小林泰三のレビュー一覧

  • 幸せスイッチ

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    短篇集だが、各作品が横糸となって最後の「哲学的ゾンビ、もしくはある青年の物語」につながっていく。哲学的ゾンビ~は著者の別の作品「脳髄工場」と同じテーマだが、より洗練され完成度の高い物語となっている。
    おすすめ度:5(5点満点)

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    2015年04月25日
  • 天体の回転について

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     SF作品を8編収録した短編集。

     小林さんらしい独創的なアイディアやグロ描写、ナンセンスなユーモアがたっぷり詰まっています。その一方で今まで読んできた小林作品よりとっつきやすい短編が多かったので、全体的に読みやすく感じました。

     表題作「天体の回転について」は科学とは無縁の世界に住む少年が宇宙エレベーターに乗り未知の科学と宇宙の世界へ旅立つ話。
    作中の宇宙エレベーターの説明も面白かったのですが、その案内役となるホログラムの少女のセリフが個人的にいらっとしました(笑)
    というのも「さあ、笑って♥」「これを使ってね♥」という風に彼女の喋る言葉のほとんどの語尾にハートマークがつくからです(笑)

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    2015年04月06日
  • 百舌鳥魔先生のアトリエ

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    ああ、気持ちが悪い!読んでいて吐き気を催しました(小林泰三に対する最大級の賛辞)
    特に「首なし」がお気に入りです。頭部のほとんどを失った男がそのままの状態で生きながらえているという怪奇小説。まるで見世物小屋の出し物みたいだなと思っていたら本当に見世物小屋の出し物にし始めたので笑った。

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    2015年04月04日
  • 見晴らしのいい密室

    購入済み

    妙な話だなあ

    ミステリーだと思って読んだら、ほとんどミステリーとは程遠い話ばかりでがっかりしました。しかし変わった話と思って読むと面白かったです。夢野久作と蘭郁二郎を合わせたような短編集でした。妙な話が好きな方にはお勧めです。

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    2014年10月08日
  • 海を見る人

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    ネタバレ

    専門的なことはよくわからないが、独立した話がまとまって最終的に一つにまとまる(珍しく?希望がある)のは見事としか言えない。勉強になるファンタジー作品。何作か読み終わったが、自分は小林氏の表現する会話のテンポが好きなんだな、と気付いた。

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    2014年07月20日
  • 海を見る人

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    ネタバレ

    独裁者の掟はどう終わるのか予想出来ていなかったのでオチにびっくり。こういう系は読んだことあったのに。
    天獄と地国は天と地の扱いが逆様の世界で暮らす人類の話。気になる終わり方だった!
    海を見る人はなかなか救いのない終わりで、門はなんとなくわかってしまった…けど、話と話の間で会話してる二人の正体には気づけなかった。

    SFだけど、切ない話が多かったように思う。よかった。

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    2014年06月17日
  • 天体の回転について

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    ネタバレ

    同じ作者の作品が面白かったので買ってみた本。

    天体の回転については科学を恐ろしいものと考えるようになった人類の中で科学に興味を持った青年?が天橋立(軌道エレベーター)に乗る話。リーナかわいい。
    一応、ハッピーエンドなのかな?
    妖怪がよくわからなかったけど、科学を使う人類のこと?

    灰色の車輪はロボット三原則を主題にした内容。ちょいグロだったけど面白かった。

    性交体験者は超絶エログロだった、こういうのはいい!

    300万も予想外の展開で楽しめた。テラってそういうことだよねw

    盗まれた昨日と銀の船は衝撃のラストで面白かった。

    他の作品もなかなか面白かった。

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    2014年06月15日
  • 海を見る人

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    ―――場所によって時間の進行が異なる世界での哀しくも奇妙な恋を描いた表題作
    円筒形世界における少年の成長物語「時計の中のレンズ」など
    冷徹な論理と奔放な想像力が生みだす驚異の異世界を描いた7篇を収録したSF短篇集。


    小林泰三(グロくない!笑”)
    持てる想像力をフルに活用して楽しむタイプのハードSF

    「世界がこういう形だったら」
    「この場所にこんな力が働いていたら」
    という前提から、ひたすら展開させていってるのはすごい

    主に地学と量子力学の難しい概念も出てくるけど
    解説にあるみたいに「充分に発達した科学技術は魔法と区別がつかない」から
    もちろんファンタジーとして楽しむことも可能

    『天

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    2012年12月30日
  • 目を擦る女

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    ―――この世界すべてを夢見ているという女の恐怖を描いた表題作
    物理的に実行不可能な密室殺人を解明する驚天動地の推理劇「超限探偵Σ」
    無数の算盤計算によって構築された仮想世界の陥穽「予め決定されている明日」ほか
    冷徹な論理と呪われた奇想が時空間に仕掛ける、邪悪な7つの罠。


