諸田玲子のレビュー一覧

  • 蛍の行方―お鳥見女房―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    珠世さんも相変わらず素敵なのだが、今回は次女の君江が良かった。想い人に誘われてウキウキ出かけた菊見である事件に巻き込まれてしまい、髪を振り乱して必死で人助けをしてる姿を彼に見られ落ち込む・・・。けど、珠世さんに「綺麗になりました」って言われて、「菊見より大事なものを体験させてもらった」と気付く・・・・。良い娘に育ったのだな、と目頭が熱くなってしまった。

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    2011年04月11日
  • お鳥見女房(新潮文庫)

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    えくぼが可愛い主人公の珠世の、おっとりとしながらも何人もの居候を抱えて力強く生きている様が好もしかった。居候が敵討ちの女剣士や豪快磊落な浪人てのも良い。

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    2011年04月11日
  • お順(下) 勝海舟の妹と五人の男

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    ネタバレ

    上巻に引き続き、さくさく読みました。
    象山が殺され、復讐を誓う順。

    勝気な順に引っ張られて読んでいけるのですが、
    時折、順が象山に子どもを産むことを望まれて妻となったけれど
    子どもに恵まれず、「一度もやや子を抱いたことがない」と思う箇所があって、切ないです。

    義姉は庶子をも自分の子として育てているのだけれど、
    それでもやはり子どもたちに囲まれて生活できることが羨ましいと述懐する部分もあります。

    そういった部分が時折あることで、より順の魅力が出ているのかもしれません。

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    2011年03月02日
  • お順(上) 勝海舟の妹と五人の男

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    ネタバレ

    勝海舟の妹?
    ということで読んでみました。全く幕末を理解していない私ですが、とても読みやすかったです。
    海舟の妹・順と関わった5人の男性を中心に描かれています。

    佐久間象山の妻になったことすら知らなかったんですが、面白かったー。
    上巻は象山さん蟄居することになったところまで。

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    2011年03月02日
  • お鳥見女房(新潮文庫)

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    御鳥見役とは、将軍の鷹狩りの下準備をするお役目。
    じつは、幕府の密偵のような仕事も担っていた。
    江戸郊外に暮らす矢島家。
    お鳥見の妻・珠世は、23をかしらに4人の子持ち。旗本に嫁いだ長女・幸江には5歳の孫までいる。
    小柄で丸みのある外見、いかにも優しそうでいて、しっかり者とは、理想の女性?
    広くはない家に、居候が転がり込んでくる。
    父と一度会っただけの浪人・源太夫が仇に追われ、小さい子供らと共に。子供の人数にさすがの珠世もびっくりだが、飢えた子供を放っては置けない。
    窮状を見かねて食べ物を届けてくれる親戚もいるありがたさ。
    珠世の次男の久之助は、道場で若い娘・多津に試合を挑まれる。
    行く先がな

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    2010年11月28日
  • 末世炎上

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    平安の時代に生きる人々が二百年前の祖先の人生を生き直すような不思議な話。和歌は特に好きでなくとも百人一首を聞きかじった程度でなんとなく楽しめるし、紀貫之の子孫に在原業平の子孫にと、日本史に出てきて耳なじみのある人たちがそれぞれの先祖の因果をわかりやすく背負っていて読みやすい。スパイのような要素もあり、平安の世と現代とをちょうど良くミックスした感じの娯楽小説。なかなか面白かったです。

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    2010年10月12日
  • 狸穴あいあい坂

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    火盗改与力の娘・結寿と八丁堀同心・道三郎の二人が不思議な事件の謎を解く、という連作時代小説。
    恋愛要素もあって、その観点からすると手柄を競い合う仇敵関係にある組織に属す二人の恋は前途多難。設定も面白いしキャラも立っていて特に結寿の祖父で元火盗改・幸左衛門がいい味出している。
    連作ということで一話一話が短いし読後の後味も悪くないので初めて時代小説を読む人にはおススメ。
    私は時代小説というよりも恋愛小説として読みました。だからか、道三郎が鰥夫で子持ちだと知った時、ちょっとテンションが下がりました。
    今後に期待ということで★4。

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    2010年10月05日
  • 其の一日

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     井伊直弼の暗殺を防ぐために奔走する女の、暗殺当日の朝までの一日など、主人公の人生を変える一日を切り取って描いた短編集。

     夫と妻、親と子、男と女、すれ違う人々の結末は色々だが、江戸の昔の人々も、現代と同じように生きていたんだと感じさせてくれる。

     短編なので、時代小説初心者でもいける作品。女性らしい視点も新鮮です。

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    2017年08月16日
  • お鳥見女房(新潮文庫)

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    主人公の「珠世」さんがよく描けていますね。

    この文庫本の表紙の顔に、えくぼがあるともっといい。

    こうした時代劇物を読むと、いつも思います。
    漢字の読みや意味をわかっていないなぁ、と。

    辞書を引いて、一応正確な読みと意味を調べています。

    たとえば、「深更」はなんと読むか?

