小林泰三のレビュー一覧

  • 海を見る人

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    彼にも駄作はあるが、これはお得意の謎サイエンス(謎の論理で納得させられてしまう)とホラーの融合が高いレベルで集まった大満足な作品集。
    表題作の叙情性には悔しさを覚えるばかり。

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    2023年01月01日
  • ティンカー・ベル殺し

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    ネタバレ

    アーヴァタールが殺されたら本体が死のループから抜け出せるって思ったけど、アーヴァタールが本体と別人格認識だったら死の選択肢すら持たないし、そもそも死のループに入った時には本体が冷静に判断できる状況じゃないし、どっちみち死亡エンドになるからどうやっても報われない。

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    2022年11月22日
  • ドロシイ殺し

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    アリス殺し クララ殺し から読みシリーズ3作目。展開が早くサクサク読めました。ティンカーベル殺しも楽しみです

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    2022年10月25日
  • 因業探偵~新藤礼都の事件簿~

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    ヤバい。
    人間の思い込みってやつを死ぬほど味わわされた。
    当たり前の様に感じていた事が最後にガラッとひっくり返される。
    特に『後妻』は圧巻で、思わずお見事と呟いてしまった。
    流石は小林泰三、発想が柔軟でしなやかな作者の力量を思い知らされる傑作。

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    2022年10月04日
  • 逡巡の二十秒と悔恨の二十年

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    久し振りに小林泰三の作品を手に取る。やはり面白い。
    読んでいても、飽きが来ない。読むのが楽しい。
    ストレスが無い。これだけ素晴らしい作家は本当に稀有な
    存在だ。亡くなったのが本当に惜しい。
    文庫化されている作品は順次読ませて貰っている。
    まだ、文庫化されていない作品も有る。
    早く全ての作品が文庫化されて欲しいと切に願う。

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    2022年04月10日
  • ドロシイ殺し

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    大好きな作家のシリーズ3作目。
    これまでの作品からも、多数登場人物が引っ張り出されてる。
    大体読んでるから、わかって楽しい。
    現実世界と空想世界が夢という形で繋がる奇妙なミステリ。
    もう一作あるので、絶対に読む。

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    2022年03月08日
  • 逡巡の二十秒と悔恨の二十年

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    未収録作品集。どれもこれもがシュールだったりユーモラスだったりグロテスクだったり、インパクトのある作品ばかりです。
    お気に入りは「メリイさん」。これ、「怨霊」の別バージョンですよね。やっぱり抱腹絶倒。怖いはずなのに大笑い。
    「逡巡の二十秒と悔恨の二十年」、これは恐ろしいような、優しいような。どう考えても「悔恨の二十年」の方がずっとずっとつらいはずなので、これは幸せな物語なのでしょうか。
    「侵略の時」も、恐ろしいシチュエーションなのになぜか抱腹絶倒。いやもうこんな事態になったら諦めるしかないでしょうね。
    「吹雪の朝」もインパクトのあるミステリです。これはけっこう知らない人も多いのでは……? 勉強

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    2022年01月13日
  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    角川ホラー文庫ベストセレクション第二弾。全部読んだことがあるので再読かな。しかし何度読もうと、どれもこれも文句なしの名作です。
    何度読んでも恐ろしいのは坂東眞砂子「正月女」です。どこからどこまで全部怖い。柱時計の音が怖い。登場する人たちもみんな怖い。可哀想に思えるヒロインのキャラも、実はなかなかの恐ろしさなんですよね……。
    久しぶりに読んだ服部まゆみ「雛」も、再読でさらに恐ろしくなったかも。そしてラスト、小林泰三「人獣細工」で締めるとは!

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    2021年10月16日
  • 失われた過去と未来の犯罪

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    私の見ている現実は本当に起こっていることなのか???
    頭がおかしくなりそうになった
    意識と実体というものは難しい

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    2021年08月13日
  • わざわざゾンビを殺す人間なんていない。

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    ネタバレ

    この人は明らかに、作品、作品で自分の作風、文体を自在に変化させている。おそらく遠慮なく物語を書かせれば、とんでもないものを書くのではないか富と思うのです。
    ゾンビという設定を科学の中に落とし込み、それが出現した社会の法体制、揺らいでしまった「死の基準」を司法がどうするのかということまで書いていきます。そしてキャラの設定も抜群。主人公キャラについてはある短編を読まないこと。それから、なんでこんな表紙絵にしたんだ!ということで表紙絵をあまり見ないこと。これが大事です!
    理系出身で博覧強記の方だと思います。そしてその知識をドブにすてない。知識が邪魔になるような読者対象を想定している場合、持っている知

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    2021年02月12日
  • 杜子春の失敗~名作万華鏡 芥川龍之介篇~

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    凄く面白かった~名作万華鏡 芥川龍之介篇、となっているからどんどん続いてほしいな。
    芥川龍之介の短編世界と、現代日本世界を生きる人間が一時的にクロスオーバーする、という筋立て。この文庫本に収められている4編がうっすら連作なのも良いし、過去の小林泰三作品とも重なっているのも長年のファンには嬉しい仕組み。具体的に言うと、玩具修理者、人獣細工、代表取締役アイドル、新藤礼都シリーズを読んでおくとクスっとなります。新藤礼都の性悪さと、河童料理描写の気持ち悪さには若干エグみがありますが、それ以外は控えめなので、小林泰三未読の方にもおすすめしやすいのも◎

