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普段は頭の切れる理系の大学院生なのに、夢の中では不思議の国の間抜けな“蜥蜴のビル”になってしまう青年・井森は、ある日の夢の中で、なぜか砂漠を彷徨っていた。干からびる寸前の彼を救ったのは、案山子とブリキの樵とライオンを連れた、ドロシイと名乗る少女だった。オズの国に住む彼女たちは、不思議の国へ帰る方法を探すビルをひとまずエメラルドの都へと連れていくことにする。だが、オズの国の支配者・オズマの誕生パーティーで盛り上がる宮殿内で殺人事件が発生し、井森が暮らす現実世界でも相似形をなす死亡事故が起きる。狂気の王国で起きる死の連鎖の恐るべき真相とは?/解説=小出和代
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Posted by ブクログ
めったにしないことだが、シリーズ物の途中(3作目)から読んでしまった。もともと『オズの魔法使い』が好きだったのと、映画『ウィキッド ふたりの魔女』を観た勢いで。といっても、独立した物語として読めた。ただし、オズの世界観は分かっていた方がよさそうだ。
全体的に会話文が多くて読みやすい。特に、米国のアニメ映画に出てきそうなトボけたキャラクター同士の会話が面白い。とはいえ、過激な描写もあるので、子供には向かないかも。
結末は「意外な殺人犯」というミステリ小説としての驚きよりも、「独裁によるユートピアは成立するのだろうか?」という疑問が強引に回収されてしまったことの方が衝撃だった。反則的ではあるが、現実とファンタジーが錯綜するこの世界観だからこそ許されてしまう話ではある。
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