小林泰三のレビュー一覧

  • 海を見る人

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    ハードSF+愛
    SFも愛も理解しがたいからこそそのハーモニーが絶妙なのか
    『キャッシュ』『海を見る人』『門』

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    2012年06月07日
  • 臓物大展覧会

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    読んでるだけで臓物の臭いがしてくる短編集。
    グロを比喩じゃなくて直球で表現してくるから痛い臭い気持ち悪いことこの上ない。
    この人のSFとホラー混じった感じが最高に好き。
    『透明女』が突き抜けてるから他が物足りないかもしれない。

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    2012年05月20日
  • 目を擦る女

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    「その数字は君が計算して初めて存在するのだろうか?
    それとも、計算する前にすでに存在しているのだろうか?」

    (超限探偵Σ/脳喰い/空からの風が止む時/刻印/未公開実験/予め決定されている明日)

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    2012年02月27日
  • セピア色の凄惨

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    長編ですがオムニバス形式なので読みやすかったです。頭のおかしいヒロインが探偵に変な調査を依頼したと思ったら、探偵も頭おかしかったという超展開ワロタ。特に「ものぐさ」が抱腹絶倒。小汚くてシュールな雰囲気が筒井康隆の「家族八景」ぽいと思いました。ただしエロと超能力はない。

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    2011年11月24日
  • 海を見る人

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    「母と子と渦を旋る冒険」が一番よかった。宇宙探査機の近親相姦とは新しすぎる。へ、変態だー!
    時間や空間がねじ曲がった世界、タイムパラドックス、宇宙の謎系ストーリーが好きな人におすすめ。とびきりの非日常が楽しめます。

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    2011年11月20日
  • 海を見る人

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    時間の流れが違う場所に暮らすふたりの恋。
    時間という隔たりに嘆いて、事象の地平面である海面に飛込んでしまうことで、女の子の姿は広がり続ける。
    それによって主人公や残された人たちの主観の中では、少女の恋をした時間は永遠に思えるような年月のなかで引き伸ばされつづける。ありえない恋をしたふたりのお話「海を見る人」。とても味わい深いお話でした。
    他にもとても広がりのある世界観のお話がたくさん収められた短編集。

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    2011年09月23日
  • セピア色の凄惨

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    コメディ?ホラー?
    いいえ、一度味を占めると抜け出せない、これぞ泰三ワールド。

    いつもは一つ二つくらいハズレがあったんだけど、今作は一貫性があったからか、全てが面白かった。
    特に「ものぐさ」、と「安心」は笑いこけた。

    目を背けたくなるようなグロテスクな箇所が多かったけれど、全体を通して貫き通される屁理屈も、ここまで通せば逆に爽快!

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    2011年04月03日
  • 天体の回転について

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    表紙を除いて最高だた。
    コミカルな部分、ロジカルなSF部分、グロな部分が揃ってた

    表紙がアレじゃなきゃ小林泰三入門としてみんなにオススメするのに…

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    2010年10月26日
  • 海を見る人

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    短編集。
    「海を見る人」「門」を再読。
    いくつもある箱庭的な世界観の中で、やはりこの2作品は素晴らしい。

    「海を見る人」は、場所によって時間の流れが異なる世界でのひと組の男女を巡る物語。悲劇的な内容なのだけど、恐ろしいほど綺麗な結末に身震いする。

    原因は結果となり、結果は原因となる。
    そんな作品「門」は、壮大な世界観の片鱗を示しつつも実はとても純粋なラブストーリー。もしくは宿命の物語。

    ハードSFと称されるとおり、その科学的描写の大部分を理解することはできない。でも、奇抜な設定は読者の想像力を刺激するに足るものだし、卓越した結末は読者の心を見事に射止めるものがある。

    解りづらいから好みの分かれる作品だけれど、噛み締めるほどにその良さを味わえる作品です。

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    2011年12月04日
  • 脳髄工場

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    犯罪抑止のために開発された「人工脳髄」。
    健全な脳内環境を整えられることが証明され、いつしかそれは一般市民にも普及していった。
    両親、友達、周囲が「人工脳髄」を装着していく中で自由意志にこだわり、装着を拒んできた少年に待ち受ける運命とは?
    人間に潜む深層を鋭く抉った表題作他、日常から宇宙までを舞台に、ホラー短編の名手が紡ぐ怪異と論理の競演。

