小林泰三のレビュー一覧

  • アリス殺し

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    初読み作家さん
    「アリス殺し」

    好みだったー( * ॑꒳ ॑*)
    不思議の国に迷い込んだ夢を見る栗栖川亜理。次第に夢の中の事件と、現実世界の事件がリンクしてることに気づき始める。

    いやー騙されまくりでした( * ॑꒳ ॑*)

    ちゃんとヒント出てたんですね。
    不思議の国の話がハチャメチャ突拍子もない内容なので、それらがヒント伏線だとは全然気づかず|ω・*)

    続編読みます˙ᴥ˙

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    2025年11月21日
  • 逡巡の二十秒と悔恨の二十年

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    ネタバレ

    『アリス殺し』に続き、ヤスミン作品十作目。未収録作品集。一篇ずつ感想を——。
    ①「玩具」…その名の通り、デビュー作「玩具修理者」関連の一篇。なんと妖しくエロティックなのか…。
    ②「逡巡」…道中のどうもなんか可笑しいぞ!という思いがオチで「嗚呼…」と納得した。
    ③「侵略」…この今生きている自分さえ、本当の自分かどうかとても不安になる。そんな一篇。
    ④「イチゴン」…うーん、特にないかな…。
    ⑤「草食」…さまざまな暗喩がありそうだが、これも特にないかな…。
    ⑥「メリィさん」…みんなが知っている怪談話を現代風にアレンジしたもの…かなぁ。甚兵衛のお化けへのたいおうには笑いました。
    ⑦「流れの果てに」…小

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    2025年11月16日
  • ドロシイ殺し

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    めったにしないことだが、シリーズ物の途中(3作目)から読んでしまった。もともと『オズの魔法使い』が好きだったのと、映画『ウィキッド ふたりの魔女』を観た勢いで。といっても、独立した物語として読めた。ただし、オズの世界観は分かっていた方がよさそうだ。

    全体的に会話文が多くて読みやすい。特に、米国のアニメ映画に出てきそうなトボけたキャラクター同士の会話が面白い。とはいえ、過激な描写もあるので、子供には向かないかも。

    結末は「意外な殺人犯」というミステリ小説としての驚きよりも、「独裁によるユートピアは成立するのだろうか?」という疑問が強引に回収されてしまったことの方が衝撃だった。反則的ではあるが

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    2025年11月09日
  • ティンカー・ベル殺し

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    小林先生のメルヘン殺しシリーズ最後の本。
    相変わらず井森大好き。もちろん日田もいいキャラしてた。好き。
    ピーターパンの残忍性がとても良かった
    途中でトリックに気づいてからは「あー!!」って感じでするする読めて楽しかった
    もっとメルヘン殺しシリーズ読みたかったな

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    2025年11月05日
  • 人獣細工

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    3部作の短編集。
    どれも衝撃的なお話でした!
    最後の『本』は、自分自身もその中に入って体験してるかのような描写があったりと、それに限らず3部作とも濃い内容でした!

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    2025年10月26日
  • 人獣細工

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    何だか独特の世界観と個性的な文章。
    3部作になってます。
    外国文学の様な、古典文学の様な文章に
    ホラーの様なSF作品。
    不思議な違和感の世界に引き込まれる。
    好き嫌いは別れると思います。
    映画になったらB級の面白いホラーになりそう。
    ただし、監督が優秀でないと
    痛い作品になるでしょう。

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    2025年10月22日
  • 人獣細工

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    最高値は星5です。「人獣細工」が最も面白かったです。、落ちが非常に残酷で、その落ちへの導線がしっかりしている印象でした。ほんとに面白かったです。残り二つの話は知りません。よく分かりませんでした。

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    2025年10月17日
  • 失われた過去と未来の犯罪

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    前回読んだ「未来からの脱出」でも感じたけれど、しっかりと読んでいないと頭がこんがらがりそうになる。面白い。

    長期記憶が持てなくなった人類。それによる弊害。実際にそうなっても人間はどうにかして順応してやっていけるんだろうなと思った。思えた。

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    2025年10月12日
  • ドロシイ殺し

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    ビル達の会話のテンポにも慣れてきた。笑
    それにしても不思議な世界観だなぁ。どの世界も繋がっているのだろうか

    通ってる大学に何か秘密があったりとか?

    次も読むの楽しみ〜

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    2025年10月11日
  • ドロシイ殺し

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    「アリス殺し」「クララ殺し」に続く3作目。やっぱり面白い。ミステリーって言うよりはダークファンタジーとして読むべき本やなあと思ったいちいちグロ描写が濃いので人は選びそうだけど自分は好き。

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    2025年10月06日
  • クララ殺し

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    前作を踏まえて犯人を推理しようとしたけど全く太刀打ちできず。笑

    ビル/井森ペアは愛嬌があって殺伐とした世界観も少し軽くしてくれるなぁ

    また次のシリーズ読むのも楽しみ

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    2025年10月05日
  • クララ殺し

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    前作のアリス殺しと比べてだいぶ複雑なようなきがしました。それに加えて、前回は広く知られている「不思議の国のアリス」だったのに対して、今回はアリスほどメジャーなものではないので、広くおすすめできるかと言われると少し難しくなってしまいます。ただ「そうだったのか!」と思わせる仕掛けが本当に面白いです。トリックが複雑な分、完璧に推理はなかなか難しいものではあると思いますが、泰三先生の癖を理解しつつ推理してみると、「やっぱりそうだよねぇ」と思う部分があり推理が捗ります。ただ、「やっぱりそうだよねぇ」と思いながらも、実は自分でその線はないなと思ってたパターンの推理が当たっているんですよね。全体がこうである

