小林泰三のレビュー一覧

  • 杜子春の失敗~名作万華鏡 芥川龍之介篇~

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    芥川の名作を現代版にしただけかと思いきや、まさに「万華鏡」。見る角度をひねるだけで景色がガラリと変わる、ホラーミステリーでした。

    「杜子春」や「蜘蛛の糸」の現代的な闇(いじめやパワハラ)に救いを感じていたけど、3話目の「河童の攪乱」で一変!「これ連作だったの?」と気づいた瞬間、物語の罠にハメられた感で面白さが一気に加速。ただ、河童の活き造りの描写はグロすぎて……残像と生臭さが頭から離れず、しばらくお刺身は遠慮したいレベルです。ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!

    ラストの「白の恐怖」は、まさに蜘蛛の糸がブチブチ切れていくような焦燥感。「食う側だと思っていたのに、実は食われる側だった」という結末は、自

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    2026年05月02日
  • 臓物大展覧会

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    なんともいえない臓物の気持ち悪さを描けるのは泰三さんか白井さんだと思う。なかでもこの中の透明女は自分がやれと言われたら無理と思うくらいの気持ち悪さ。会話の端々に狂気を感じで気づけばバッドエンドが多い。でもつい読みたくなるよね。

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    2026年04月23日
  • 玩具修理者

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    玩具修理者、めちゃくちゃ面白い!
    最後は声を上げた。
    次のやつも面白い、けど頭がおかしくなりそう(笑)よくあんなの書けるな。図にしたりしたのかな。小林さんの本は初めて読んだけど他のも読んでみよう。ウナイテコナも気になる。

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    2026年04月16日
  • クララ殺し

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    今までのシリーズよりスキュデリの存在でミステリー要素をより強くしていて面白かった。クララとドロッセルマイヤーの怪しさとかオリンピアの「マリー=被害者」発言を疑問に感じたのに真実までは辿り着けなかった。わかりそうでわからない良い塩梅のミステリーですごい楽しめる。やっぱりアーヴァタールの存在が真実を複雑にすることで面白さに拍車をかけてる!

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    2026年04月07日
  • ティンカー・ベル殺し

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    考えるべき謎が多くて真実に辿り着くまで全く思考が止まらなくてとても面白かった。
    ティンカーベル殺しの犯人に加えて誰が誰のアーヴァタールなのかという謎もあって面白さを加速させていた。
    ティンクとの会話などところどころ現れる違和感があって、謎解きの瞬間の全てが繋がる感覚日本の面白さを改めて感じた。

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    2026年04月06日
  • 逡巡の二十秒と悔恨の二十年

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    10作品の短編集

    系統はバラバラ

    表題の作品は文章は著者っぽい感じがしたけど、オチというか内容はわりとありきたりな感じ。

    著者っぽいかはわからないけど、めちゃくちゃ笑えたのは
    「メリイさん」
    本文の表現を借りれば“洋風の名前“なのに話は落語調。その上、都市伝説的な怪談話が入ってきて、かなりふざけた展開(そのへんは落語っぽいとも言えるのか?)
    最後の最後まで馬鹿らしくて面白かった。

    「侵略の時」
    インベーダーが出てくる分かりやすいSF。だけど、なんか緊張感がないというか、平常な感じが星新一を思い出させた。
    (息子には星新一さんは全然そんな感じじゃないよって言われたけど)


    あとは、著者

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    2026年03月21日
  • 殺人鬼にまつわる備忘録

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    おもしろくて、夜更かししてしまった。

    全員何者なんだ!と思って終わった。
    気になるところがたくさんあり、教えてよー!!というモヤモヤもありながら、楽しめた1冊でした。

    私自身そんなに記憶している方ではないので、何かしらの形で記録を残しておくのも大切だな、とまじめに考えたりもしました。

    シリーズも読んでみたい。

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    2026年03月13日
  • 臓物大展覧会

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    歯切れの良いタイトルに惹かれて読んだ。ただのグロ小説なのかと思ったら違った。
    短編9作品からなる本なのだが、全て読んでいてぐっと引き込まれるような物語となっている。それぞれのジャンルはSFからファンタジーまで様々。
    9作品のうちどれが好みかでしばらく語り合えそうなくらい色とりどり(描写は真っ赤)で楽しかった。私は「ホロ」が好みだった。
    グロ描写が読んでいて吐き気を催すレベルでエグいので誰も勧められなそう。特に「透明女」、何を食ったらあれを思いつくのか…。
    概ね好みだったのだが、音として出てくるひらがなの羅列が安っぽくてあまり好きではないのでげんなりしてしまった。
    例:人が吐いている時の「おええ

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    2026年03月09日
  • 殺人鬼にまつわる備忘録

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    今までに読んだことのないようなミステリー?小説だった。
    友人の喧嘩の仲裁に入ったことで怪我を負い健忘症になってしまった主人公。
    ノートに日々あったことや重要なことを書き込むことで読み返しなんとか生活していた。
    しかしある日起きたらノートに「殺人鬼と戦っている」とかかれており、その殺人鬼は誰なのかどう戦っていくのかノートを参考にしながら戦おうとする。

    最後の終わり方が考察が必要な終わり方で最後まで面白かった。

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    2026年03月02日
  • 逡巡の二十秒と悔恨の二十年

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    想像以上にハードだった……。語り口はそれなりに軽やかで下手に恐怖を煽るような演出もないが、とにかく発想がえげつないというか何というか。この方の作品を読むのは初めてなのだけれど、生命への異常なまでの探究心と愛着が滲む短編集だったように感じる。
    最初に収録されている「玩具」には、こういうエロティシズムがあるのかと圧倒された。圧倒されすぎて少し笑ってしまうような読書体験は久しぶりだった。

