セピア色の凄惨

セピア色の凄惨

517円 (税込)

2pt

「親友を探してほしい」。探偵は、古ぼけた四枚の写真を手がかりに、一人の女性の行方を追い始める。写真に一緒に写っている人々を訪ねていくが、彼らの人生は、あまりにも捩くれた奇妙なものだった。病的な怠惰ゆえに、家族を破滅させてゆく女。極度の心配性から、おぞましい実験を繰り返す女……。求める女性はどこに? 強烈なビジョンが渦巻く、悪夢のような連作集。

...続きを読む

セピア色の凄惨 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年06月17日

    同一人物がある人の話を聞くという構成からなる短編4つ。
    どれもレベルが高いけど一番いいと思ったのは『ものぐさ』。
    実際に起こらなくもなさそうなところが怖い。ゴミ屋敷の人って面倒くさがりってレベルを超越してるんだろうな。

    0

    Posted by ブクログ 2011年11月24日

    長編ですがオムニバス形式なので読みやすかったです。頭のおかしいヒロインが探偵に変な調査を依頼したと思ったら、探偵も頭おかしかったという超展開ワロタ。特に「ものぐさ」が抱腹絶倒。小汚くてシュールな雰囲気が筒井康隆の「家族八景」ぽいと思いました。ただしエロと超能力はない。

    0

    Posted by ブクログ 2011年04月03日

    コメディ?ホラー?
    いいえ、一度味を占めると抜け出せない、これぞ泰三ワールド。

    いつもは一つ二つくらいハズレがあったんだけど、今作は一貫性があったからか、全てが面白かった。
    特に「ものぐさ」、と「安心」は笑いこけた。

    目を背けたくなるようなグロテスクな箇所が多かったけれど、全体を通して貫き通され...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年12月31日

    普通の人からすると狂気としか思えないそれぞれの理屈や価値観で生きる人々の日常。
    全体通してのオチはいまいちわからないなと思ったら『密室・殺人』を先に読んでればよかったようですね。でも一つ一つの話が十分面白いので問題なし。
    『ものぐさ』『安心』が気持ち悪さと不快感が半端ないけど読む手を止められないとい...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年05月16日

    静的恐怕→怪秘→丑怪。。未确定的,连作恐怖。・。・那么,完结。「放心」「英雄」真的恐怕。作者是真的搞「金鱼」「猫」「狗」的实验的吗?

    0

    Posted by ブクログ 2012年12月30日

    ―――「親友を探してほしい」。
    探偵は、古ぼけた四枚の写真を手がかりに、一人の女性の行方を追い始める。
    写真に一緒に写っている人々を訪ねていくが、彼らの人生は、あまりにも捩くれた奇妙なものだった。
    病的な怠惰ゆえに、家族を破滅させてゆく女。
    極度の心配性から、おぞましい実験を繰り返す女…。 ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年10月21日

    すごく読みやすいので一時間かそこらで読み終わると思います 
    とにかくみんな真面目に狂ってる
    後味が悪い話、とまで言っていいのか分かりませんがとにかく読み終わってもいい気分にはなりません
    でも結構好きです
    ただ、私にはメインの話のオチがちょっと弱く感じられました

    0

    Posted by ブクログ 2010年10月09日

    えーと、理屈は通っているんです、みなさん。
    思いっきり壊れているけれど、理屈は間違えていません。

    修理しなきゃ。

    そういうお話でもないですけど、まぁそんな話かもしれない。
    ただし、思いっきり不快になる方に理屈がずれてますので、ご注意を。

    0

    Posted by ブクログ 2010年04月21日

    奇妙でどこかねじくれた世界。「レイ」を探す女性と探偵。
    後味の悪い話って基本的に苦手なのですが、なんかこの話の主人公たちにはそいうものを感じないんだよなあ。
    なんでそうなる?! と思うことはあっても、恐怖するというより笑ってしまう。
    その独特さも小林泰三の持ち味だと思うんだけど。グロさと共存する可笑...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2017年08月30日

    2017年、33冊目は、フェイヴァリット作家の一人、小林泰三。

    探偵の元に、依頼人が訪れる。依頼内容は親友の捜索。手がかりは、「レイ」という名前と、彼女が写っている色褪せた四枚の写真。さらに、依頼人は毎週の進捗状況の報告を願い出たのだった。

    探偵と依頼人の会話体の間に、写真に写っている人物の一人...続きを読む

    0

セピア色の凄惨 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

光文社文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

小林泰三 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す