小林泰三のレビュー一覧

  • アリス殺し

    匿名

    購入済み

    不思議の国と地球とのリンク、空回りの会話は面白かった。だんだんと残酷になってきて驚いた。
    こっちが夢だったんですね。

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    2024年05月28日
  • 安楽探偵

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    簡単に読める。感想としては多少正直オチが弱いと思う話もあったり、「あぁ。」の一言しか心に残らなかった話もあった。しかし私の心を射止めた話としてダイエットの話がある。あれは読んだ後にニヤニヤしてしまった。アイドルのストーカーの話は読んでいて、とある映画を連想した。
    いずれにせよ楽しめたので満足でした。

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    2024年05月08日
  • 人獣細工

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    ネタバレ

    世にも奇妙な物語に出てきそうな話だった。
    人獣細工の、最終的に全身が豚だったとわかったときはゾッとした。
    後味が悪い短編集。

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    2024年05月02日
  • クララ殺し

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    ネタバレ

    メルヘン殺しシリーズ第二弾目。

    前回アリス殺しを読んで面白かったのですぐに探して読んでみたが、これまた面白い。


    最後の《アレ》は、《アリス殺しの前》な訳ではなく 《またレッドキングが眠りについた》と解釈しておく。いいね、こういうの大好き。


    前に《人外サーカス》を読んだので、【徳さん】の事は知っていたけれど、元々は別の物語の登場人物なのかな?また読んでみようと思う。

    その前にドロシイ殺しを読まねば。次も楽しみだ。

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    2024年04月25日
  • 臓物大展覧会

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    ネタバレ

    グロ多めで嬉しい
    人違いで誘拐される話が大好きなのでありがたかった
    透明女の動機がかなり良かった 自分を助けてくれた人たちに恩返しがしたくて、自分が今1番素晴らしいものを共有してあげよう(押し付け)としているの、順当に人とコミュニケーション取ってこなかった人特有の思考でいい 自分が欲しいものは他人も欲しがっていると思い込んでる

    あと最後の私が物語になって永劫展示されていく展開も好き 私もあの展覧会にふさわしい話を持っているんだと思うとこころが踊る

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    2024年04月15日
  • わざわざゾンビを殺す人間なんていない。

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    特殊設定ミステリと、小林さんの独特なセリフ回し(これ大好き)がたまらなかった。
    死ぬとゾンビになる世界で起きた密室殺人事件。
    瑠璃の秘密もずっと気にはなっていたけど、そういうことだったのねと。
    混沌の世界観の中での最後清々しさがあるのご良き!

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    2024年04月06日
  • 見晴らしのいい密室

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    ネタバレ

    QRコードだけやけに見覚えがあったけど前に読んだのか?記憶になかった、何度も楽しめてたらラッキー

    タイトルに密室って入ってたからミステリ期待したけどどっちかといえばSFに軸があった。

    ・見晴らしのいい密室
    表題作になるほど?読者視点では外の世界も二次元だからそんなに面白くなかった。夢オチは好き。
    ・目を擦る女
    気味が悪くて好き。何周目の伝染なのか?
    ・探偵助手
    あやこじゃなくてぶんこ!?ってなるの楽しくて可愛い。QRコードが印象的。
    ・忘却の侵略
    切ない恋愛モノと異星人とのバトルが両方楽しめてお得。記憶喪失物うますぎる。
    ・未公開実験
    ターイムマスィーーン
    ・囚人の両刀論法
    他者を信じすぎ

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    2024年03月15日
  • 人獣細工

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    ホラー?なのか?
    怖さよりも気持ち悪さみたいのが先立つ雰囲気
    「人獣細工」も「本」も友達がすごく良いな
    「吸血狩り」は解説と同じこと思ったけど、いやでも、色々怪しいことあったしな…いずれにしろ「吸血鬼」が悪いですね
    「本」おもしろかった。安部公房の「人間そっくり」思い出しましたね。去年読んだからか