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    2026年02月20日
  • 玩具修理者

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    単行本で出版された時から気になって仕方なかった題名なのですが、とうとう文庫化まで読む機会にめぐまれませんでした。題名からどんな話なのだろうと想像を逞しくしていたのですが、表題作はぼくの感想としては意外にスタンダードだなという感じ。少々スプラッタなので読者を選ぶかもしれないけど。クトルフ神話にしてしまったのは余分ではないかとも思いました。あれなしでも十二分に成立する怖さがあるので。
    むしろ面白かったのは併録の「酔歩する男」のほう。失われた恋人を巡ってのふたりの男の確執と、それに伴って崩壊していく世界の描写がとてもいい。量子力学がらみの話というのはこのようなくらくらするような感じを与えてくれるので

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    2026年01月26日
  • 玩具修理者

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    2026年2冊目

    表題作含む短編2作で構成されていました。

    表題作は意外と短く2作目が長めでした。
    世にも奇妙な物語的な面白さがありあっという間に読んでしまいました。

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    2026年01月14日
  • 玩具修理者

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    昔読んだことがあって、オーディブルで改めて聞き直しました。
    SFというジャンルはほとんど読んだことがなかったから衝撃だったのを覚えてます
    今まで生きてきた世界の足元が崩れるような感覚があってすごく好き。
    酔歩する男、というタイトルも好き
    ふわふわと記憶も朧げに足元もおぼつかず進んでる感じ

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    2026年01月08日
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集

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    ネタバレ

    今回読んだ短編集で初めて読んだのは「子どもを沈める」、「死神と旅する女」、「お祖父ちゃんの絵」、「七つのカップ」だった。どれもそれぞれ違う種類の怪談でバリエーション豊か。楽しめました。個人的に好きなのはシュマシラ、死神と旅する女、七つのカップです。最後の七つのカップはどこかほっこりして、でもどこか不思議に感じる話でした。良かったです。

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    2026年01月07日
  • 肉食屋敷

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    ネタバレ

    4作とも大どんでん返しがあり、短編ながら読みごたえがある作品だった。

    個人的にはジャンクが好みだった。
    自分の体を男の体に移植して愛を貫いた女はとても素敵だと思うし、世界観も西部劇と近未来が合わさった感じで面白かった。

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    2026年01月05日
  • 玩具修理者

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    ネタバレ

    気持ち悪さMAX(褒め言葉として捉えてください)です。
    『玩具修理者』は、昔のエピソードについて女性と男性の二人が会話してるのですが、最後の最後で、二人の関係に気付いた時「え?この二人の会話だったの!?」となりました。
    『酔歩する男』は、真剣に読むと、こちらの精神もおかしくなりそうなストーリーでした。かと言って、真剣に読まないと少し設定が複雑で分からなくなる…。
    不気味な話だけど、その世界に吸い込まれてしまう本でした。

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    2025年12月29日
  • 殺人鬼にまつわる備忘録

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    人から勧められて読んだ

    「アンメット」とか「今夜、世界からこの恋が消えても」とかと同じ、記憶が保持できない主人公

    記憶を操る殺人鬼との対決って、このアイデアだけでも絶対面白いはずで、一気読みしてしまった


    「衝撃のラストに二度騙されるミステリー」ってことだけど、衝撃というよりは静かに、記憶ってなんなんだろう?ってモヤモヤ考えさせられた読後だった

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    2025年12月26日
  • 玩具修理者

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     友人に勧められて手に取った本。

     『玩具修理者』と『酔歩する男』の二篇から成っている短編集だが、個人的には『酔歩する男』が好みだった。

     こんな事有り得ない!と思いつつ、ちょっと考えさせられるというか、しかしでも……いやいや真逆……と不安にさせられる感じが好き。

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    2025年12月22日
  • 逡巡の二十秒と悔恨の二十年

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    ネタバレ

    『アリス殺し』に続き、ヤスミン作品十作目。未収録作品集。一篇ずつ感想を——。
    ①「玩具」…その名の通り、デビュー作「玩具修理者」関連の一篇。なんと妖しくエロティックなのか…。
    ②「逡巡」…道中のどうもなんか可笑しいぞ!という思いがオチで「嗚呼…」と納得した。
    ③「侵略」…この今生きている自分さえ、本当の自分かどうかとても不安になる。そんな一篇。
    ④「イチゴン」…うーん、特にないかな…。
    ⑤「草食」…さまざまな暗喩がありそうだが、これも特にないかな…。
    ⑥「メリィさん」…みんなが知っている怪談話を現代風にアレンジしたもの…かなぁ。甚兵衛のお化けへのたいおうには笑いました。
    ⑦「流れの果てに」…小

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    2025年11月16日
  • ドロシイ殺し

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    めったにしないことだが、シリーズ物の途中(3作目)から読んでしまった。もともと『オズの魔法使い』が好きだったのと、映画『ウィキッド ふたりの魔女』を観た勢いで。といっても、独立した物語として読めた。ただし、オズの世界観は分かっていた方がよさそうだ。

    全体的に会話文が多くて読みやすい。特に、米国のアニメ映画に出てきそうなトボけたキャラクター同士の会話が面白い。とはいえ、過激な描写もあるので、子供には向かないかも。

    結末は「意外な殺人犯」というミステリ小説としての驚きよりも、「独裁によるユートピアは成立するのだろうか?」という疑問が強引に回収されてしまったことの方が衝撃だった。反則的ではあるが

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    2025年11月09日