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    2009年10月04日
  • 忌憶

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    アイディアが凄く好きで、人間の記憶の持つ怖さというか…常識と認識の狭間というか…

    怖いです。

    難解なテーマだと思うけど、とても面白くてスイスイ読めました(笑)

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    2009年10月04日
  • 脳髄工場

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    衝撃的。

    本当に世界が誰かによって操作されてたらどうしようって考えた。

    どうしようもないけど・・・。

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    2009年10月04日
  • 目を擦る女

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    どれもこれも、小林泰三色が濃く出てて、ファンとしては美味しい一冊。
    あぁっ、もう大好きなんです。小林ワールド。

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    2009年10月04日
  • 目を擦る女

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    短編7作すべてにはずれがまったくなく、すべてが最高に面白い。

    『目を擦る女』
    ある女性が、引っ越してきた隣に住む女に、「この世界は自分が見ている夢だから、自分が目覚めると消えてしまう。現実の世界は酷い有様になっている。」とおかしなことを言われ、現実と夢との区別がつかなくなっていく。
    女が現と夢の両方の世界に対して、感想を述べるような場面があるのだが、両方に共通した評価がひとつだけあった。これに気づいた瞬間、物凄く怖くなった。

    『超限探偵Σ』
    探偵の友人の視点で描かれるミステリー。
    そして、読み終わるとこの話がミステリーではなかったことに気づく。
    そんなのありか?とも思える話を非常に面白く描いてあってすばらしいと思った。

    『脳喰い』
    エイリアンとの接触を描いたSF。
    最強のエイリアンに立ち向かう主人公たちの結末は、《心底恐ろしいと感じるハッピーエンド》

    『空からの風が止む時』
    前半が重力が減少し始めた土地でのファンタジー。
    そして、後半はSFなのだが、このファンタジーとSFとの繋がりが非常に興味深く、よく考えられていた。

    『刻印』
    地球にやってきた体長2メートルの蚊型エイリアン(雌)と人間の男との純愛小説。
    結末にはSFらしさが見られるが、これはあくまで純愛小説だと思う。

    『未公開実験』
    タイムトラベルを実現した男が友人に、〈ターイムマスィ〜ン〉を発案したことを理解させようとして、ある悲劇に見舞われてしまうコメディ。
    この作品の会話は非常に面白い。その笑えるSFコメディの結末は恐ろしかった。

    『予め決定されている明日』
    読むと、私たちが生活している世界が3次元であることの理由として考えられるひとつの仮定を見出すことができるのではないだろうか。
    通常はコンピュータを使う必要のある演算を算盤を用いて計算させられる理由は何なのか、、、

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    2009年10月04日
  • 脳髄工場

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    11の物語の短編集
    5ページで終わるほど短いものもあり、とても読みやすい本でした。
    小林泰三にしては設定が普通な感じもありましたが、「さすが!」と思わせる場面もあり、十分に楽しめました。

    『脳髄工場』
    周りのほとんどの人々が脳髄に機械をとりつけ、極端な感情を抑制されている世界で、自由意思を尊重し、機械の取り付けを拒んでいた少年の見た事実は少年を落胆させ、少年の人生を大きく変えてしまう。

    『友達』
    ひ弱な僕が想像した強い僕。彼に名前をつけ自分と彼との区別をし始めた頃から彼と僕の関係はおかしくなり始める。

    『停留所まで』
    幽霊の出るバスに間違って乗り込んでしまったわたし、、

    『同窓会』
    同窓会に現れたその場に居るはずのない人物の招待は、、、

    『影の国』
    カウンセラーを営んでいる主人公が、ビデオテープの整理中に見つけた奇妙な男の記録。彼は何者なのか、どうして彼のことを思い出せないのか。

    『声』
    偶然拾った携帯電話。かかってきた電話に出るとそれは自分からの電話だった。言われる通りに行動することでどんどんお金持ちになるわたし。ある国の王子と結婚する機会を逃してしまったわたしは過去の自分に電話をかける。