    小林泰三の短編集

    私たちが常識として受け入れ、小指の甘皮ほども
    疑いを入れない考えに

    「ほんまに?」

    と問いを投げかけ、足下をおぼつかなくさせる。

    ハードSF、ミステリ、ホラー
    どれも「いけるクチ」の人に読んでもらいたい

    この中では、やっぱり『未公開実験』が一番面白かったな
    不確定性原理とか量子力学もそやけど

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    2012年12月30日
  • 天獄と地国

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    ーーー頭上に地面、足下に星空が広がる世界。
    人々は僅かな資源を分け合い村に暮らしていた。村に住めない者たちは「空賊」となって村から資源を掠めとるか、空賊の取りこぼしをを求めて彷徨う「落穂拾い」になるしかない。
    世界の果てにもっと住みやすい世界があると確信したカムロギは、
    多くの敵と生き残りを賭けた戦いを繰り返し、
    楽園を目指す旅を続ける。




    小林泰三の傑作短篇を、完全版として長篇化した作品(・∀・)
    同名の短篇は『海を見る人』に収録されています。


    非常に完成度の高いハードSFやわ(^p^)
    いかに生き残るかに全てを賭ける登場人物とそれを裏付ける精密かつ不自然な
    世界。

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    2012年12月30日
  • 海を見る人

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    短編集と思い呼んだが、実は一つの長編であった。
    楽しみ方が幾つも存在し、一度だけではなく二度三度と読んでしまう。

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    2012年10月31日
  • 臓物大展覧会

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    おどろおどろしいタイトルのわりには読後感は爽やか。コメディやハッピーエンドもあり、明るい気持ちになれました。ハズレなしの良作短編集。
    最初の「透明女」だけは安定のグロですが、他はだいたい健全。星新一オマージュの「釣り人」、アイザック・アシモフ的な世界観の「造られしもの」なんて特に上品で、おいおいグロが足りないよどうなってんのというレベル。人に薦めてもドン引きされないバリアフリーな内容だと思います。

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    2012年10月08日
  • 目を擦る女

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    「目を擦る女」は好きなジャンルだと思って読んだら、乗り切れない自分に驚いた(笑)。
    映画ならホラー≧SFなのに、読書だとSF>ホラーな自分の好みを再認識。
    「Σ」「脳食い」「未公開実験」「予め決定〜」はすべて仮想世界をうまく取り入れた作品。それぞれに違った論理性があり、どれも甲乙つけがたい秀作。

    「刻印」はファーストコンタクトもの、なのか?なんかもう凄い(笑)。

    そして白眉は「空からの風が止む時」。堀晃か小川一水しか書けないようなハードSF。読まずに死んでたら悔やんだであろう圧倒的傑作。

    90点(100点満点)。

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    2012年09月18日
  • セピア色の凄惨

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    同一人物がある人の話を聞くという構成からなる短編4つ。
    どれもレベルが高いけど一番いいと思ったのは『ものぐさ』。
    実際に起こらなくもなさそうなところが怖い。ゴミ屋敷の人って面倒くさがりってレベルを超越してるんだろうな。

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    2012年06月17日
  • 海を見る人

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    ハードSF+愛
    SFも愛も理解しがたいからこそそのハーモニーが絶妙なのか
    『キャッシュ』『海を見る人』『門』

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    2012年06月07日
  • 臓物大展覧会

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    読んでるだけで臓物の臭いがしてくる短編集。
    グロを比喩じゃなくて直球で表現してくるから痛い臭い気持ち悪いことこの上ない。
    この人のSFとホラー混じった感じが最高に好き。
    『透明女』が突き抜けてるから他が物足りないかもしれない。

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    2012年05月20日
  • 目を擦る女

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    「その数字は君が計算して初めて存在するのだろうか?
    それとも、計算する前にすでに存在しているのだろうか?」

    (超限探偵Σ/脳喰い/空からの風が止む時/刻印/未公開実験/予め決定されている明日)

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    2012年02月27日
  • セピア色の凄惨

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    長編ですがオムニバス形式なので読みやすかったです。頭のおかしいヒロインが探偵に変な調査を依頼したと思ったら、探偵も頭おかしかったという超展開ワロタ。特に「ものぐさ」が抱腹絶倒。小汚くてシュールな雰囲気が筒井康隆の「家族八景」ぽいと思いました。ただしエロと超能力はない。

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    2011年11月24日
  • 海を見る人

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    「母と子と渦を旋る冒険」が一番よかった。宇宙探査機の近親相姦とは新しすぎる。へ、変態だー!
    時間や空間がねじ曲がった世界、タイムパラドックス、宇宙の謎系ストーリーが好きな人におすすめ。とびきりの非日常が楽しめます。

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    2011年11月20日
  • 海を見る人

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    時間の流れが違う場所に暮らすふたりの恋。
    時間という隔たりに嘆いて、事象の地平面である海面に飛込んでしまうことで、女の子の姿は広がり続ける。
    それによって主人公や残された人たちの主観の中では、少女の恋をした時間は永遠に思えるような年月のなかで引き伸ばされつづける。ありえない恋をしたふたりのお話「海を見る人」。とても味わい深いお話でした。
    他にもとても広がりのある世界観のお話がたくさん収められた短編集。

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    2011年09月23日