諸田玲子のレビュー一覧

  • 蛍の行方―お鳥見女房―(新潮文庫)

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    シリーズ第二弾。
    多津がすっかり母親に。
    珠世さんも相変わらず良き母、良き妻で、その心の在り方には背筋が伸びるような気持ちになりました。
    家業の御鳥見役となった長男·久太郎、次男であるがゆえに悩む久之助、格式高い旗本の家にお嫁に行った長女·幸江、少女から大人になりかけてきた次女の君江。
    子どもたちそれぞれに悩みがあり、それぞれに心を寄せる珠世さんはやっぱり素敵な女性だな。

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    2021年04月01日
  • 森家の討ち入り

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    忠臣蔵、物語として好きです。が、現代に生きていると正直なところ頷けないことも多いと感じます。
    『森家の討ち入り』は、理不尽なことにどうやって向き合うか、どう自分の人生を生きたいか、ということに対する登場人物の姿にぐっときます。人間っぽい。

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    2021年01月11日
  • 帰蝶

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    いわゆる信長婦人である濃姫を書いた小説は珍しいと思い、読み始めたが最初はちょっと違うなあ、と感じていた。
    やはり、女性ならではの視点ということで、妻として、母として、またひとりの女性として濃姫が描かれているからであると思われる。
    まあ、そう思って読み慣れてくると、そんなに違和感もなくなってくる。
    が、本能寺の変はまだしも、桶狭間とか姉川の戦いなど歴史的な戦をあまりにもスルーしすぎでは。
    そういうことがあった程度の触れ方には、ちょっと違和感。
    まあ、仕方がないかもしれないが、上下巻になってもいいので、もうちょっと膨らませてくれればもっと読み応えがあった感じがした。

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    2020年12月14日
  • お鳥見女房(新潮文庫)

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    ずっと気になってたシリーズ。面白かった!
    一家の母、珠世さんが素敵。どんな時も、物ごとの良い面を見る。見習いたいな。
    まだまだ気になることがたくさんあるので、続きが楽しみ。

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    2020年10月12日
  • 嫁ぐ日 狸穴あいあい坂

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    夫を亡くした結寿は実家からは離縁し、幼い娘を婚家に残して新たな幸せをみつけるべきだと言われているが、火付盗賊改の同心だった祖父のもとで暮らしていた。周りの温かい人々に支えられながら、結寿も自分の幸せに向けて嫁ぐ日を迎える。江戸人情噺。

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    2020年10月01日
  • 四十八人目の忠臣

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    『堀部安兵衛』に引き続き元禄赤穂事件の時代小説を手にとった。後に六代将軍・家宣の側室となり、七代将軍・家継の生母となったお喜世の方が、実は赤穂浅野家の侍女だったという、史実の隙間を突いた驚きの設定。赤穂事件は義士の切腹だけでは終結せず、義士の子らにも類が及んでいたとは知らなかった。きよ(お喜世の方)や浅野家に属した女性達が、浅野家の再興、汚名を返上するために、生涯をかけて忠義を尽くす物語に感じ入った。

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    2020年05月23日
  • 帰蝶

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    以前から興味を持っていた濃姫、「麒麟がくる」を観ていてもっと詳しく帰蝶を知りたくなった。
    帰蝶は本能寺の変よりずっと以前に早世したか離縁させられたと考えられていたが、近年京都の織田家過去帳に78歳で亡くなった帰蝶らしき人の記載があり、著者は帰蝶は生きていたとみる説が自然ではなかろうかと考えたという。帰蝶が表に出なくなったのは疱瘡で顔に痕が残ってからとの説明に信憑性を感じる。帰蝶は道三の娘で信長の妻となってからも戦国時代を生き抜いた勝ち気な女性という印象が強かったが、子が授からず側妾らが産んだ子を育て慈しんだと知り別な面を知れた。
    諸説がとびかう本能寺の変についても、本書は立入宗継を登場させ興味

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    2020年05月21日
  • 今ひとたびの、和泉式部

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    Tさんのおすすめ。

    和泉式部もその歌もあまりよく知らなかった。
    紫式部や清少納言と同じ時代に生きたと読んで、
    そう言われてみればそうだったかも、と思うぐらい。

    宮中恋愛物語とあってちょっと腰が引けていたが、
    あまりドロドロしていなくて面白かった。
    後の世の人たちが、この時代の文学を通して想像するほど、
    「現実」は優雅なものではないと判ってはいる、
    しかし飢えと疫病のはびこる平安京の現実を読みたいわけではない。

    そこらへんのバランスが微妙で良かったのかも。
    最期がミステリー仕立てなのも。

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    2020年04月22日
  • 帰蝶

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    斎藤道三の娘、帰蝶
    15歳で織田信長に嫁いだ彼女の
    したたかな生涯を描いた傑作

    日々、怪物へと変貌してゆく夫
    織田家の奥を束ねる強さ。
    やがて起こった本能寺の変。
    帰蝶という女性の数奇な人生

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    2020年03月21日
  • 楠の実が熟すまで

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    ネタバレ

    公家の改ざん帳簿を追いかける公儀隠密が不振の死をとげる。次に内偵に入った隠密は公儀の姪、武家との婚約を相手の不慮の死によって不意にされたという経緯のある利発な美女…。こんな時代ミステリーの設定良く考えるなぁ。

    と思ったら、史実にもある事件らしい。勿論ものすごく脚色されているということだが。

    ミステリーとしての出来も良く、構成もキチっとはまっているし、キャラ設定も立っている。大傑作!には今一つパンチが足らないようにも思うが、まとまっていて良い作品。さすがの諸田ブランド!