    新藤礼都の名言をメモ。
    『死ぬより辛い目に合わせる

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    2020年09月28日
  • 失われた過去と未来の犯罪

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    宇宙規模の壮大なスケールに感動しました。
    ある日突然、全人類の記憶が10分程度しか持たなくなる危機が訪れます。
    半導体チップを身体に埋め込み、記憶を記録する人類へと進化していきます。
    身体と記憶が完全に分離した時「魂」は存在するのか。
    死後再生が可能な世界では、様々な葛藤が生まれます。
    「あなたはあなたの心のままに生きればいいのですよ」と第一動者は言いました。
    人生が現実だと思って疑わないが、実はそうしたいと自分の心の中で願っているだけなのかもしれません。

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    2020年07月28日
  • 失われた過去と未来の犯罪

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    ミステリというよりかはSF。
    人類の長期記憶がメモリに頼るようになったら…という設定の物語。その世界できっと行われるであろう犯罪の数々。

    もし死んでも、生まれ変わった時に今の記憶があればいいのにな、とか、子供になってやり直したいとか、そういう願望がなくはないのだけどね。

    肉体と記憶が別々になったら「自分」はどちらが主体なのか、「死」はどういう定義になるのか。いろいろ考えさせられる話でした。

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    2019年09月10日
  • 失われた過去と未来の犯罪

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    ネタバレ

    最初はプククと笑いながら読んでたんだけど、あれ、これは一体どこへ連れて行かれるの?

    予測不能の物語に、さすがとか、まいったとかは言えないわ。

    恐れ入りました。

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    2019年09月02日
  • SF JACK

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    SF短編集。どの話も結構面白かった。おすすめ。
    宮部みゆきさんの「さよならの儀式」とか、ほろっとする。
    個人的には、完全ヴァーチャルの世界で生きる人間たちを描いた山本弘氏の「リアリストたち」が好きかな。それと独特の一人称の形式で書かれた新井素子さんの「あの懐かしい蝉の声は」も良かった。。

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    2019年02月18日
  • わざわざゾンビを殺す人間なんていない。

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    ダイアローグの小林泰三節(ぎざぎざしていて不条理)はデビュー作から変わらず健在でうれしい。タイトルから哲学的ゾンビの話題か?と思いきや、そうではなく所謂ホラー分野に出てくるゾンビの方だな、とゾンビの踊り食いのスプラッター描写にドキドキしながら読み進めていくと、なぜか次第に哲学的ゾンビ(何をもって人間とするのか?)のモチーフに回帰するという良作。
    そしてラストでは『人獣細工』のあの子が得られなかったトゥルーエンドで美しい〆。長年のファンにとっては青年がなぜヒロインに惹かれたのか、とかはもう気にならないことです。

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    2017年12月15日
  • 因業探偵~新藤礼都の事件簿~

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    ついにあの人が主役に! 性格最悪でしかも○○までやっちゃってるけど、探偵としてはとっても有能な新藤礼都が活躍する連作ミステリ短編集。ずけずけと歯に衣着せない辛辣な物言いは実に爽快です。……だけど、実際には付き合いたくないよねこの人(笑)。というよりも、他にも関わり合いになりたくないような人がいっぱい登場します。実に癖の強い作品。
    お気に入りは「パチプロ」。なんとも奇妙な状況の物語で、なかなか真相が見えませんでした。ううむ、なんとまあ手間暇のかかることを……!
    「散歩代行」も凄いなあ。真相、なんとなく見当がつくのだけれど。まさかそれはなかろうと思っていましたよ。あまりにぶっ飛んでます。

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    2017年11月05日
  • 密室・殺人

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    細部に至るまで計算され尽くした作品。クトゥルフ神話まで引き出す作者のこだわりと精緻な構成が見事。小林泰三ファンならお馴染みのキャラが共通して関係してくるのも嬉しい。事件は密室殺人ならぬ「密室・殺人」。窓もドアも施錠された部屋と、墜落死体という分断された謎に焦点を当て、その解決に至る過程は作者ならではのユーモアに溢れ、解決そのものは地味ながらも良くできている。そしてその先に潜む衝撃の真相はこの物語の全てを書き換えてしまう。形容し難い美しく切なく不安定な余韻はジャンルそのものが「小林泰三」であると思わせる。

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    2017年10月18日
  • わざわざゾンビを殺す人間なんていない。

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    ゾンビウイルスから食肉問題につなげるところは見事。ちょっと長いかなって思ったのと最後力技で終わらせたかなってとこもあったけど、瑠璃の秘密が明かされるあたりからラストまでは引き込まれて面白かった。

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    2017年10月01日
  • 海を見る人

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    SFは割と好きだけども、面倒な難しい話はぶっちゃけ素通りなので、いわゆるSFファンというわけではなく。SFって2001年宇宙の旅みたいな、微妙な空気感があるような。そういう雰囲気が好きなわけで。でもってこの話はすっかり切なすぎな話に、時々いやそうなんか、どうなんだ、さっぱり分からんけどそこまで自信満々に話すならきっとそうなんやね、という難解な話のが交互にやってきて、これがいわゆるギャップ萌えってやつか。

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    2016年05月14日