小林泰三のレビュー一覧

  • アリス殺し
    表紙と作品名に惹かれて購入。
    言葉尻を捉えて屁理屈を捏ねてなかなか話が進んでいかない会話は、ある種のリアリティを感じさせられた。
    最後の最期はあー…という感じ。
    この作者の他の作品も読んでみたくなった。
  • 玩具修理者
    電車の中で読んで、最後変な声出そうになった。
    お見事。
    会話で崩れていくのを描写するあたりがとても好み。
  • アリス殺し
    ほぼ会話文で進行するのですぐ読めた.
    4回くらいどんでん返しが小出しにされるので終盤は面白い...
    けど、結末はあまり好きじゃなかった.
    (若干、某角館感あるよな〜...)
  • 玩具修理者
    1.玩具修理者
    よくある話で普通だった.最後の文まわりが少し腑に落ちないにはなった.
    2.酔歩する男
    凄い面白いになった.時間に対しての概念を根底から考え直すきっかけにはなった(?).この物語の構造にケチをつけようとしても、結局自分主観の世界で、逆にいうと視点がそれしか無いので、物理法則などは第三者...続きを読む
  • 玩具修理者
    「玩具修理者」
    会話文主体で淡々と物語が進みますが、修理過程の描写など妙なリアリティがあり面白かったです。最後に分かる真実で、初めから読み直したくなります。短いので読みやすかったです

    「酔歩する男」
    タイムトラベルについての部分が物理学や時間の定義などかなり難解で文系の自分は頭痛を起こしました。考...続きを読む
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
    名作の寄せ集めなのでもちろん良い
    ただ半分は読んだことある作品だった
    読んだことなくて面白かった作品が収録されてる短編集を買うことにした
  • 玩具修理者
    ・小林泰三の魅力を感じるに相応しい2作品の抱合せだった。
    ・玩具修理者は、グロい表現が日常表現のように違和感なく出てきて、それがまた不気味さを感じる。
    ・予想の一歩先のオチも面白かったし、これだけの読後感をあの短さで与えられるのはすごい。
    ・酔歩する男は、とてつもなく巨大なものがゆっくり迫りくるよう...続きを読む
  • 玩具修理者
    小林泰三の真骨頂。
    ヤバいホラー。うまく言えないが、行間に静かな狂気と怨念がいる気がする。

    玩具修理者、酔歩する男、兆し、人獣細工

    これらはホントにヤバい。
    ホラーという括りに収まらないなにかがある。
    筆力と情景が迫ってくる。
    読めばわかるこのヤバさ。
    是非。
  • ドロシイ殺し
    シリーズの中で1番最後まで犯人が読めなかった、し1番謎解きって感じ
    3作目だけどよくもまあこんな世界観とグロい殺し方思い付きますわね
  • クララ殺し
    【ページ数】  357頁
    【読み応え】  〇
    【ストーリー】 〇   }少し難しめ
    【伏線回収等】 〇
    【グロ表現】  低
    ✎ メルヘン殺しシリーズ2弾

    前作がとても面白かったので即買いしました

    前作とは違い今回は井森(ビル)が主役!
    そして、登場人物が凄く増えた気がする。

    途中誰が誰だとやや...続きを読む
  • 杜子春の失敗~名作万華鏡 芥川龍之介篇~
    小林泰三さんワールド全開!!芥川龍之介の名作「杜子春」「蜘蛛の糸」「河童」「白」をモチーフにしたホラー(?)。(説明にはミステリーとあるけど、これはもうホラーといって過言ではない)

    意外にハッピーエンドで終わるけど、特に「河童」と「白」はグロめの描写が多め。とはいえ「河童」は結構好き。
  • 大きな森の小さな密室
    表題になっている、大きな森の小さな密室と言う短編作品から始まる、
    ミステリー短編集。 7作品・7種類のテイストの違うミステリーが
    短編として収録されている。

    表題作の大きな持ちの中に建てられた別荘に用があり尋ねた人たちが
    主の面会を順番に待っている間に起きた殺人事件。
    他、6作品ある。

    7作品は...続きを読む
  • 人獣細工
    大丈夫かな、この作者の頭の中…と思わせるところが好き。
    タイトルになっている作品は、残酷だよね。下手なグロ系よりも残酷。
  • 殺人鬼にまつわる備忘録
    【設定の勝利】
    どうも!ぶろろぐです。
    18冊目読破になります。

    表紙のインパクトが凄すぎて書店で手に取り、数ページ読んで買うことを決意しました。(文庫本の黄色文字でかでかと書いてあるVer)
    ゲス殺人鬼超能力者を記憶障害の一般人が追い詰めていくお話です。
    続きが気になりページをめくる手が止まりま...続きを読む
  • 失われた過去と未来の犯罪
    あることがきっかけで新しく記憶が出来なくなって、外部記憶装置を使うようになった世界の話。

    最後の展開はあまり飲み込めなかったけれど、「死」について考えさせられた。

    他人の記憶を体験するのは三雲岳斗先生の「忘られのリメメント」を思い出した。
    メモリの挿入で時間が飛ぶのにはAppleTVの「セヴェラ...続きを読む
  • 玩具修理者
    ・玩具修理屋
    淡々と話を進めていくから不気味さがあった。
    「クリーピーパスタ」にある「おチビちゃん」を思い出した。
    最初に修理屋に行くところがグロかった。

    ・酔歩する男
    話の始まりからは想像できなかった展開になって面白かった。
    タイムトラベルに対してのイメージが明るいものから暗くなった。
  • わざわざゾンビを殺す人間なんていない。
    全ての生物は、死ぬとゾンビになってしまう。
    そんな世界で、ある研究者が部屋の中でゾンビ化しているのが発見される。しかし、その部屋は、出入り口に鍵がかけられた密室となっていた。
    特殊設定本格ミステリ。
    ミステリとしてもホラーとしてもSFとしても楽しめる作品だと思う。
  • 脳髄工場
    短編が11篇収録された小説。
    特に気に入ったのは、この2つだった。
    ペットも子供も機械だったら食事も排泄の世話も何もしなくていい。けれどいつかは終わりがきてしまう「綺麗な子」
    弟から届く手紙の一通一通を読んでいくと、どうにも様子がおかしくて……?という「タルトはいかが?」
  • ティンカー・ベル殺し
    井森の結末の構想も考えられていたようで、最後まで読み届けることが出来ず非常に残念。
    シリーズ通して有名な児童作品の世界とリンクしたちょっとグロめのミステリー。
    登場人物の繋がりを考えながら事件を解決していく過程はとても面白かった。
  • 人獣細工
    ・気味が悪くゾッとする雰囲気だが、ただ読者を怖がらせるのではなく、どこか"教訓"めいたものを訴えるような内容だった。
    ・どの話も分かりやすい結末はなく、匂わせて終わるところが、読者の想像力を掻き立てる。
    ・「吸血狩り」が個人的に一番のお気に入りだった。
    ・最後の解説も含めて良い本だったと思う。