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Posted by ブクログ
禁裏での出費増大疑惑を探索するため、女隠密が下級公家の家に嫁として潜り込むなんて、アニメや映画ドラマの世界の話かと思っていたが、史実としてあったそうだ。
著者はその史実に基づき、作家の創造力を駆使し、時代ミステリーに仕上げた。
その探索も、楠の実が熟すまでと期限が設定され、タイムリミットサスペンスともいえるし、公家の家に幽閉されている主の弟とは何者なのかとの謎もある。
何にも増して、ヒロイン利津が、嫁いだ公家の康昆に次第に心を寄せることになり、隠密仕事との狭間で苦悩する様に恋愛小説の面もあり、見事なエンターテイメントになっている。
映画化やドラマ化すれば、きっとヒットするのではないか。その場合のヒロイン役は・・・
Posted by ブクログ
公家の改ざん帳簿を追いかける公儀隠密が不振の死をとげる。次に内偵に入った隠密は公儀の姪、武家との婚約を相手の不慮の死によって不意にされたという経緯のある利発な美女…。こんな時代ミステリーの設定良く考えるなぁ。
と思ったら、史実にもある事件らしい。勿論ものすごく脚色されているということだが。
ミステリーとしての出来も良く、構成もキチっとはまっているし、キャラ設定も立っている。大傑作!には今一つパンチが足らないようにも思うが、まとまっていて良い作品。さすがの諸田ブランド!
余談ながら、これ読んでる時偶然、樟葉(作中の楠葉)を通りかかってるねんなぁ。駅内の楠の木(京阪電車沿線ののちょっとした名物です)を通り過ぎた時は非常に感慨深かった。
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