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    2025年10月03日
  • アリス殺し

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    「アリス殺し」というタイトルなだけあって、不思議の国のアリスの知識が必要です。というよりも、ルイス・キャロルの作品の知識かな?
    私は不思議の国のアリスを読んだことも観たことも無かったので、知らないキャラクターや設定が出てきて分からないところが……

    セリフばかりで読みづらい部分もありますが、どんでん返しといえば!と言われるようにストーリーの後半で驚くような展開の連続で、ストーリー自体は面白かったです。

    結末がわかった上で再読したい作品です。
    今度はちゃんと不思議の国のアリスを読んでから笑

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    2025年09月28日
  • 玩具修理者

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    「玩具修理者」は、グロいけど分かりやすくて上手く短編としてまとまっていて良いと思った。
    「酔歩する男」は悪夢のSFだった。変な名前の登場人物達。頭がこんがらがるけど、これはこれで面白かった。

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    2025年09月22日
  • アリス殺し

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    基本的には登場人物の会話が多かった。
    不思議の国のアリスの堂々巡りな会話、世界観を出すためか、聞かなくてもわかるようなことを聞いたり、誰が喋っているのか分かりづらく、会話のキャッチボールがモヤモヤするような感じの文章が多かった。(地球の世界の方でもそんな感じ)
    そういうのが向いてない人は読むのを断念しそう。
    けど、最後の種明かしを聞いたらなぜ地球の方でも頭の弱い喋り方なのかがわかる気がする。
    種明かしのどんでん返しは一気に全てがひっくり返るわけではなく、徐々に明かされていくように感じた。

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    2025年09月17日
  • アリス殺し

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    平時の不思議の国の住人のやり取りはすごく軽快なのにそこで起きる事件はグロテスクで、そんな事件の真っ只中でさえ、不思議の国の住人達のやり取りからは平時と変わらない会話の軽快さが感じられる

    その温度差が不思議の国の不気味さや登場人物たちの残酷な心の部分を表しているように感じて(特に中盤~後半にかけて)、不気味なのに面白いっていう独特の読み心地でした!

    この方の本を読んだのは初めてですが、文章の魅せ方がすごく上手な方なんだなと感じました。

    シリーズものということなので、この続編?にあたる他の物語も読むのが楽しみです!

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    2025年09月11日
  • 忌憶

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    ネタバレ

    おもろくてすぐ読み終わった。
    クルオと博美がいちゃつくとこ胸くそわりい。
    三部目がもうちょい答えがほしかった。あと博美も実はへんなやつだったのでその後の掘り下げを期待してしまった

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    2025年09月04日
  • 殺人鬼にまつわる備忘録

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    数十分前までの記憶しか思い出せないはずなのにある男に体を触られた途端ニ時間前の記憶が突然生じるという矛盾した状況に、この男は危険だと主人公だけが気付く。という展開がアツい。

    以前も書いたけど小林泰三作品の登場人物はどんな絶望的な状況でも最善の行動を取ろうとし続ける所が本当に格好良いんだよなあ…

    記憶はないけど自分ならきっとこうしたはず。という過去の自分を信頼して行動するブレなさが凄く魅力的。ブレなさすぎて、あっけらかんとしすぎて、軽薄とも取れるかもしれないけど、そんな所もかっこいい。

    そんな冷静でかっこいい主人公仁吉に感情移入すればするほど、ラストのどんでん返しが効いてくる。
    本作以外で

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    2025年09月01日
  • わざわざゾンビを殺す人間なんていない。

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    今回も流血なんてお上品な言葉では表現し切れないシーンが満載で非常〜に人に勧めづらい(通常運転)

    絶望的な状況の中、冷酷とも言える程に今出来る最善の行動を取り続ける登場人物達に作者の美学の一端を感じる。 
    かと言って、必ずしも救われるとは限らないのが小林泰三作品だけど、解説で我孫子先生が使われていた[情]と[理]という言葉を借りるならば『わざゾン』は限りなく[情]に寄った作品であり珍しくハートフル(?)な結末を辿る。

    『アリス殺し』で作者のファンになったのでアリス〜のトリックやクララ〜の残酷表現を彷彿とさせるシーンには興奮した♡
    メルヘン殺しシリーズが好きなら本書もきっとハマるはず。

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    2025年09月01日
  • ティンカー・ベル殺し

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    シリーズで一番ミステリ度が高いのでは?推理しながら読んだけど違和感を感じてもカオスに紛れてすり抜けちゃうんだよなあ。比較的、正気を保ったキャラが多いので読みやすい…と思っていたら終盤新たなトラウマを植え付けられました。
    げらげら。
    あくまで個人的にだけどカオス度が高いのがアリス、ドロシイ。ミステリ度が高いのがアリス、ティンカーベル。ビルが一番可愛いのがクララ。という印象です。異論はありまくるだろうな。

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    2025年09月01日