    『C市』
    世界中から集められた科学者が住むC市。そこではCと呼ばれる未知のものに対する対策が日々研究されていた、、、

    『アルデバランからきた男』
    科学技術が発達し、人工増加に耐え切らなくなった惑星から逃れてきた男。人間のバックアップをとりその人物を殺すことで人工問題を解決しようとするその惑星から男は逃れることが出来るのか。

    『綺麗な子』
    ペットや子供のロボットを買えるようになった時代。人々は本物の犬や出産を拒むようになる。そんな時代の行き着く先は、、、

    『写真』
    心霊写真を鑑定する男の下に送られてきた一枚の写真。その写真を見た者は24時間以内に死ぬと告げる少女。写真に隠された謎は何なのか、、、

    『タルトはいかが』
    姉宛ての手紙の内容はだんだんと過激になっていく。同棲する女性が人の血で作ったお菓子を作り。それを食べなければ生きていけないというのだ。どんどん酷くなる内容に対して姉のとった行動は、、、

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    2009年10月04日
  • 玩具修理者

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    玩具修理者
    不気味さと臭いを感じさせる表現だった。
    最後の終わり方も納得です。
    哲学的な内容を含み、考えさせられる。

    酔歩する男
    タイトルからは想像できない設定だった。
    途中よくわからなくなり混乱してしまいますが、シンプルに怖いです。
    内容は個人的にかなり面白かった。

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    2026年09月22日
  • こんなはずじゃない ホラー傑作選

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    ネタバレ

    毎回毎回まじかぁ、、、って気持ちになった。こんなはずじゃない!
    全て読み終わり、BadEndも面白いよねと思わされた。全部救いがないのもやるせ無い気持ちになるけど。

    大好きな櫛木理宇さん、道尾秀介さん、辻村深月さんがいたので購入。櫛木さんは安定に最高、霊的な怖さより人間の怖さを感じた。道尾さんは短い中で2、3回ひっくり返されて気持ちが良すぎる。足元がぐらつく感じが心地よい。辻村さん流石だなーと思った、短いのに読み応えありすぎる。
    新名智さんの「今頃、わが家では」良かった。強迫的に不安になってしまう気持ち分かるーっていうのと精神的に病んでるのかなって思わせといてのまさかの!

    全て楽しく読めました!

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    2026年09月20日
  • アリス殺し

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    ネタバレ

    やられた。めっちゃ面白い。

    スカッとするオチで満足。不思議の国と地球という2つの世界を用いた仕掛けも素晴らしい。

    犯人の処刑の描写はかなりグロテスクで、「玩具修理者」でも思ったが内臓が寒く感じた。

    不思議の国での会話は童話っぽく、間抜けな感じでテンポが悪い。自分は楽しめたが人によっては嫌がるかも。

    クララ殺しも楽しみ。

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    2026年09月16日
  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    近年読んだアンソロの中で一番面白かったです。質が違うなと思いました。ついこの前読んだホラーアンソロを藁とした時、こちらは完全に煉瓦。造りが頑丈すぎて我々は煙突からしか入れない。が、その唯一の入口さえ地獄へ直通ですからね。まったく、感謝して落ちていきたいですね。
    特に素晴らしかったのは初っ端わずか8ページほどの恐怖、どこか童話みのある骨、妙にリアルな正月女、それから大トリの人獣細工ですよね。頭抱えました、読後。こんな詰め込まんとってくれよ。俺をどうしたいねん。ほんまありがとうな。
    最近のホラーがことごとく好みじゃない俺には、こういうのはもう刺さりすぎて息ができないですね。穴だらけになった心を取り出して見せてあげたいぐらいです。あまりに鋭利。真の名作は劣化しないということを、この傷をもって証明したいぐらいです。

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    2026年09月14日
  • アリス殺し

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    最初は世界観に慣れなくて、読むのが苦痛でした。中盤になって読む速度が加速したかのように面白い内容でした。みんな最初で諦めずに最後まで読んで! 

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    2026年09月10日