あらすじ
結寿(ゆず)は、十七の娘盛り。元火盗改の祖父と麻布狸穴で暮らしている。新春、ムジナを探す八丁堀同心・妻木と出会う。精悍だがどこか飄然とした佇まいに、ほのかな恋心を抱く結寿。だが、火盗改方と同心は、手柄を競い合う仇敵関係だ。その頃、夜道で金品を奪う“ムジナ”が出没し……。二人は、祖父に内緒で、狸穴界隈で起こる不思議な事件の謎を解いていく。恋と捕り物の行方を温かな人情のなかに描く連作時代小説。
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かわいいです。ベタベタであざといところも含めてかわいいです。堅物のおじいさん、お調子者の奉公人、可憐で芯の強い主人公と、友達以上恋人未満のお侍さん。
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母から下がる。
函館までの道中のお供にキヨスクで購入したそう。
火盗改の孫娘と町方同心の捕物話。
登場人物のキャラがよく、短編連作(より短め)のスピード感で読み進む。
次のシリーズは私が買う。
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火盗改与力の娘・結寿と八丁堀同心・道三郎の二人が不思議な事件の謎を解く、という連作時代小説。
恋愛要素もあって、その観点からすると手柄を競い合う仇敵関係にある組織に属す二人の恋は前途多難。設定も面白いしキャラも立っていて特に結寿の祖父で元火盗改・幸左衛門がいい味出している。
連作ということで一話一話が短いし読後の後味も悪くないので初めて時代小説を読む人にはおススメ。
私は時代小説というよりも恋愛小説として読みました。だからか、道三郎が鰥夫で子持ちだと知った時、ちょっとテンションが下がりました。
今後に期待ということで★4。
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ひょんなことから知り合った、元火盗改の祖父と暮らす結寿と、隠密回り同心の妻木道三郎。
協力して事件を解決していくうちに二人は惹かれ合うのですが、火盗改方と町方は仇敵の間柄という事で、ロミオとジュリエットばりの障害を乗り越えられるのか、恋の道行きが気になります。
大家で口入屋の息子の小源太や、道三郎の息子・彦太郎など、子供達も良い味出してます。
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元火盗改の祖父と暮らす17の娘が、八丁堀同心と、事件の謎を解いて行く連作短編。
重いテーマの作品を読んだ後故、恋と捕物の人情溢れる作品にホッとする。
彼らの周囲に、次々と人が集まり、騒動を繰り広げる展開に、著者の別シリーズ『お鳥見女房』(読書子お気に入りのシリーズ)を連想してしまう。
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新聞で広告載ってたときに気になってたのですが、なんと6年越しで、初諸田玲子さんでした。女性の書く時代小説はあまり好みじゃないのですが、これはとても読みやすかったです。
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気恥ずかしくなるような爽やかな短編集。
時代劇版ロミオとジュリエットみたいな?
そこまで悲壮感がない…どころか、登場人物のアクの強さで笑わされっぱなしでしたけれど(1篇除く。
続編「恋かたみ 狸穴あいあい坂 」の文庫化を待ってみませう。
きっとおかんが買うはず。
Posted by ブクログ
「お鳥見女房」シリーズから注目していたけれど、甘すぎない作風と、悲惨な、残酷な事態になってもどこか救いがあり、立ち直る強さを持った登場人物たちの凛とした姿が美しく見える作品。個人的にはヒロインがもう少し強いといいなと思ったり。