    余談ながら、これ読んでる時偶然、樟葉(作中の楠葉)を通りかかってるねんなぁ。駅内の楠の木(京阪電車沿線ののちょっとした名

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    2019年07月14日
  • 四十八人目の忠臣

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    読み終わった時、「この話、ドラマ化したら面白いかも!」と思ったら、既にドラマ化されていました。(「忠臣蔵の恋」)主役のきよ役は、武井咲さん、イケメン十郎佐衛門役は、福士誠治さん なのですね。
    個人的には、村松三太夫が不憫でなりません。きよは罪な女性ですな・・。
    討ち入り後から、きよの人生が大きく変わるのが見どころです。
    なかなかの読み応えで、楽しませて頂きました。

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    2019年06月20日
  • 帰蝶

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    通説では、早世あるいは離婚したと考えられていた信長の正室=濃姫(帰蝶)。
    近年になって、織田家過去帳の記載から、帰蝶が信長の死後も生きながらえたとの説の信憑性が高まったことが、著者がこの小説を書くきっかけだそうだ。
    本能寺の変の実行者は明智光秀だが、その黒幕は?と、古来様々な説が流布されている。足利義昭説、秀吉説、徳川家康説等々、かまびすしいばかり。
    それだけ、当時の信長の存在が絶大だったという証左だろう。
    この小説で著者は、黒幕とまで言わないが、光秀を決起させる舞台を設定し、唆せた人物を提示している。
    この人物と帰蝶との、世俗を超えた淡い交流を絡ませながら、作家の想像力と創造力の翼を広げ、こ

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    2019年05月30日
  • 来春まで―お鳥見女房―

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    シリーズ第七弾。

    心温まる読後感が魅力の、“お鳥見”シリーズ。
    今回は、藤助の過去が明らかに・・。彼が珠世達の元に戻ってくることを祈りつつ、次巻が出るのを楽しみに待ちます。

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    2019年05月22日
  • 巣立ち―お鳥見女房―

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    ネタバレ

    シリーズ第五弾。

    鷹姫さまこと、恵以が久太郎のもとに嫁いできて、家族が増えた矢島家。
    一方、石塚家の多津に新しい生命が宿ります。
    生まれてくる命もあれば、消えていく命もある訳で・・。

    喜びもあれば悲しみもあり、明るい話ばかりではないけれど、何故か心がほっこりする。それがこのシリーズの魅力だと思います。

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    2019年05月17日
  • 狐狸の恋―お鳥見女房―

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    シリーズ第四弾。

    久太郎も久之助も男前ですね。
    矢島家の皆さんは本当、心映えが清々しい方ばかり。
    珠世さんの、「この家はいつも両手を広げて、助けを求める人を待っているようなのですよ」という台詞を読んで、改めて矢島家って素敵だなと思いました。

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    2019年05月15日
  • 鷹姫さま―お鳥見女房―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    シリーズ第三弾。

    矢島家の子たちの成長が眩しいですね。
    この巻で次女・君江が嫁いだので、今後は久太郎と久之助の恋の行方が気になるところです。

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    2019年05月11日
  • 蛍の行方―お鳥見女房―(新潮文庫)

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    シリーズ第二弾。

    夫と次男の無事を祈りながら、日々を過ごす珠世さん。
    次女・君江の、恋の行方も気になるところです。
    今回も色々展開がありましたが、心温まるラストに胸がいっぱいになりました。

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    2019年05月09日
  • 闇の峠(新潮文庫)

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    歴史教科書的には、悪評を残している荻原重秀の貨幣改鋳を背景にした、ロードノベルともいえる時代小説。
    荻原と因縁浅からぬ関係にある旗本の妻せつが主人公。
    彼女の周りで、次々と起こる殺人事件。鍵は、20年前の荻原重秀幽閉問題とみた彼女は、父親も関係するその真相を追うべく、大岡越前の部下とともに、佐渡への旅に。
    旅の途中の出来事と、前年の出来事が交互に綴られる。
    当時の旅や街道筋の様子を知ることができるとともに、主人公たちの運命は如何にと、サスペンス感も味わえる

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    2018年12月13日
  • 恋ぐるい

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    心理描写と構成が見事だった。
    どうしてすれ違うようになったのか、あの時こう言っておけば違う結末になっていたのではないか。投獄されてから平賀源内が野々の言葉で二人の出来事を約1ヶ月かけて綴っていく。ナイーブで虚勢を張つてしまう源内がどんどん頑なになっていくのが哀しい。最期にやっと野々を、女性を信じられるようになるがそれでも哀しい。あまりにも哀しい読後感だけれど、それだけ話に引き込まれたということだと思う。

    また、源内=エレキテルと考えていたので多才さに驚いた。いくら多才でも作中の源内はかなり酷い男だが。。

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    2018年12月03日
  • ともえ

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    3つの時間軸を交互に進むストーリー展開となっており、年寄りの私には最初やや違和感あったが、読み進むに従い芭蕉と智が惹かれ合う関係になった背景が分かってくる。源義仲と巴御前の御霊に導かれたかのように、時により姉弟、恋人、夫婦、師弟のような様々な関係性が築き上げられて、精神的に強い絆が生まれる。こんな関係を一度味わってみたい。

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    2026年01月17日