も味わえる

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2018年12月13日

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