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    2024年02月23日
  • ドロシイ殺し

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    クララ殺しに比べてアーヴァタールの関係性が分かりやすく書かれてたので混乱しなかった。

    オズマの印象が最初と最後でガラリと変わった。オズの国というテーマもあってかクララ殺しよりもなんでもありストーリーだったけど余裕で引き込まれた。

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    2024年02月14日
  • 人獣細工

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    3編の短編からなるホラー小説集です。

    タイトルの人獣細工も含めて、全てが衝撃的なラストを与えてくれます。終盤に向かうまでの狂気に染まっていく描写にもつい夢中になり、読み進める手が止まりません。

    短編なので読みやすいのも良かったです。
    2作目「吸血狩り」は特に、少年の心情描写も見事でした。没入間に浸れます。

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    2024年02月13日
  • 天体の回転について

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    「灰色の車輪」「三〇〇万」が特に好き。
    古典SFでよくモチーフにされがちなテーマを、よりとっつきやすく再構築したような印象の短編集でした。

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    2024年02月13日
  • 玩具修理者

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    良い狂いっぷり!
    正常と狂気の狭間で、何が正しくてなにがおかしいのか、その境目が曖昧に溶け出し、気づくと混乱の渦。
    淡々と進む会話が泥沼にはまるかの如く、ずぶずぶ思考力を失わせ、新しい世界線に立たされる気分。

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    2024年01月27日
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1

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    小林泰三『玩具修理者』
    沙藤一樹『Dーブリッジテープ』
    朱川湊人『白い部屋で月の歌を』
    森山東『お見世出し』
    あせごのまん『余は如何にして服部ヒロシとなりしか』

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    2024年01月21日
  • 未来からの脱出

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    「殺人鬼にまつわる備忘録」のSF版…と思いきや、ラストでぐるりと印象が変わる。確かにホラーだ。
    相変わらずの思考実験めいた会話が楽しい。

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    2024年01月14日
  • 臓物大展覧会

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    ネタバレ

     グロさに定評がある小林泰三作品の中でも特に血生臭い作品。「透明女」は女性を解体している描写が妙にリアリティがあって読んでいて痛みを感じるような錯覚に陥った。

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    2024年01月04日
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集

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    ネタバレ

    小林泰三さんと宮部みゆきさんは、このアンソロジーでなく読んでいたのですが、改めて、う! (ーー;)

    岩井志麻子さんは日本らしい、湿気たっぷりのホラーで、やはりうまいですよね。

    去年から読みはじめて、ようやく完読。
    ことしは去年よりも読みたい本がたくさんあるので、出だしは順調でうれしいかも。

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    2024年01月02日
  • わざわざゾンビを殺す人間なんていない。

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     ゾンビが蔓延した世界で起こる殺人事件。発想も去ることながら、終盤で明かされる驚愕の真実に驚かされた。

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    2023年12月30日
  • 逡巡の二十秒と悔恨の二十年

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     ホラー、ミステリー、SF、落語などバラエティーに富んだ短編集。どの作品もクオリティが高かったが、特に「侵略の時」「メリイさん」「食用人」「サロゲート・マザー」が面白かった。

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    2023年12月30日
  • 杜子春の失敗~名作万華鏡 芥川龍之介篇~

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    芥川の小説をモチーフにしているが、そこはやっぱり小林泰三。
    一筋縄ではいかない登場人物とグロ描写がいい。
    バランスがよく、短編集だということもあり、読みやすかった。
    ラストは秀逸。

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    2023年12月22日
  • AΩ 超空想科学怪奇譚

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    ネタバレ

    宇宙からの侵略者を宇宙から来た別の生命体と合体して迎え撃つという有名すぎる構図ですが、敵味方双方がいろいろと手加減なしだと、こんな嫌な感じになりますよねって思いながら結構楽しめました。主人公の名前も有名ヒーローの2番手と2番手の組み合わせでオマージュか皮肉だったりするのでしょうか。

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    2023年11月27日