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Posted by ブクログ
―――「親友を探してほしい」。
探偵は、古ぼけた四枚の写真を手がかりに、一人の女性の行方を追い始める。
写真に一緒に写っている人々を訪ねていくが、彼らの人生は、あまりにも捩くれた奇妙なものだった。
病的な怠惰ゆえに、家族を破滅させてゆく女。
極度の心配性から、おぞましい実験を繰り返す女…。
求める女性はどこに?
強烈なビジョンが渦巻く、悪夢のような連作集。
小林泰三の文庫書き下ろし
一人称語りの短編とインターバルが繰り返される構成
読んでると、「価値観」なんてものは真の意味で同じになることはないんやろうなと思う
心の中に潜む狂気から匂い立つグロまで
読後感が胸くそ悪い、と鳥肌が立つの中間ぐらいな感じなのも良い
ただ、オチはちょっと弱いかも
小林泰三もっと読みたいな
Posted by ブクログ
奇妙でどこかねじくれた世界。「レイ」を探す女性と探偵。
後味の悪い話って基本的に苦手なのですが、なんかこの話の主人公たちにはそいうものを感じないんだよなあ。
なんでそうなる?! と思うことはあっても、恐怖するというより笑ってしまう。
その独特さも小林泰三の持ち味だと思うんだけど。グロさと共存する可笑しさ。笑えないけど笑える。やっぱり小林さん好きだ。
「ものぐさ」は、読んでてイライラするけどこういう考えって自分でも無意識にしてるなあ、とちょっと反省した。
「自分が行動できないこと」を棚にあげて勝手に誰かに期待して勝手に絶望して、勝手に憤る。
ちょっとせつなくなりました。
あんまり後味が悪くないのは、主人公たちが自分の心の中では納得しているからなんだろうな。
探偵さんのフォローも的確というか屁理屈というか。
一番の衝撃は、ラスト数ページ。
もしかしてこの二人は「密室・殺人」のあの二人なの? それとも似ているだけ?
「密室・殺人」の二人は大好きだから、この結末は切ないなあ。
彼女には元気で幸せでいてほしい。そこだけちょっともやもやが残る話。
Posted by ブクログ
2017年、33冊目は、フェイヴァリット作家の一人、小林泰三。
探偵の元に、依頼人が訪れる。依頼内容は親友の捜索。手がかりは、「レイ」という名前と、彼女が写っている色褪せた四枚の写真。さらに、依頼人は毎週の進捗状況の報告を願い出たのだった。
探偵と依頼人の会話体の間に、写真に写っている人物の一人語りによる、四編の短編が挟み込まれた構成。
手軽に小林泰三という作家を知るには、もってこいの一冊。プロローグとエピローグがある、あのホラー短編集の質感。オチは、初の長編ミステリーを思わせるトコロある。噛み合ってるんだか……の、イライラさせられる会話。不条理系。ブラックなユーモア。スプラッター描写。etc……。ココにSF要素以外の多くが、盛り込まれている。中でも、ネジがハズレた主人公、不条理、汚部屋、スプラッターの『ものぐさ』は秀作。
全体評価の、★★★☆☆は、短編の一と四話目のオチが好みでなかった。加えて、大オチに既視感感じたのが影響してのコト。やや辛めではあります。
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小説・文芸
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