    「しんこう」と読むんですね。意味は、「夜更け」(よふけ)。

    ただ、小説に「深更」と書かれているときに、「しんこう」と読むのは風情がないような気がしますね。これは「よふけ」と読み進めていいでしょう。

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    2010年09月07日
  • 青嵐

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    次郎長モノとは全く知らずに手に取った、が
    これが思いのほか嵌ってしまった。
    この世を去った「森の石松」と「豚松」が天上から次郎長一家を
    眺めている設定。
    二人亡きあとの次郎長一家に絡めながら
    石松と豚松の生い立ちも語られている。
    親は命がけで子を守り子は親の為なら命を投げ出す任侠の世界。
    この後、諸田玲子の次郎長シリーズへの皮切りとなった一冊。

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    2010年07月17日
  • 王朝まやかし草紙

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    ネタバレ

    平安時代が舞台の時代小説。ミステリー・ロマンス分有り。
    平安時代は絢爛豪華な中に渦巻く闇が魅力的で大好きなのです。
    その中でもお気に入りの1冊になりそう。
    主人公コンビ(じじ様入れたらトリオ?)も元気いっぱいで良いのですが、脇役の結果的にハッピーエンドなロメジュリがいい味出してました。

    平安ミステリー、もっともっと読みたいぞう!
    手持ちはどっちかというと、平安ホラーの方が多いので。
    陰陽師系は定番よね…。

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    2010年02月13日
  • あくじゃれ 瓢六捕物帖

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    最初の1-2編を読んだときは「どうかな」と思いました。なにせ、絶世の色男が主人公で、その恋人が気風の良い芸者、相方が無骨者の同心という、安易とも言える登場人物の設定なので。
    しかし、読み進めるうちに面白くなって来ました。お袖と弥左衛門の絡みなどでニヤリと笑わせる一方で、どこかしっとりした情緒もあって、軽い読み物としては良い出来だと思います。

    表紙の絵は・・・・
    濡れ場らしい濡れ場なんて無いんですけどね。

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    2016年08月05日
  • あくじゃれ 瓢六捕物帖

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    訳ありの悪党瓢六と北町奉行所同心弥左衛門が牢の中の事件や市井での事件を解決していくシリーズ。普段は牢に繋がれ、捕物探索の時のみ市中に出るという設定が面白い。恋人のお袖の江戸っ子気質のやんちゃぶりも楽しい。

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    2011年09月17日
  • 木もれ陽の街で

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    「恋愛」と「家」、これは昭和でなくとも両方は難しいテーマではないかと思います。家族への後ろめたさを感じつつ片山に誘われたコンサートに出かけていったり、片山が自分の家族といるところを想像できなかったり。穏やかな生活を波立たせるものかもしれない。行きたい、けど躊躇う・・・というぎりぎりの気持ちがしみじみとよく分かる。周囲の恋愛事情に目がいくことからも公子の心情が伝わってきます。特に印象的だったのが、大伯母の50年来の恋。デートでのハプニング、大伯母の困惑、その結末。どれもこの二人を象徴しているようでした。

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    2009年10月04日
  • 山流し、さればこそ

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    さほど期待もせずに読み始めたのですが、なかなか良い本でした。
    まあ、一種の成長物語。親の期待を受けて、出世至上で生きていた男が、失意の中から友情や家族愛に目覚める話。まあ、ありふれた題材かもしれませんけど、なかなか爽やかに描かれています。
    女性陣が良いですね。しとやかな奥さんの多紀、魔性の女・都万、明るく誰からも愛される娘・蕗。それぞれが際立っています。
    良く出来た娯楽時代小説だと思います。

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    2016年08月07日
  • 鷹姫さま―お鳥見女房―(新潮文庫)

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    今作は大きな事件もなく、家族の物語が色濃くなっている。
    長男・久太郎は縁談を断るものの
    その相手、水野家鷹匠の娘・恵以(鷹姫)が気になり始める。
    次男・久之助は祖父と関わりのある綾に恋。
    菊江は隼人との恋を成就させ、このシリーズの最後を
    彼女の結婚式で締めくくる。
    矢島家の居候だった源太夫は紆余曲折を超えて
    晴れて仕官し、家族ともども組み屋敷へと入居。
    夫・伴之助も心の病が癒えようとしている。

    読み終わってほぅっとため息一つ。

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    2009年10月04日
  • 蛍の行方―お鳥見女房―(新潮文庫)

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    娘として、妻として、母として色んな不安と戦いながらも
    笑みを絶やさず、人との出会いを大切にする。
    そんな珠世の人としてのありかたのようなものが
    とても心を癒してくれると同時に強さも示してくれます。

    わくわくどきどきではないけれど、
    こういうじんわり系もいい。

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    2009年10月04日
  • お鳥見女房(新潮文庫)

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    半分まで読んだ感想は、イマイチわくわく感もなく
    淡々と矢島家の出来事を綴っている印象だった。
    読み終わって見ると、ゆったりとした時代劇でもみているような。

    ほんわかじんわり。
    そんな印象である。

    ちょっと違うかもしれないけど
    『蝉しぐれ』とかに近いかもしれない。

    親子、夫婦、家族などの情愛、
    人との出会い そして別れ。
    秋に読むと余計じーんとくる そんな作品。

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    2009年10月04日
  • 蛍の行方―お鳥見女房―(新潮文庫)

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    将軍家の「お鳥見役」矢島久之助の女房珠世を主人公にした「お鳥見女房」シリーズの2作目。1作目の話を大方忘れてしまっているので、少し多い登場人物の関係が頭に入るのに一寸時間がかかったけれど、あとは問題なし。8章からなる一話完結の「小さな物語」とお役目のため沼津に行ったまま消息を絶った夫久之助を巡る「大きな物語」それに主人公珠世の娘の恋という「中くらいの物語」がバランスよく構成された連作短編集。「小さな物語」たる江戸、お鳥見役組屋敷周辺の物語は「武家」ながらも市井物と呼んでもいいような日常の人情と機微の物語。8章を貫く「大きな物語」は「お鳥見役」に隠されたもう一つのお役目にまつわる話で物語が進むに

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    2011年08月19日
  • かってまま

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    不義の果てにこの世に生まれた、絶世の美女・おさい。
    その、おさいという一人の女の数奇な運命を綴った、連作短編集。

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    2026年02月20日